現代化学

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 現代化学
科目番号 0010 科目区分 専門関連 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 ビジネスコミュニケーション学専攻(ビジネスコミュニケーション学コース)(R4年度から) 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 大人のための科学 高校で教わりたかった化学,渡辺 正・北條博彦,日本評論社
担当教員 酒巻 健司

到達目標

①原子の電子構造や結合のミクロ世界を説明できる。
②反応の方向や平衡を,標準生成ギブスエネルギーや酸化還元電位から説明できる。
③光エネルギーを説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
化学は,未開の地も多い物質世界に分け入って創造を目指す学問ですが,その手前で想像の力を要求します。それは,目に見えない電子や光子,原子や分子の振る舞いを思い浮かべる力です。本講義では,原子どうしがなぜつながりあうのか,化学反応はなぜその向きに進むのかを,簡単な量子論と結合論のミクロな世界や,熱力学・平衡論や速度論のマクロな世界から概説します。
授業の進め方・方法:
定期試験成績を100%として,100点法の60点以上を合格とする。この科目は学修単位科目のため,事前,事後の学習として,演習プリントの配布を実施する。
注意点:
化学は暮らしにいちばん縁の深い科目です。各自の専門分野と化学との関わりが非常に多いことに気がつくと思います。化学的知識の獲得は,創造的な仕事に大いに役立つとともに,境界領域や新分野の萌芽に生かされます。授業計画日程等に変更を要した際は,早めにその連絡に努めます。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 序論 見えない世界 持続的発展可能な社会,物質科学の原点
2週 安定な元素はいくつ? 量子化学的にみた粒子とは,
3週 周期表とはなんだろう? 量子化学的にみた原子,分子,化学結合
4週 原子はなぜつながり合う? 量子化学的にみた電子やイオン
5週 イオンとはなに? 量子化学的にみた物質の構造
6週 水分子はなぜ「く」の字に曲がる 量子化学的にみた光学的性質,光と物質
7週 モルとは何か? 量子化学的にみた物質の電気的・磁気的性質
8週 熱と温度はどうちがう? ボルツマン定数,エネルギーの等分配則
2ndQ
9週 化学反応の向き 標準生成ギブスエネルギー,標準酸化還元電位
10週 化学反応はどのように進む 反応の方向,進み方,終わりは?
11週 エネルギーと物質(1) エネルギーの形態と変換
12週 エネルギーと物質(2) 水の電気分解,水の光分解,燃料電池
13週 フェノールフタレインの色は? 光子,光のエネルギー,人工光合成
14週 環境と技術 グリーンケミストリー,見果てぬ夢ー室温超伝導体
15週 期末試験の解説,総括 解答例配布とその解説,達成度の記載
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000