日本語Ⅰ

科目基礎情報

学校 茨城工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 日本語Ⅰ
科目番号 0013 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 国際創造工学科 共通1年 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 「みんなの日本語初級Ⅰ」、「みんなの日本語初級Ⅱ」「みんなの日本語中級Ⅰ」(スリーエーネットワーク)
担当教員 濵元 聡子

到達目標

留学生に、二年次から日本語で行われる通常の授業を受講できるだけの日本語能力を習得させる。具体的には、次のレベルに到達することを目標とする。
【目標】
 1 初級レベルの日本語の基礎的知識を身に付ける。
 2 日常生活での基本的なコミュニケーションを身に付ける。
 3 日常生活で日本語を使って、会話ができ、自分自身について書くことができる。
 4 初級文型・漢字を身に付ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語能力検定試験(JLPT)3級程度の文章を読み、十分に理解することができる。JLPT3級程度の文章を読み、理解することができる。JLPT3級程度の文章を読み、理解することができない。
評価項目2JLPT3級程度の文法を用いて、自分の考えを表現することが十分にできる。JLPT3級程度の文法を用いて、自分の考えを表現することができる。JLPT3級程度の文法を用いて、自分の考えを表現することができない。
評価項目3日本語を用いて、周囲に人々と積極的にコミュニケーションを図ろうとすることtができる。日本語を用いて、周囲に人々とコミュニケーションを図ろうとすることができる。日本語を用いて、周囲に人々とコミュニケーションを図ろうとすることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (C) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
一年次留学生を対象として日本語の授業である。
具体的には、次の4点を主に学習する。
(1)日本語の基本的知識を身に付ける。
(2)日本語を用いて、自分の考えや身の回りのことを表現できるようになる。
(3)日本語を用いて周囲の人とコミュニケーションが取れるようになる。
(4)日本語の学習を通して、日本の文化や習慣を理解することができる。
授業の進め方・方法:
(1)授業の内容の進め方:教科書に沿って進める。副教材(トピックや聴解用教材等)も随時活用する。
(2)授業の方法:対話形式で行う。プレゼンテーション練習等も含む。
注意点:
外国人留学生に対して開講する科目です。
学生の状況によっては、教科書や授業内容を変更する。
前期・後期の試験結果(80%)と、発表状況(10%)、出席状況と課題提出状況(10%)によって、総合的に評価する。
60点以上を合格とする。
必要に応じて再試験を行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期オリエンテーション 
ひらがな・カタカナの確認
みんなの日本語1課~6課の内容確認
ひらがな・カタカナが言え、書くことができる。
1課~6課までの内容が理解できている。
2週 みんなの日本語7課~12課の内容確認 7課~12課までの内容が理解できている。
3週 みんなの日本語初級、13課、14課
基礎漢字学習
・欲しい物、したいことが伝えられる。
・移動の目的が言える。
・簡単な指示、依頼、勧め、申し出ができる。
・今何をしているか言える。
4週 みんなの日本語初級
15課、16課
基礎漢字学習
・許可を求めることができる。
・禁止されていることがわかる。
・家族や仕事など、身近な話題について話せる。
・日常生活の行動を順を追って話せる。
・人や物、場所などについて簡単な描写説明ができる。

5週 みんなの日本語初級
17課、18課
基礎漢字学習
・規則や禁止事項が理解できる。
・しなければならないこと、する必要のないことが確認できる。
・できること、できないこと、趣味について簡単に話せる。
・行為や出来事の時間的な前後関係が言える。

