電子計測システム

科目基礎情報

学校 茨城工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電子計測システム
科目番号 0108 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 国際創造工学科 電気・電子系 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 松本 佳宣「新SI対応 ディジタル時代の電気電子計測基礎(改訂版)」
担当教員 弥生 宗男

到達目標

1.テスタおよび高周波電力計の測定原理と取り扱い方法を理解し説明できる。
2.センシングのための信号処理技術について理解し説明できる。
3.各種センサの測定原理を理解し説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
テスタおよび高周波電力計テスタおよび高周波電力計の測定原理と取り扱い方法を理解し説明できる。テスタおよび高周波電力計の測定原理と取り扱い方法を理解する。テスタおよび高周波電力計の測定原理と取り扱い方法を理解できない。
信号処理技術センシングのための信号処理技術について理解し説明できる。センシングのための信号処理技術について理解する。センシングのための信号処理技術について理解できない。
センサの原理各種センサの測定原理を理解し説明できる。各種センサの測定原理を理解する。各種センサの測定原理を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
いくつかの例を通して、測定原理や測定法を解説する。また、実際に計測する際に必要となるセンシング技術、ノイズ対策技術などを解説する。
授業の進め方・方法:
講義中心に授業を進める。成績の評価は、定期試験の成績で行い、平均の成績が60点以上のものを合格とする。
注意点:
電子計測は、数学、物理(特に電磁気学)、電気電子回路、電子工学等の学問に基づいている。したがって、受講にあたり、それらの基本知識を十分に身に付けておかなければならない。また、日頃から学生実験等で計測技術を理解する必要がある。講義ノートの内容を見直し、講義に関係する例題・演習問題を解いておくこと。また講義で示した次回予定の部分を予習しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 アナログテスタとデジタルテスタ(デジタルマルチメータ) テスターの仕組みと取り扱いについて理解する
2週 高周波測定機器 通過型および終端型の高周波電力計について仕組みと取り扱いを理解する
3週 センサ信号増幅(1) センサ信号の増幅に用いる,演算増幅器によるバッファ回路,加減算回路について理解する
4週 センサ信号増幅(2) 演算増幅器による差動増幅回路,計装増幅回路,I-V変換回路,積分回路について理解する
5週 AD変換 計測器で用いられるAD変換について理解する
6週 雑音とその対策 雑音の原因とその対策について理解する
7週 (中間試験)
8週 温度センサ 代表的な温度センサの測定原理とその応用を理解する
4thQ
9週 光センサ 光センサの測定原理とその応用を理解する
10週 加速度センサ,圧力センサ 加速度センサおよび圧力センサの原理とその応用を理解する
11週 ガスセンサ ガスセンサの動作原理とその応用を理解する
12週 磁気センサ 磁気センサの動作原理とその応用を理解する
13週 センサネットワーク 多数のセンサをネットワーク化して利用するためのネットワーク技術の概要を理解する
14週 IoTシステムへの応用 センサネットワークやコンピュータを組み合わせたIoTシステムへの応用例を把握する
15週 (期末試験)
16週 総復習

評価割合

試験課題相互評価合計
総合評価割合10000100
基礎的能力0000
専門的能力10000100