到達目標
電気機器の静止器である変圧器と,回転機である誘導機,同期機,直流機の動作原理と基本的な特性を理解し,その特性を説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
変圧器 | 変圧器の原理,構造,特性を説明できる | 変圧器の原理,構造,特性を理解できる | 変圧器の原理,構造,特性を理解できない |
回転機 | 回転機の原理,構造,特性を説明できる | 回転機の原理,構造,特性を理解できる | 回転機の原理,構造,特性を理解できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本講義は、電気電子工学を副専攻にする学生に、電気機器の種類とその動作原理,使用方法等を説明する授業である。主に変圧器、直流機、誘導機、同期機を対象とした電気機器を理解するため、電磁気の基礎と三相交流を理解したうえ、それぞれの電気機器の動作原理、構造、特性等について学ぶ。本講義での電気機器とは、機械エネルギーを電気エネルギーに変換する発電システム、変電システム、また電動力として利用されている機器である。
授業の進め方・方法:
成績の評価は,定期試験の成績を80%,課題成績を20%で行い,合計の成績が60点以上の者を合格とする。
注意点:
電磁気学の電磁誘導、電磁力の基礎を理解し、また交流回路と三相交流回路の基礎を理解したうえに受講するのが望ましい。
予習:教科書の内容に目を通しておく。
復習:講義ノートの内容を見直し、講義に関係する例題・演習問題を解いておくこと。講義で示した次回予定の部分を予習しておくこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
電気機器工学のガイダンス |
電気機器の種類,電気-機械エネルギー変換
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2週 |
電気機器の基礎事項 |
電磁誘導と起電力,電磁力
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3週 |
磁性材料と磁気回路 |
磁気回路とインダクタンス、磁化現象と損失
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4週 |
変圧器の原理 |
変圧器の原理と理想変圧器
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5週 |
変圧器の等価回路 |
実際の変圧器と等価回路の作成
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6週 |
等価回路定数の測定と三相変圧器 |
無負荷試験、短絡試験、三相変圧器
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7週 |
中間試験 |
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8週 |
直流機の原理と構造 |
直流発電機・電動機の構造と動作原理、誘導起電力、トルク
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4thQ |
9週 |
直流機の理論 |
直流機の種類ことの回路表現とその特性
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10週 |
交流機の基礎 |
三相交流による回転磁界
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11週 |
三相誘導機の原理と構造 |
同期速度、すべり、回転子の構造
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12週 |
誘導機の特性 |
簡易等価回路による諸量、トルクと出力の計算
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13週 |
同期機 |
同期機の原理と構造、誘導起電力
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14週 |
同期電動機と電動機の色々 |
同期電動機との種類と特性
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
総復習 |
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評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 80 | 20 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |