歴史と文化Ⅰ

科目基礎情報

学校 茨城工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 歴史と文化Ⅰ
科目番号 0059 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位II: 2
開設学科 国際創造工学科 機械・制御系(機械コース) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 前期:1 後期:1
教科書/教材 教科書は用いない。必要に応じてプリントや史料を配布する。
担当教員 横山 俊一郎

到達目標

1. 日本経済史とはどのような学問であるかを理解する。
2. 日本経済史における各時代のありようを理解する。
3. 今日の日本人の経済的営みを歴史的に理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本経済史とはどのような学問であるかを理解し、説明ができる。日本経済史とはどのような学問であるかを理解できる。日本経済史とはどのような学問であるかを理解できない。
評価項目2日本経済史における各時代のありようを理解し、説明ができる。日本経済史における各時代のありようを理解できる日本経済史における各時代のありようを理解できない。
評価項目3今日の日本人の経済的営みを歴史的に理解し、説明ができる。今日の日本人の経済的営みを歴史的に理解できる。今日の日本人の経済的営みを歴史的に理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
今日の日本人による経済的営みはどのように形作られてきたのだろうか。本講義ではこうした疑問にせまることを目的とする。手順としては、まず日本経済史とはどのような学問であるかを示し、そのうえで日本経済史における各時代のありようを幾つかのトピックに分けて概説する。
授業の進め方・方法:
講義形式でおこなう。史料などを配布してそこから何が分かるのかを考えながら進める。
注意点:
教科書を用いないのでノートを確実に取り、不明な用語については質問すると同時に個々に調べること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 日本経済史とは何か 日本経済史とはどのような学問であるかを理解する。
2週 農耕社会の成立 農耕社会がどのように形成されたかについて理解する。
3週 古代国家の経済 大和王権と律令国家の社会および経済について理解する。
4週 中世前期の経済 荘園公領制の成立過程とその経済構造について理解する。
5週 中世経済の構造変容 在地領主の成長と荘園公領制の解体について理解する。
6週 中世後期の経済 大名領国制の成立過程とその経済構造について理解する。
7週 中間試験
8週 近世の始まり 兵農分離、石高制、米納年貢制などの性格について理解する。
2ndQ
9週 江戸時代経済の成立 村と城下町を構成単位とする全国経済の成立について理解する。
10週 江戸時代前期の経済 小農経営と労働集約的農法の成立について理解する。
11週 江戸時代経済の成熟 農民余剰の確立と天下の台所・大坂について理解する。
12週 江戸時代経済の構造変容 商品作物生産と地域間流通の展開について理解する。
13週 江戸時代経済の終焉 開国にともなう貿易の開始と物価の変化について理解する。
14週 殖産興業政策の展開 明治政府による経済諸制度の改廃と殖産興業政策について理解する。
15週 期末試験
16週 総復習
後期
3rdQ
1週 近代経済成長の開始 明治後期の経済成長と当時の物価、通貨、為替について理解する。
2週 企業勃興と戦後経営 企業設立ブームと日清日露戦後経営との関係について理解する。
3週 第一次世界大戦と日本経済 第一次世界大戦と日本の重化学工業化について理解する。
4週 不況下の成長 ワシントン体制下における不況下の成長について理解する。
5週 昭和恐慌と高橋財政 昭和恐慌の到来とその後の高橋財政について理解する。
6週 日本経済の二重構造 日本経済に内在した二重構造を労働および資本市場から理解する。
7週 中間試験
8週 戦時経済体制 戦時にともなう経済統制と計画経済について理解する。
4thQ
9週 経済復興と企業の再建 占領を経て国際経済社会への復帰する道のりについて理解する。
10週 高度経済成長 高度成長の軌跡とブレトンウッズ体制の崩壊について理解する。
11週 日本的経済システムの成立 二重構造の緩和、メインバンク制と企業集団について理解する。
12週 現代の日本経済 石油危機を経てバブル崩壊へと至る日本経済について理解する。
13週 渋沢栄一の企業者活動1 日本資本主義の父とされる渋沢栄一の活動について理解する。
14週 渋沢栄一の企業者活動2 日本資本主義の父とされる渋沢栄一の活動について理解する。
15週 期末試験
16週 総復習

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力8080
専門的能力2020
分野横断的能力00