Global Life Science

科目基礎情報

学校	茨城工業高等専門学校	開講年度	令和06年度 (2024年度)
授業科目	Global Life Science
科目番号	0021	科目区分	一般 / 必修
授業形態	講義	単位の種別と単位数	履修単位: 1
開設学科	国際創造工学科　共通1年	対象学年	1
開設期	通年	週時間数	1
教科書/教材	なし
担当教員	横山 英樹,二田 亜弥

到達目標

1. 生物には共通性と多様性があることに気づき，細胞の働きによってすべての生物の生命活動が維持されていることを理解している．
2. ＤＮＡの構造と機能の概要を学習し，生物の特徴が遺伝子の働きによって決まることを理解している．
3. バイオームの概念を学習し，生物が多様な環境に適応して生活していることを理解している.
4. 生態系の成り立ちとその保全の重要性について理解している．
5. 我々がいる宇宙の構造・姿をイメージを持って理解している．
6. 地球の大気圏及び水圏での現象が太陽放射エネルギーを原動力としていることを理解している．
7. 惑星としての地球の特徴及び地球表層や内部に見られる地学的事象を理解している．
8. 地震の発生と断層運動、プレート運動の関連を理解している．

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	生物には共通性と多様性があることに気づき，細胞の働きによってすべての生物の生命活動が維持されていることを理解し，説明することができる。	生物には共通性と多様性があることに気づき，細胞の働きによってすべての生物の生命活動が維持されていることを理解している。	生物には共通性と多様性があることに気づくことができず，細胞の働きによってすべての生物の生命活動が維持されていることを理解していない。
評価項目2	ＤＮＡの構造と機能の概要を学習し，生物の特徴が遺伝子の働きによって決まることを理解し，説明することができる。	ＤＮＡの構造と機能の概要を学習し，生物の特徴が遺伝子の働きによって決まることを理解している。	ＤＮＡの構造と機能の概要についての学習が十分ではなく，生物の特徴が遺伝子の働きによって決まることを理解していない。
評価項目3	バイオームの概念を学習し，生物が多様な環境に適応して生活していることを理解し，説明することができる。	バイオームの概念を学習し，生物が多様な環境に適応して生活していることを理解している。	バイオームの概念の学習が十分ではなく，生物が多様な環境に適応して生活していることを理解していない。
評価項目4	生態系の成り立ちとその保全の重要性について理解し，自分の行動について考えることができる。	生態系の成り立ちとその保全の重要性について理解している。	生態系の成り立ちとその保全の重要性について理解していない。
評価項目5	我々がいる宇宙の構造・姿をイメージをもって理解し，説明することができる．	我々がいる宇宙の構造・姿をイメージをもって理解している．	我々がいる宇宙の構造・姿をイメージをもって理解していない．
評価項目6	惑星としての地球の特徴及び地球表層や内部に見られる地学的事象を理解し，説明することができる．	惑星としての地球の特徴及び地球表層や内部に見られる地学的事象を理解している．	惑星としての地球の特徴及び地球表層や内部に見られる地学的事象を理解していない．
評価項目7	太陽放射エネルギーが地球活動の原動力となり，大気や海洋の循環により移動していることを理解し，説明することができる．	太陽放射エネルギーが地球活動の原動力となり，大気や海洋の循環により移動していることを理解している．	太陽放射エネルギーが地球活動の原動力となり，大気や海洋の循環により移動していることを理解していない．
評価項目8	地震の発生と断層運動、プレート運動の関連を理解し，説明することができる．	地震の発生と断層運動、プレート運動の関連を理解している．	地震の発生と断層運動、プレート運動の関連を理解していない．

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B)

教育方法等

概要:

宇宙や地球の成り立ち，生物とそれを取り巻く地球環境を中心に，自然の事物・現象について理解し，人間と自然との関わりについて総合的な見方や考え方を養う．ライフサイエンス，アースサイエンスの視点から，ものづくりに必要となる環境へ配慮する力を養う．

授業の進め方・方法:

授業は外国での教育経験を持つ教員が行い，講義や教材・資料等はできるだけ英語を用いて英語で科学を学ぶ力を養う．授業内容を確認するための小テストを毎週の課題とする．またクォーターごとのグループ発表を通じて，英語で議論したり発表したりする力を養う．

