計測工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 茨城工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 計測工学Ⅰ
科目番号 0096 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 国際創造工学科 機械・制御系(機械コース) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 教科書:松田 康広, 西原 主計「計測システム工学の基礎」(森北出版)
担当教員 小堀 繁治

到達目標

1 測定を支える単位およびその換算法を理解する.
2 測定値の誤差と有効数字,および測定精度と精度の表し方を理解する.
3 対数(log)スケールを含め最小二乗法のしくみを理解し,得られたデータから曲線近似またはデータ補間できるようになる.
4 実験データ近辺に曲線を引くための回帰法および分散分析を修得する.
5 アナログ信号の前処理法およびノイズ対策法を習得する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1定期試験とレポート課題を総合的に評価し、平均の成績が80点以上の点数がとれる.定期試験とレポート課題を総合的に評価し、平均の成績が60点以上80点未満の点数がとれる.定期試験とレポート課題を総合的に評価し、平均の成績が60点未満の点数しかとれない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
計測工学の基礎として入力部分と出力結果に関して学ぶ。特に単位、計測データの取り扱い、誤差等、計測に必要とされる基礎知識を体系的に習得する. 
授業の進め方・方法:
 本講義に関してタブレット,ノートパソコン,パワーポイントは一切使用せず,毎回黒板を使用して板書で授業を進めます.レポートを課すかもしれません.その場合は,定期試験の成績を80%,レポート点を20%で成績評価を行います.
注意点:
 提出課題に関して,他人が作成したレポート内容を写すという行為がここ数年続発かつ多発しています.余りに状況が酷い場合はレポート課題点をなくし,定期試験の得点だけで評価します.演習や宿題は何のため,誰のために行っているかをよく考えて下さい.他人の課題を丸写しする(それにより課題点を獲得する)行為は茨城高専で通用しても,社会,特に技術の世界では犯罪行為となり厳しい社会制裁が科せられます.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 計測のはじめに1 測定と計測および物理量の単位を理解する.
2週 計測のはじめに2 機械力学におけるSI組立単位を理解する.
3週 計測のはじめに3 電気工学・熱力学におけるSI組立単位を理解する.
4週 測定の誤差1 測定の誤差を理解する.
5週 測定の誤差2 有効数字を理解する.
6週 測定の誤差3 計算過程での誤差を理解する.
7週 (中間試験)
8週 中間試験までの内容のまとめ 中間試験までの内容を復習し,理解する.
2ndQ
9週 測定の精度1 測定の精度を理解する.
10週 測定の精度2 精度の表し方を理解する.
11週 測定の精度3 間接測定と誤差,測定の不確かさ,計量計測トレーサビリティおよび測定精度向上を理解する.
12週 最小二乗法1 基準の方程式を理解する.
13週 最小二乗法2 実験式の簡便な導出法を理解する.
14週 最小二乗法3 二次形式最小二乗法を理解する.
15週 (期末試験)
16週 総復習 前期の内容を総復習する.
後期
3rdQ
1週 データの補間1 ラグランジュの補間を理解する.
2週 データの補間2 スプライン補間法を理解する.
3週 測定量の関係1 回帰分析を理解する.
4週 測定量の関係2 相関関係を理解する.
5週 測定量の関係3 分散分析のしくみを理解する.
6週 測定量の関係4 分散分析の手順を理解する.
7週 (中間試験) 中間試験を実施
8週 中間試験までの内容のまとめ 中間試験までの内容を理解する.
4thQ
9週 信号の計測法1 信号出力の方式,アナログ前処理および高精度の計測用ICを理解する.
10週 信号の計測法2 直流ブリッジによる抵抗測定を理解する.
11週 信号の計測法3 フィルタを理解する.
12週 信号の計測法4 ダイナミックセンシングを理解する.
13週 信号の計測法5 ノイズ対策および観測機器と記録機器を理解する.
14週 信号の計測法6 ADコンバータを理解する.
15週 (期末試験)
16週 総復習 後期の内容を総復習する.

評価割合

試験課題演習態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200000100
分野横断的能力0000000