日本語Ⅰ

科目基礎情報

学校 茨城工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 日本語Ⅰ
科目番号 0013 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 国際創造工学科 共通1年 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 「みんなの日本語初級Ⅱ(第2版)」(本冊、聴解タスク25、標準問題集、書いて覚える文型練習帳)、「どんどんつながる漢字練習帳 初級・中級」「中級へ行こう(第2版)」「いろどり 初級2」
担当教員 濵元 聡子

到達目標

留学生に、二年次から日本語で行われる通常の授業を受講できるだけの日本語能力を習得させる。具体的には、次のレベルに到達することを目標とする。
【目標】
 1 初級レベルの日本語の基礎的知識を身に付ける。
 2 日常生活での基本的なコミュニケーションを身に付ける。
 3 日常生活で日本語を使って、会話ができ、自分自身について書くことができる。
 4 初級文型・漢字を身に付ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1標準的な文法・漢字・語彙が80%以上理解できる。標準的な文法・漢字・語彙が60%以上理解できる。 標準的な文法・漢字・語彙の理解が60%に満たない。
評価項目2読む目的に応じた文章の読み方ができ、おおよその内容について理解できる。ヒント・助言を得ながら文章を読み、おおよその内容が理解できる。多様な文章の読み方ができず、内容がほとんど理解できない。
評価項目3日本語を用いて、周囲の人々と積極的にコミュニケーションを図ろうとすることができる。日本語を用いて、周囲の人々とコミュニケーションを図ろうとすることができる。日本語を用いて、周囲の人々とコミュニケーションを図ることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (C) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
一年次留学生を対象として日本語の授業である。
具体的には、次の4点を主に学習する。
(1)日本語の基本的知識を身に付ける。
(2)日本語を用いて、自分の考えや身の回りのことを表現できるようになる。
(3)日本語を用いて周囲の人とコミュニケーションが取れるようになる。
(4)日本語の学習を通して、日本の文化や習慣をある程度理解することができる。
授業の進め方・方法:
(1)授業の内容の進め方:教科書に沿って進める。副教材(トピックや聴解用教材等)も随時活用する。
(2)授業の方法:教科書に沿いながら、適宜、ニュース教材や教科学習の内容に応じた文章読解やディスカッションを実施する。
注意点:
留学生に対して開講する科目である。
学生の状況によっては、教科書や授業内容を変更する。
前期・後期の試験結果(80%)と、発表状況(10%)、出席状況と課題提出状況(10%)によって、総合的に評価する。
60点以上を合格とする。
必要に応じて再試験を行う。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ひらがな・カタカナ/教室・学校で使う語彙の確認
みんなの日本語26課・27課
復習/初級漢字 ウォーミングアップ1・2、第1課、第2課
来日前予備教育で学習した内容が理解できており、運用することができる。日本語の会話表現を使って今、できること、できないことについて、まとまりのある内容を話すことができる。
2週 みんなの日本語28課・29課
復習/初級漢字 第3課、第4課、
同時に二つの動作をすることが表現でき、複数の動作や理由を表現することができる。自動詞・他動詞の違いを理解し、適切に表現することができる。
3週 みんなの日本語30課・31課
復習/初級漢字 第5課、第6課
自動詞・他動詞の違いを理解し、適切な表現で、物事の状態を説明することができる。準備や予定、計画について表現することができる。
4週 みんなの日本語32課・33課
復習/初級漢字 第7課、第8課
助言・アドバイスや禁止・してはいけないことを相手に伝えたり、推量や可能性の表現を使って説明することができる。
5週 みんなの日本語34課・35課
復習/初級漢字 第9課、第10課
二つの動作の前後関係を表現することができ、動作をおこなう状態を説明することができる。仮定条件を理解し、表現することができる。
6週 みんなの日本語36課・37課
復習/初級漢字 第11課、第12課
自分の到達目標や努力目標について説明することができる。能力や物事の状況の変化について表現できる。また人から受けた行為や迷惑に感じた体験を、話者の視点から表現でき、物事の状況や事実を受身表現を使って説明できる。