注意点:

毎週出される課題を，期限を守って忘れずに提出すること．プレゼンテーションの準備はグループで協力して進めること．授業ではPC，タブレット等を用いる．

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング

ICT 利用

遠隔授業対応

実務経験のある教員による授業

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	生物の多様性と共通性、生物の起源と進化	生物の多様性と共通性を、生物の起源と進化と関連づけて理解し説明できる．
		2週	細胞の多様性，細胞の構造にみられる共通性	細胞の多様性，細胞の構造にみられる共通性を理解し説明できる．
		3週	生命活動とエネルギー	葉緑体とミトコンドリアの中で起こる光合成と呼吸を理解し説明できる．
		4週	遺伝のしくみ, 遺伝子の構造とはたらき, 細胞分裂	遺伝現象と遺伝子，DNAの構造と遺伝のしくみ, 細胞分裂について理解し説明できる．
		5週	グループ発表(1)	グループで準備した内容で，英語を用いた口頭発表を行う．
		6週	グループ発表(2)	グループで準備した内容で，英語を用いた口頭発表を行う．
		7週	グループ発表(3)	グループで準備した内容で，英語を用いた口頭発表を行う．
		8週	植生の遷移とバイオームの形成	植生の移り変わりとバイオームの種類, そこに生きる動植物を理解し説明できる．
	2ndQ
		9週	バイオームとその分布	世界の気候とバイオームの関係, 日本のバイオームの垂直分布と水平分布を理解し説明できる． 生物的環境，非生物的環境，食物連鎖、食物網, を理解し説明できる。 生物多様性の喪失, 空気、水, 土壌汚染や温暖化現象, 温室効果、外来生物, 有害物質の生物濃縮について理解し説明できる。
		10週	生態系とそこでの物質循環	生態系の構成要素と、生態系での物質循環の重要性を理解し説明できる．
		11週	生態系と生物多様性の保全	生態系の破壊、生物多様性の損失の問題を理解、保全のための対策について説明できる．
		12週	グループ発表(1)	グループで準備した内容で，英語を用いた口頭発表を行う．
		13週	グループ発表(2)	グループで準備した内容で，英語を用いた口頭発表を行う．
		14週	グループ発表(3)	グループで準備した内容で，英語を用いた口頭発表を行う．
		15週	期末試験
		16週	期末試験の返却と総復習
後期
	3rdQ
		1週	宇宙の大きさ	地球，太陽，銀河，宇宙の大きさを理解する．
		2週	天体の運動	地球の運動，惑星の運動，ケプラーの法則を理解する．
		3週	太陽系の誕生と地球の進化	惑星の形成過程と原始地球の変遷，現在の地球の姿を理解する．
		4週	惑星としての地球	地球の内部構造，化学的組成を理解する．
		5週	グループ発表(1)	グループで準備した内容で，英語を用いた口頭発表を行う．
		6週	グループ発表(2)	グループで準備した内容で，英語を用いた口頭発表を行う．
		7週	グループ発表(3)	グループで準備した内容で，英語を用いた口頭発表を行う．
		8週	プレートの運動と地震活動	ウェゲナーの大陸移動説，プレートテクトニクス，プレート境界と地震の関係を理解する．
	4thQ
		9週	火山活動と人間生活	火山噴火のしくみ，火山の種類，火山が人間生活に与える影響を理解する．
		10週	大気の構造と地球の熱収支	大気の構造と組成，気圧，地球全体の熱収支を理解する．
		11週	大気と海水の運動	大気の大循環，大気と海水による熱輸送を理解する．
		12週	グループ発表(1)	グループで準備した内容で，英語を用いた口頭発表を行う．
		13週	グループ発表(2)	グループで準備した内容で，英語を用いた口頭発表を行う．
		14週	グループ発表(3)	グループで準備した内容で，英語を用いた口頭発表を行う．
		15週	期末試験
		16週	期末試験の返却と総復習

評価割合

	試験	発表	宿題	態度	ポートフォリオ	その他	合計
総合評価割合	60	20	20	0	0	0	100
基礎的能力	60	20	20	0	0	0	100
専門的能力	0	0	0	0	0	0	0
分野横断的能力	0	0	0	0	0	0	0