6週 みんなの日本語初級
19課、20課
基礎漢字学習
・経験の有無が言える。
・物事の状況の変化が言える。
・普通形が作れる。
・文の丁寧体、普通体の違いがわかる。
・親しい人と簡単な普通体の会話ができる。
7週 中間試験 みんなの日本語初級(13課~20課)確認テスト 
8週 みんなの日本語初級
21課、22課
基礎漢字学習
・簡単な意見・感想・予想が言える。
・人の発言をほかの人に伝えることができる。
・相手に確認したり、同意を求めたりすることができる。
・連体修飾を使って、人や物のより詳しい描写、説明ができる。
2ndQ
9週 みんなの日本語初級
23課、24課
基礎漢字学習
・どんなときにどんな行動をするか、あるいはしたかで説明できる。
・簡単な機械の使い方や道順などが聞いてわかる。
・物の授受について話す。
・恩恵を与えたり受けたりしたことを表現できる。
10週 みんなの日本語初級
25課、26課
基礎漢字学習
・あることを仮定して、その条件の下での判断、決定などが言える。
・相手の状況についての説明を求めたり、自分の状況やその理由を説明したりすることができる。
・理由や事情を説明して、丁寧な依頼ができる。
・理由や事情を説明して、助言や指示を求めることができる。
11週 みんなの日本語初級
27課、28課
基礎漢字学習
・できること、できないことが言える。
・見える、聞こえるなどの状態が言える。
・同時に行われる継続的な動作が言える。
・日常の習慣的な行為が言える。
・複数の理由を並べて述べることができる。
12週 みんなの日本語初級
29課、30課
基礎漢字学習
・事物の状態が描写できる。
・行為を完了する。あるいは完了したことが述べられる。
・不都合な事態について残念、遺憾に思う気持ちが表現できる。
・事物の状態について述べることができる。
・準備など、将来のために前もってしておくことが述べられる。
13週 みんなの日本語初級
31課、32課
基礎漢字学習
・自分の意志や計画していることが述べられる。
・予定が説明できる。
・忠告や助言ができる。
・推量したことを確実さの程度によって言い表せる。
14週 みんなの日本語初級
33課、34課
基礎漢字学習
・指示、命令を理解することができる。
・伝言したり、人の発言を伝えたりすることができる。
・動作や作業を行うときの基準や規範を示すことができる。
・二つの動作の前後関係を言い表せる。
・ある動作をどのような状態で行うかを説明することができる
15週 期末試験 みんなの日本語初級(21課~34課)確認テスト 
16週 みんなの日本語初級
35課、36課
基礎漢字学習
・ある事柄が実現するために必要な仮定条件を述べることができる。
・ある条件下での判断を述べたり、助言や指示を求めたりすることができる。
・到達目標や努力目標を述べることができる。
・人の能力及び物事の状況の変化を述べることができる。
後期
3rdQ
1週 後期オリエンテーション
みんなの日本語初級
37課、38課
基礎漢字学習
・人から受けた行為や迷惑に感じた体験を受身表現を使い、話者の視点から話せる。
・物事の状況や事実を受身表現を使って説明できる。
・ある行為についての感想、評価、好き嫌い、上手下手などが述べられる。
・するべきことをし忘れたということが言える。
・情報を知っているかどうか確かめられる。
・伝えたいことを強調して伝えられる。
2週 みんなの日本語初級
39課、40課
基礎漢字学習
・ある事柄が原因で、その結果としてある感情や事態が生じたことを説明できる。
・丁寧に理由を述べたり、弁解したり、事情を説明したりすることができる。
・疑問文を文の一部に組み込んで、疑問に思っていることについての感想、判断またはそれに基づく行動が表明できる。
・やってみようと思うことが言える。
3週 みんなの日本語初級
41課、42課
基礎漢字学習
・上下や親疎の関係をわきまえた授受表現を使うことができる。
・丁寧な依頼ができる。
・行為の目的や目的を達成するためにすることを表明できる。
・物の用途、評価が述べられる。
・何かをするのに必要な時間、経費が言える。
4週 みんなの日本語初級
43課、44課
基礎漢字学習
・動作や程度が度を越し、好ましくない状態になったことが言える。
・物を使用する際の難易度を示すことによって、その物の評価が表せる。
・自分の選択、決定を伝えることができる。
5週 みんなの日本語初級
45課、46課
基礎漢字学習
・ある事態を想定し、その対処の仕方を述べることができる。
・期待外れの結果に対する話し手の意外感や不満の気持ちを表すことができる。
・動作の段階を述べることによって、事態や状況を説明することができる。
・動作が終了してからあまり時間がたっていないという気持ちを表すことができる。
・話し手が確信していることが述べられる。
6週 みんなの日本語初級
47課、48課
基礎漢字学習
・他から得た情報をそのまま伝えることができる。
・自分の五官でとらえたその場の状況から判断されることが述べられる。
7週 中間テスト みんなの日本語初級(35課~48課)確認テスト 
8週 みんなの日本語初級
49課、50課
基礎漢字学習
・「上下」「親疎(ウチ・ソト)」の人間関係に基づく尊敬語の表現を理解し、適切に使うことができる。
・「上下」「親疎(ウチ・ソト)」の人間関係に基づく敬語全体の体系を理解し、謙譲語を適切に使うことができる。
4thQ
9週 初級総復習(JLPT対策) JLPT練習問題を練習し、理解する。
10週 みんなの日本語中級
1課、2課
基礎漢字学習
・頼みにくいことを丁寧に頼む。
・感謝の気持ちを表す。
・わからない言葉の意味を聞いて、どうすればいいかを確認する。
11週 みんなの日本語中級
3課、4課
基礎漢字学習
・事情を説明して、丁寧に謝る。
・丁寧に変更をお願いする。
・伝言を頼む、受ける。
・留守番電話に伝言を残す。
12週 みんなの日本語中級
5課、6課
基礎漢字学習
・行き方を尋ねる、教える。
・道順を尋ねる、教える。
・許可を得たいと申し出る。
・交渉して許可を得る。
13週 みんなの日本語中級
7課、8課
基礎漢字学習
・喜んで誘いを受ける。
・理由を言って丁寧に断る。
・人や物の様子を詳しく説明する。
14週 みんなの日本語中級
9課、10課
基礎漢字学習
・買いたいものについての希望や条件を伝える。
・違いを比較し、買いたいものを選ぶ。
・誤解されたことに冷静に対応する。
15週 期末試験 みんなの日本語初級(49課、50課)及び中級(1課~10課)確認テスト 
16週 総復習(JLPT対策) ・総合問題を解く

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合800000080
基礎的能力80100100080
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000