無機化学Ⅰ

科目基礎情報

学校 茨城工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 無機化学Ⅰ
科目番号 0017 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 国際創造工学科 化学・生物・環境系 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 教科書:平尾、田中、中平ら共著「無機化学-その現代的アプローチ-(第2版)」(東京化学同人) 参考書:リー「無機化学」(東京化学同人)、田中、平尾、中平ら共著「演習無機化学(第2版)」(東京化学同人)、浜口博「基礎無機化学(改訂版)」(東京化学同人)、コットン他、中原勝厳訳「基礎無機化学」(培風館)
担当教員 砂金 孝志

到達目標

1.基本的な無機化合物の化学式・命名法を理解し、書けるようになること。
1.周期表の意味を原子の電子配置から理解できるようになること。
2.無機化合物の構造、結合、性質について、その基本的考え方が理解できるようになること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基本的な無機化合物の化学式、命名法を体系的に理解し、書けるようになる。基本的な無機化合物の化学式を書くことができ、命名ができるようになる。基本的な無機化合物の化学式を書くことができず、また、命名することもできない。
評価項目2元素の電子配置を理解し、その電子配置から周期表の意味を理解できるようになる。元素の電子配置を理解し、書くことができる。元素の電子配置を理解することができず、書くことができない。
評価項目3イオン半径、イオン化エネルギー、電気陰性度、イオン半径、結晶構造、電子対反発則、酸化数等の基本的概念を理論的に理解できるようになる。イオン半径、イオン化エネルギー、電気陰性度、イオン半径、結晶構造、電子対反発則、酸化数等の基本的概念を理解できるようになる。イオン半径、イオン化エネルギー、電気陰性度、イオン半径、結晶構造、電子対反発則、酸化数等の基本的概念を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
元素の性質について、その原子の中に存在する電子の数とエネルギー状態から考えられるように解説する。そして、その元素からなる無機化合物の構造、結合状態、性質について基本的考え方を解説する。
授業の進め方・方法:
授業は、主に黒板による板書と教科書により進める。授業内容の理解を深めるためにレポートも課す。
注意点:
この授業では、無機化学の基本的事項について学んでいきます。3年生以降、さらに理論的・論理的に無機化学について考えられるように、しっかり基礎を理解してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.無機化合物の名称 基本的な無機化合物の化学式、体系名を理解する。
2週 2.原子構造と周期律
(1)元素と原子
原子の構造、原子と元素の違いを理解する。
3週 (2)元素の電子配置① 電子のエネルギー準位を理解する。
4週 (3)元素の電子配置② 原子の電子配置を理解する。
5週 (4)電子雲の方向性 電子雲の形と方向性を理解する。
6週 (5)量子数の種類 量子数の種類、フントの規則、パウリの排他原理を理解する。
7週 中間試験
8週 (6)元素の周期律 周期表にもとづく元素の分類を理解する。
2ndQ
9週 (7)典型元素と遷移元素 典型元素と遷移元素の特徴を理解する。
10週 3.元素の一般的性質
(1)イオン化エネルギー①
イオン化エネルギーとは何かを理解する。
11週 (2)イオン化エネルギー② イオン化エネルギーとその周期表での特徴を理解する。
12週 (3)電子親和力 電子親和力とは何かを理解する。
13週 (4)電気陰性度① 電気陰性度とは何かを理解する。
14週 (5)電気陰性度② 電気陰性度とその周期表での傾向を理解する。
15週 期末試験
16週 総復習 前期分の総復習をする。
後期
3rdQ
1週 4.化学結合
(1)化学結合の種類
化学結合の種類とその強さを理解する。
2週 (2)イオン結合 イオン結合とイオン結晶を理解する。
3週 (3)共有結合① 共有結合を理解する。
4週 (4)共有結合② 混成軌道とその形を理解する。
5週 (5)金属結合① 金属結合を理解する。
6週 (6)金属結合② 代表的な金属の結晶構造を理解する。
7週 中間試験
8週 (7)電子対反発則① 電子対反発則(VSEPR理論)の考え方を理解する。
4thQ
9週 (8)電子対反発則② 電子対反発則による分子の形の推定法を理解する。
10週 5.酸と塩基
(1)酸と塩基の定義①
アレニウスの定義、ブレンステッド・ローリーの定義を理解する。
11週 (2)酸と塩基の定義② ルイスの定義を理解する。
12週 (3)酸と塩基の反応 酸と塩基の反応についてのHSAB原理を理解する。
13週 6.酸化と還元
(1)酸化数
化合物における原子の酸化数を理解する。
14週 (2)酸化・還元反応 酸化・還元反応、酸化剤・還元剤を理解する。
15週 期末試験
16週 総復習 後期分の総復習をする。

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90100000100
基礎的能力6010000070
専門的能力300000030
分野横断的能力0000000