7週 総まとめ/文法・聴解・漢字
8週 中間試験
2ndQ
9週 中間試験振り返り
みんなの日本語38課
復習/初級漢字 第11課、第12課
ある行為についての自分の考えが表現でき、伝えたいことを強調して伝えられる。
10週 みんなの日本語39課・40課
復習/初級漢字 第13課、第14課
ある事柄の因果関係として、その結果生じた感情や事態の詳細について説明できる。丁寧に理由を述べたり、弁解したり、事情を説明したりすることができる。
11週 みんなの日本語41課・42課
復習/初級漢字 第15課、第16課
他者との関係に応じた授受表現を使うことができる。また丁寧な依頼ができる。行為の目的や目的達成のためにすることを表明できる。
12週 みんなの日本語43課・44課
復習/初級漢字 第17課、第18課
物事の外観から、その変化の見通しや状態・性質を推察して表現できる。動作や程度が度を越し、好ましくない状態になったことが表現できる。物を使用する際の難易度を示すことによって、その場の評価が述べられる。
13週 みんなの日本語45課・46課
復習/初級漢字 第17課、第18課
ある事態を想定し、その対処のし方を述べることができる。期待はずれの結果に対する意外感や不満の気持ちを表すことができる。動作の段階を述べることによって、事態や状況を説明することができる。
14週 みんなの日本語47課・48課
復習/初級漢字 第19課、第20課
他者から得た情報をそのまま伝えることができる。
その場の状況や自分の感覚から判断されることが説明できる。自分よりも下位の人への行為の強制や許可・容認を表すことができる。丁寧な許可を求めることができる。
15週 みんなの日本語49課・50課
復習/初級漢字 第21課、第22課
敬語を適切に使い、目上の人や初対面の人に話しかけ
たり、メールを送ったりすることができる。
16週 期末試験
期末試験振り返り
後期
3rdQ
1週 中級へ行こう 第1課
中級漢字/第1課・第2課
代表例を表す表現や理由・原因を列挙する表現を使い、自国の文化・社会について説明することができる。
2週 中級へ行こう 第2課
中級漢字/第3課、第4課
自動詞・他動詞の使い分けができる。
自然災害に関して、既習の語彙や表現を使って、疑問に思うことを問いかけたり、表現したりすることができる。
3週 中級へ行こう 第3課
中級漢字/第5課、第6課
自分が子どもだったころについて、「~ばかりいる」「ほしがる・~たがる」「つい~てしまう」などの表現を用いながら説明することができる。比喩表現を理解し、表現できる。
4週 中級へ行こう 第4課
中級漢字/第7課、第8課
データや表からわかることについて、これまでの変化・今後の推移等について説明することができる。比較表現を使い、物事の程度について述べることができる。
5週 中級へ行こう 第5課
中級漢字/第9課、第10課
説明的な文章を読み、連用中止や名詞化された形容詞などの表現が理解できる。「もの・こと」を使った表現が理解できる。
6週 中級へ行こう 第6課
中級漢字/第11課、第12課
原因・理由を表す表現が理解できる。同じ状態が変わらず続く状態の表現を使って、自分や身の回りの状況が説明できる。
7週 総まとめ/文法・読解・聴解・漢字
8週 中間試験
4thQ
9週 中級へ行こう 第7課
中級漢字/第13課、第14課
二つの動作を比較する表現や、条件表現を使うことができる。
10週 中級へ行こう 第8課
中級漢字/第15課、第16課
ある期間に行われる動作や出来事について表現することができる。部分否定のさまざまな表現を理解し、運用することができる。
11週 中級へ行こう 第9課
中級漢字/第17課、第18課
一方の変化に伴って他方も変化することが表現できる。
12週 中級へ行こう 第10課
中級漢字/第19課、第20課
社会の中で一般的に当然・妥当だとされることが表現できる。
13週 総まとめ/文法・読解・聴解・漢字
中級漢字/第21課、第22課
14週 プロジェクトワーク(1)
ガイダンス
15分程度の報告を想定し、自国と日本との比較を報告するプレゼンテーションを作成する。作成は協働作業として実施し、二人で相談しながら、構成を考え、最終的にはホームルームクラスで発表する。
15週 プロジェクトワーク(2)
作業
16週 期末試験
プロジェクトワーク(3)
発表

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合801001000100
基礎的能力801001000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000