科目基礎情報

学校 茨城工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 保健
科目番号 0012 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 国際創造工学科 共通1年 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 教科書:「最新高等保健体育」(大修館書店)、参考書:「図説最新高等保健体育」
担当教員 荒井 信成

到達目標

1.現代社会の中で、心身ともに健康的な生活を送るために、私たちは何をすべきかを理解し、説明ができる。
2.生涯を見通した健康生活の設計には、何が大切かを理解し、説明ができる。
3.自然環境を保全するために、私たちがすべきことは何かを理解し、説明ができる。 

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
現代社会の中で、心身ともに健康的な生活を送るために、私たちは何をすべきかを理解し、例をあげて説明ができる。現代社会の中で、心身ともに健康的な生活を送るために、私たちは何をすべきかを理解し、説明ができる。授業に集中しない又は熱心に取り組まず、学習内容の理解が不十分である。
生涯を見通した健康生活の設計には、何が大切かを理解し、例をあげて説明ができる。生涯を見通した健康生活の設計には、何が大切かを理解し、説明ができる。授業に集中しない又は熱心に取り組まず、学習内容の理解が不十分である。
自然環境を保全するために、私たちがすべきことは何かを理解し、例をあげて説明ができる。自然環境を保全するために、私たちがすべきことは何かを理解し、説明ができる。授業に集中しない又は熱心に取り組まず、学習内容の理解が不十分である。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (C) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
健康と安全に関する基礎的・体系的な知識を学ぶことにより、現代社会における諸問題を認識し、これらを科学的に思考し、正しく判断し、個人および集団生活の中で適切に処理できる態度を養う。
授業の進め方・方法:
講義を中心に授業を進める。授業内容を以下の3分野に分け、理解を図る。
(1)現代社会と健康:私たちが暮らす現代社会は、とても豊かになってきたが、生活習慣病、薬物、ストレスなど、健康にかかわる問題が少なくない。ここでは、現代の健康問題や新しい時代の健康などについて学習する。
(2)生涯を通じる健康:心や体は、年齢を重ねて変化してゆく。社会には病気を治療したり支援したりするしくみや、健康を保持し増進させるしくみが備わってる。ここでは、年齢とともに出会う健康問題や健康を支える社会のしくみとその活用の仕方などについて学習する。
(3)社会生活と健康:健康的な社会生活を営むうえで、自然環境や食品、労働などに関する健康問題を学ぶことは、必要不可欠である。ここでは、環境・食品・労働と健康との関係について学習する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.現代社会と健康
(1)健康の考え方と成り立ち
○健康の考え方が変化していることを説明できる。
○健康を成り立たせている要因をあげることができる。
2週 (2)私たちの健康のすがた ○わが国の健康水準の変化とその背景を説明できる。
○わが国の現在の健康問題をあげることができる。
3週 (3)健康に関する意志決定・行動選択と環境 ○健康に関する意志決定・行動選択には何が重要か説明できる。
○ヘルスプロモーションの考え方に基づく環境づくりの特徴を説明できる。
4週 (4)生活習慣病とその予防 ○生活習慣病の例をあげ、なぜ生活習慣病と呼ばれるかを説明できる。
○生活習慣病を予防する方法を2つに分けて説明できる。
5週 (5)食事と健康 ○健康にとっての食事の意味について説明できる。
○健康的な食事のポイントをあげることができる。
6週 (6)運動・休養と健康 ○運動が健康に及ぼす影響と、健康によい運動のおこない方について説明できる。
○健康についての休養の意味と適切な休養のとり方を説明できる。
7週 (中間試験)
8週 (7)喫煙・飲酒と健康 ○喫煙者やその周囲の人に起こる害を説明できる。
○飲酒による健康への短期的影響と長期的影響を説明できる。
2ndQ
9週 (8)薬物乱用と健康 ○薬物乱用が心身の健康や社会に与える影響について説明できる。
○薬物乱用防止のための個人や社会環境への対策の例をあげることができる。
10週 (9)感染症とその予防 ○新たな感染症の問題に関して説明できる。
○感染症の予防対策について、社会と個人に分けて説明できる。
11週 (10)性感染症・エイズとその予防 ○性感染症とは何かを説明できる。
○性感染症・エイズの予防対策について、個人と社会に分けて説明できる。
12週 (11)欲求と適応機制 ○人間の欲求の種類を説明できる。
○欲求不満に対処するための適応規制の例をあげることができる。
13週 (12)ストレスとその対策 ○ストレスの心理・社会的要因と物理的要因の例をあげることができる。
○ストレスのさまざまな対処方法の例をあげることができる。
14週 (13)交通事故 ○交通事故の発生する要因を、例をあげて説明できる。
○運転者に必要な資質と責任を説明できる。
15週 (期末試験)
16週 (14)応急手当の意義とその基本、心肺蘇生法 ○傷病者を発見したときに、確認・観察するポイントをあげることができる。
○心肺蘇生法の手順、胸骨圧迫・人工呼吸・AEDによる除細動の原理を説明できる。
後期
3rdQ
1週 (15)日常的な応急手当 ○日常的なけがの応急手当の手順や方法を説明できる。
○熱中症の応急手当の手順や方法を説明できる。
2週 2.生涯を通じる健康
(1)思春期と健康
○思春期における体の変化について説明できる。
○思春期の心の発達にかかわる健康課題が説明できる。
3週 (2)性への関心・欲求と性行動 ○性意識の男女差を、具体例をあげて説明できる。
○性情報が性行動の選択に影響を及ぼす例をあげることができる。
4週 (3)妊娠・出産と健康 ○妊娠・出産の過程における健康課題について説明できる。
○妊娠・出産期に活用できる母子保健サービスの例をあげることができる。
5週 (4)避妊法と人工妊娠中絶 ○家族計画の意義と適切な避妊法について説明できる。
○人工妊娠中絶が女性の心身に及ぼす影響について説明できる。
6週 (5)結婚生活と健康 ○心身の発達と結婚生活の関係について説明できる。
○結婚生活を健康的に送るために必要な考え方や行動をあげることができる。
7週 (中間試験)
8週 (6)中高年期と健康 ○年をとることにともなう心身の変化には、どのようなものがあるか説明できる。
○中高年期を健やかに過ごすための社会的な取り組みについて説明できる。
4thQ
9週 (7)医薬品とその活用 ○医薬品の正しい使用方法について説明できる。
○医薬品の安全性を守る取り組みについて例をあげて説明できる。
10週 (8)医療サービス・保健サービスとその活用 ○医療機関の役割・保健行政の役割について例をあげて説明できる。
○医療サービス・保健サービスの活用の例をあげることがせきる。
11週 3.社会生活と健康
(1)大気汚染と健康
○大気汚染の原因とその健康影響を説明できる。
○地球規模の環境問題について、例をあげて説明できる。
12週 (2)水質汚濁、土壌汚染と健康 ○水質汚濁の原因とその健康影響を説明できる。
○土壌汚染の原因とその健康影響を説明できる。
13週 (3)環境汚染を防ぐ取り組み ○こんにちの環境汚染の特徴について説明できる。
○環境汚染を防ぐためのさまざまな取り組みについて例をあげて説明できる。
14週 (4)食品の安全を守る活動 ○行政や生産・製造者による食品の安全のための対策について、例をあげて説明できる。
○食品の安全のため、私たち消費者が行うべきことを例をあげて説明できる。
15週 (期末試験)
16週 (5)働くことと健康 ○働く人の健康問題が、どのように変化してきたかを説明できる。
○労働災害の防ぎ方について説明できる。

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000