到達目標
1. 人文科学的見地から,日本の特質を説明できる.
2. 日本に固有の自然科学的営みについて,具体的事例をもとに説明できる.
3. 社会科学的見地から,日本の特質を説明できる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 人文科学的見地から,日本の特質を他国との比較を交えて説明できる. | 人文科学的見地から日本の特質を説明できる. | 人文科学的見地から日本の特質を説明できない. |
評価項目2 | 日本に固有の自然科学的営みについて,具体的事例をもとに,他国との比較を交えて説明できる. | 日本に固有の自然科学的営みについて,具体的事例をもとに説明できる. | 日本に固有の自然科学的営みについて,具体的事例をもとに説明できない. |
評価項目3 | 社会科学的見地から,日本の特質を他国との比較を交えて説明できる. | 社会科学的見地から日本の特質を説明できる. | 社会科学的見地から日本の特質を説明できない. |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 (B)
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学習・教育到達度目標 (C)
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教育方法等
概要:
本科目のねらいの1つは自国理解の促進である.世界の様々な国や地域についての学びは今日ますます重要となっている.だが他国を理解する上での前提となるのは自国についての理解である.自国の文化や社会の特質を認識し相対化するという営みなくして,異文化(多文化)を真に理解し尊重することはできない.
第2のねらいは留学生の日本理解の促進である.留学生は日々の生活や様々な体験・交流を通じて日本の文化や社会を「体感」している.だが日本の文化的・社会的特質を把握するためには,それらを形作ってきた言語,思想,知的探究,社会経済構造等についてのより深い理解が求められる.
本科目では,一般教養部教員がそれぞれの専門分野の知見を活かしつつ,日本の文化や社会に関わる様々なトピックについて講義を行う.教科書的な「日本事情」とは一味違った学びの機会を提供したい.
授業の進め方・方法:
本科目は一般教養部教員による集中講義形式をとる.各担当教員は3コマの持ち時間の中で自身の専門分野に関わる1つのテーマを取り上げ,講義を行う.授業内容は当然のことながら全て「日本」に関わるものとなるが,人文・社会科学系だけでなく自然科学系のテーマも含まれる.成績評価は各担当教員から示される課題等の取り組みによって行われる.
注意点:
以下の「授業計画」は「前期」と「後期」に分けられているが,上述の通り本科目は集中講義形式をとる.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
この科目が設けられた意図やねらい、授業を受ける際の注意事項等を確認する。
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2週 |
国学について(概要) |
和学、古学などとも称される国学について、その概略を理解し、説明できる。
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3週 |
国学について(契沖・荷田春満について) |
契沖、春満のものの見方について、大まかに理解し、説明できる。
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4週 |
国学について(賀茂真淵・本居宣長について) |
真淵、宣長のものの見方について、大まかに理解し、説明できる。
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5週 |
国学について(平田篤胤について、グローバル化と最近の日本の傾向(ものの見方)) |
・篤胤のものの見方について、大まかに理解し、説明できる。 ・国学の概要を押さえたうえで、グローバル化の現状、多様性、持続可能性などについて、自らの考えを簡潔に述べることができる。
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6週 |
日本におけるスポーツ(1) |
日本におけるスポーツについて歴史的背景を基に理解し,説明できる.
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7週 |
日本におけるスポーツ(2) |
主にオリンピックなどのスポーツイベントにおける日本の存在について理解し,説明できる.
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8週 |
日本におけるスポーツ(3) |
我が国で独自の発展を遂げた水泳である『日本泳法』について理解し,説明できる.
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2ndQ |
9週 |
日本における神仏(1) |
古代日本における「神」のとらえ方を、民俗学的視点や記紀神話などから理解することができる。
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10週 |
日本における神仏(2) |
仏教の伝来と神仏習合の考え方について、理解を深めることができる。
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11週 |
日本における神仏(3) |
説話などに登場する神仏の描写から、中古・中世の人々の神仏に対する考え方について、理解を深めることができる。
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12週 |
日本語から外国語を見る |
日本語(の文法)を知ることによって外国語(の文法)が理解できることがわかる。
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13週 |
外国語から日本語を知る |
外国語(の文法)を学ぶことがいかに日本語(の文法)の力を向上させるかがわかる。
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14週 |
すべての言語に共通の文法はあるのか? |
すべての人間が持つ共通の文法―普遍文法(Universal Grammar)-について理解することができる。
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15週 |
気づかない日本語文法 |
頭の中に入っている日本語文法を自覚する。
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16週 |
大川とJapanologyと音楽と… |
担当教員(大川)とJapanology、そして音楽の中に見出される共通項を発見し、3回の講義を受講するうえで必要な最低限の基礎知識を習得する。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
和音とカノン進行とヨナ(4・7)抜き音階と… |
AKB 48による「恋するフォーチュンクッキー」やFoorinによる「パプリカ」など、日本でヒットした大衆音楽に見出される共通項を発見し、発見の喜びを分かち合うことができる。
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2週 |
創造力の進化と課題の提出と成績の評価と… |
創造力を進化させることの真意と重みを理解し、提示された課題に取り組むことができる。
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3週 |
日本の発酵食品(文化的視点から) |
日本で日常的に食べられている発酵食品について,食卓に永く根付いてきた歴史的・地理的背景を説明することができる.
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4週 |
日本の発酵食品(科学的視点から) |
代表的な日本の発酵食品について,発酵する過程で起こる成分変化と生み出される成分の機能性を説明できる.
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5週 |
世界の発酵食品 |
代表的な世界の発酵食品について,人々の生活に根付いてきた背景や発酵の仕組み,特徴を理解できる.
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6週 |
日本文学に於ける漢文受容(1)漢文とは何か |
「漢文」がどの様なものであり、それをどの様に受容したのかについて理解し、説明できる。
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7週 |
日本文学に於ける漢文受容(2)懐風藻~漱石の漢詩 |
『懐風藻』以来、我が国で漢文・漢詩がどの様に発展したのか理解し、自らの読みを深める。
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8週 |
日本文学に於ける漢文受容(3)懐風藻~漱石の漢詩 |
『懐風藻』以来、我が国で漢文・漢詩がどの様に発展したのか理解し、自らの読みを深める。
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4thQ |
9週 |
日本を英語で学ぶ(1)マリン・バイオテクノロジー |
魚の輸送技術について書かれた英文を読み、理解することができる。
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10週 |
日本を英語で学ぶ(2)乳酸菌飲料の開発 |
カルピスの開発経緯について書かれた英文を読み、理解することができる。
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11週 |
日本を英語で学ぶ(3)植物工場 |
LEDを用いた植物工場について書かれた英文を読み、理解することができる。
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12週 |
日本を英語で学ぶ(4)日本人の海外移民 |
第2次世界大戦時の日系アメリカ人強制収容所について書かれた英文を読み、理解することができる。
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13週 |
和算(1) |
和算の歴史について、世界の数学の流れと比較しながら理解できる。
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14週 |
和算(2) |
江戸時代に流行した算額の問題について理解し、それらを解くことができる。
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15週 |
日本の数学者(1) |
日本の数学者の業績について理解できる。
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16週 |
日本の数学者(2) |
日本の数学者の業績について理解できる。
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評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |