科学技術史

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和08年度 (2026年度)
授業科目 科学技術史
科目番号 0022 科目区分 専門関連 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 ビジネスコミュニケーション学専攻(ビジネスコミュニケーション学コース)(R4年度から) 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 工学系卒論の書き方、別府俊幸・渡辺賢治、コロナ社
担当教員 笠井 哲

到達目標

①近代以降の科学技術の歴史を概観し、その中における科学技術と人間・社会との関わりについて理解することができる。
②科学技術史における人々の「真理と倫理のディレンマ」を追体験することで、技術者倫理の必要性を認識することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
基礎的能力西洋近代以降の科学技術の歴史を理解し、自分の言葉で説明できる。西洋近代以降の科学技術の歴史を理解できる。西洋近代以降の科学技術の歴史を理解できない。
専門的能力授業で学習したことを、自分の言葉でまとめ直し、自分の意見を加えた報告書を提出できる。授業で学習したことを、自分の言葉でまとめ直し、提出できる。授業で学習したことを、自分の言葉でまとめ直すことができない。
汎用的技能書籍やインターネットにより、必要な情報を適切に収集することができ、科学技術の歴史を追体験することで、技術者倫理の必要性を自覚することができる。書籍やインターネットにより、必要な情報を適切に収集することができ、科学技術の歴史を追体験することで、技術者倫理の必要性を認識することができる。書籍やインターネットにより、必要な情報を適切に収集できずに、科学技術の歴史を追体験できずに、技術者倫理の必要性を認識することができない。
態度・志向性科学技術の歴史の学習を通して、技術が社会に及ぼす影響を認識し、技術者が社会に負っている責任を自覚している。科学技術の歴史の学習を通して、技術が社会に及ぼす影響を認識し、技術者が社会に負っている責任を認識している。科学技術の歴史の学習を通して、技術が社会に及ぼす影響を認識しておらず、技術者が社会に負っている責任も認識していない。

学科の到達目標項目との関係

 学習・教育目標 (A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代社会の姿を深く理解し将来の展望をつかむため、我々の生活を大きく変えてきた西洋近代以降の科学技術の歴史について学習する。
それに基づいて、これからの社会において科学技術の果たす役割について考える。
授業の進め方・方法:
科学技術の黎明であるルネサンスや科学革命から始め、産業革命、二つの世界大戦、資本主義成立を経て、現代社会における科学技術について学習する。
この科目は学修単位科目のため、授業前に課題プリントを配付し、各自が特に関心のあるテーマを調べ、自学自習の時間に授業内容をまとめたものを提出させる。
また、ビデオ教材も使用し視聴後に意見をまとめてもらい、トピックを選びディスカッションも実施する。さらに、以上をふまえた課題レポートも提出させる。
定期試験(期末のみ)を実施し(60%)、自学自習課題(20%)と課題レポート(20%)とを総合的に評価し、60点以上を合格とする。
ただし、再試験の受験は定められた期限内に課題を提出した者のみに認める。
注意点:
科学技術の歴史を「覚える」のではなく、「考える」という姿勢で受講してもらいたい。
テーマを与え自学自習の時間にレポートを作成させ、提出させるので授業をしっかり理解すること。
理解できない点があれば、その都度積極的に質問すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 科学技術史とは何か 科学技術の歴史を学ぶ意義について理解できる。
2週 ルネサンスと科学技術 ルネサンスの科学技術への関与について理解できる。
3週 科学革命の構造 科学革命と近代科学の誕生について理解できる。
4週 近代の技術的知性 ベーコンとデカルトの科学技術思想について理解できる。
5週 産業革命と科学技術 産業革命の技術的基盤について理解できる。
6週 産業革命の発展 産業革命と科学技術の展開について理解できる。
7週 工学と技術教育の成立 「科学の制度化」と工学部の誕生について理解できる。
8週 世界大戦と科学技術 化学兵器と原子爆弾の開発について理解できる。
2ndQ
9週 資本主義と科学技術 アメリカにおける「科学の産業化」について理解できる。
10週 現代社会と科学技術(1) 技術革新がもたらしたものについて理解できる。
11週 現代社会と科学技術(2) 産業の発達に伴う公害や環境破壊について考え、SDGsについて理解できる。
12週 現代社会と科学技術(3) バイオテクノロジーと遺伝子組み換えについて理解できる。
13週 現代社会と科学技術(4) コンピュータの発達と社会の変化について理解できる。
14週 現代社会と科学技術(5) 原子力の安全性、科学技術の光と影について理解できる。
15週 まとめ 14週までを踏まえ、SDGsの達成を目指す21世紀の科学技術について展望できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。4前1
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。4前5,前6
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。4前8
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。4前8
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。4前2
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。4前4
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。4前3
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。4前8
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。4前8
社会における技術者の役割と責任を説明できる。4前10
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。4前14
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。4前13
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。4前11
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。4前11
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。4前15
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。4前15
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。4前15
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。4前15
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。4前10,前11,前12
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。4前11,前12
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。4前14
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。4前11,前14
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。4前14
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。4前14
他者の意見を聞き合意形成することができる。4前14
合意形成のために会話を成立させることができる。4前14
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。4前13
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。4前13
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。4前13
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる4前13
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。4前14
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。4前7
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。4前7
事実をもとに論理や考察を展開できる。4前7
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。4前7
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。4前7
目標の実現に向けて計画ができる。4前7
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。4前15
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。4前8
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。4前8
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。4前8
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。4前8
法令やルールを遵守した行動をとれる。4前9
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。4前14
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。4前15

評価割合

試験課題レポート自学自習課題合計
総合評価割合602020100
基礎的能力300030
専門的能力3010040
汎用的技能0101020
態度・志向性001010