到達目標
1.官能基の化学(性質・反応性)を理解する。
2.電子の流れを意識して、有機反応・反応機構を考える。
3.有機反応を反応別(付加、置換など)に分類できるようになること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 有機化合物について、官能基の化学(性質・反応性)をしっかりと理解している。 | 有機化合物について、官能基の化学(性質・反応性)を概ね理解している。 | 有機化合物について、官能基の化学(性質・反応性)を理解していない。 |
評価項目2 | 有機反応について、電子移動を基に考え、反応生成物を答えることができる。 | 有機反応について、電子移動を基に概ね考えることができる。 | 有機反応について、電子移動を理解できず、それを基に有機反応を考えることができない。 |
評価項目3 | 有機反応を各反応に分類し、それぞれを理解した上で反応を組み立てることができる。 | 有機反応を各反応に分類し、概ね反応を組み立てることができる。 | 有機反応を反応別に分類できず、反応を組み立てることもできない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
有機化学は炭素、窒素、酸素など生物内に見出される原子が関係する化学である。最近はその発展がめざましく、複雑な構造を有する化合物の合成へと展開されるようになった。しかし、どんなに素晴らしい反応が開発されても、基本を身に付けていなければ、それを理解することは出来ない。本講義では、3年次で習得した有機反応を電子論と官能基の性質に基づいて学び、全体的に有機化学の基本と応用を習得できるように解説する。
授業の進め方・方法:
授業は、主に黒板により行う。授業内容の理解を深めるために、演習も取り入れていく。
注意点:
有機化学は”暗記教科”ではなく、各官能基の化学や電子論や反応パターンがわかれば、かなり理解できるはずである。そんな一面を感じて欲しい。
3年生の講義内容の応用になるので、毎回しっかり復習しておくこと。講義ノートの内容を見直し、講義に関する例題や演習問題を解いておくこと。講義内容で示した次回分の内容を予習しておくこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
有機化合物の官能基による分類 有機化合物の命名 |
炭化水素の合成、電子論に基づいた反応性について理解する。有機化合物の命名を復習しながら習得する。
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2週 |
有機化合物の異性体
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有機化合物の異性体について分類し、理解する。
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3週 |
有機化合物の結合 有機化合物の酸と塩基(1)
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σ結合、π結合を理解する。 酸の種類と強弱を理解する。
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4週 |
有機化合物の酸と塩基(2)
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塩基の種類と強弱を理解する。
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5週 |
有機反応のついて 電子論に基づいたアルケンの反応性
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付加、置換、脱離、転位、酸化還元について理解する。 電子論に基づきアルケンの反応性の概略について理解する。
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6週 |
電子論に基づいたアルコールの反応性 |
電子論に基づきアルコールの反応性の概略について理解する。
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7週 |
(中間試験) |
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8週 |
電子論に基づいたアルデヒド、ケトンの反応性
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電子論に基づきアルデヒド、ケトンの反応性の概略について理解する。
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2ndQ |
9週 |
電子論に基づいた芳香族化合物の反応性 |
電子論に基づいた芳香族化合物の特徴的な反応性について理解する。
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10週 |
電子論に基づいたハロゲン化アルキルの合成と反応性 |
電子論に基づきハロゲン化アルキルの反応性の概略について理解する。
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11週 |
高分子化合物(1) |
高分子の分子量、一次構造から高次構造、および構造から発現する性質を理解する。
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12週 |
高分子化合物(2) |
高分子の熱的性質を理解する。
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13週 |
高分子の合成(1) |
ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合の特徴、違いについて理解する。
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14週 |
高分子の合成(2) |
ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合の各反応について理解する。
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15週 |
(期末試験) |
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16週 |
総復習 |
前期の総まとめを行う。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
有機反応のまとめ |
有機化合物の反応性を全体的に理解する。
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2週 |
付加反応(1) |
付加反応の分類、求電子付加について理解する。
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3週 |
付加反応(2) |
求核付加反応について理解する。
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4週 |
付加反応(3) |
分子付加、ラジカル反応について理解する。
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5週 |
置換反応(1) |
求核付加反応について理解する。
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6週 |
置換反応(2) |
求核置換の種類、性質について電子的に理解する。
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7週 |
(中間試験) |
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8週 |
置換反応(3) |
求電子置換の種類、性質、配向性について理解する。
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4thQ |
9週 |
脱離反応(1) |
脱離反応の概念、置換反応との競争について理解する。
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10週 |
脱離反応(2) |
ザイツェフ則、ホフマン分解による脱離形式について理解する。
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11週 |
転位反応(1) |
カルボカチオンの安定性、それに基づく転位反応について理解する。
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12週 |
転位反応(2) |
人名反応について理解する。
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13週 |
酸化還元反応 |
酸化・還元反応の基本と応用について理解する。
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14週 |
縮合反応 |
縮合反応の基本と応用について理解する。
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15週 |
(期末試験) |
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16週 |
総復習 |
後期の総まとめを行う。
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評価割合
| 試験 | 小テスト | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 |
専門的能力 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 80 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |