生物資源工学

科目基礎情報

学校 茨城工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 生物資源工学
科目番号 0140 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位II: 2
開設学科 国際創造工学科 化学・生物・環境系 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 前期:1 後期:1
教科書/教材 教科書:なし。教材:教員自作のパワーポイント資料など。参考書:ニュースや新聞、生物資源とその利用 第3版(三共出版)。
担当教員 横山 英樹

到達目標

1.生物資源にはどのようなものがあるか把握し、どのように利用されているかを説明できるようにすること。
2.新しい技術や社会的取り組みが生物資源産業発展にどのように寄与しているかを理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1生物資源としての生物種やその利用状況を十分理解できた生物資源としての生物種やその利用状況を理解できた生物資源としての生物種やその利用状況を理解できなかった
評価項目2新しい技術とその生物資源産業への寄与を十分理解できた新しい技術とその生物資源産業への寄与を理解できた新しい技術とその生物資源産業への寄与を十分理解できなかった
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
生物資源の有効利用は環境に優しい循環型社会の構築から最先端の生命科学まで幅広い分野で欠かせない。本講義を通して、生物資源の種類、利用方法、あるいは最先端技術の導入による新しい生物資源産業について掘り下げていく。生物資源を持続して活用してくためにはどのような取り組みが必要かを議論する。
授業の進め方・方法:
授業は教員が作ったスライドを中心に対話形式で進める。ニュースや新聞の生物資源に関する最新情報を含める。理解度を高めるため、小テストやレポートを挟みながら進行させる。定期試験を60%、レポート等を40点として合計の成績が60点以上を合格とする。
注意点:
日々の生活の中で関わりのある生物資源がたくさんあると思います。またニュースや新聞などを通して毎日のように生物資源に関する話題があると思いますので、それらに関心を持って接して下さい。講義で示した次回予定の部分を予習しておいてください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 生物資源工学概論 資源として利用可能な生物にはどのようなものがあるか把握する。
2週 穀物 人間にとって欠かせない穀物資源である穀物資源について理解する。
3週 植物(食品) 食品として加工されている農産物について理解する。
4週 植物(花弁、その他) 食品以外にも多様に利用されている植物について理解を深める。
5週 微生物(発酵) 微生物による発酵の利用法について理解する。
6週 微生物(その他) 微生物が作る有用物質、またその利用法について理解する。
7週 (中間試験)
8週 復習
2ndQ
9週 森林 木材としての林業や環境保全としての森林の役割を理解する。
10週 動物(家畜) 主に家畜として利用されている動物について理解する。
11週 動物(バイオテクノロジー) 医薬品の開発、製造に利用されている動物について理解する。
12週 昆虫 生物農薬や新素材開発に利用されている昆虫について理解する。
13週 水産物(食品) 食品としての水産資源の利用について理解する。
14週 水産物(その他) 様々な用途で利用されている水産資源について理解する。
15週 (期末試験)
16週 総復習
後期
3rdQ
1週 生物資源産業(農業の6次産業化) 産業としての農業とその高度化(6次産業化)について理解する。
2週 食糧生産 農産物等の生産に利用されている技術について理解する。
3週 防疫 生物資源を外敵から守る技術について理解する。
4週 バイオマス産業 生物資源を利用したエネルギー生産について理解する。
5週 食品加工 食品加工技術について理解する。
6週 食品流通・貯蔵 食品の流通・貯蔵に関する技術について理解する。
7週 (中間試験)
8週 復習
4thQ
9週 生体模倣化学 生物の形態を利用した技術について理解する。
10週 生物学的環境修復 微生物を利用した環境修復技術を理解する。
11週 生物資源保護 生物資源の有効利用(保護)に関する取り組みについて議論できる。
12週 生物資源工学における生命科学 生物資源の利用における生命科学の基礎知識を得る。
13週 新たな生物産業を創出するための利用技術 生物資源の有効利用を目指した最先端科学を理解する。
14週 これからの生物資源工学 これからの生物資源の利用方法について考える力を身につける。
15週 (期末試験)
16週 総復習

評価割合

試験レポート等相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力0000000
専門的能力3020000050
分野横断的能力3020000050