知的財産論特論

科目基礎情報

学校 茨城工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 知的財産論特論
科目番号 0004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科 産業技術システムデザイン工学専攻 共通 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:プリントを使用 参考書:大嶋洋一 「エンジニアのための知的財産権概説」 CQ出版 参考書:川北喜十郎 「たった一人のビジネスモデル」 発明協会
担当教員 飛田 敏光

到達目標

1.特許調査の手法を理解する。
2.日常の研究活動等の中から特許として権利化できるアイデアを見つけ育てる方法を理解する。
3.出願明細書の作成方法について理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1特許調査の手法を理解し、問題解決に適用できる。特許調査の手法を理解し、特許調査ができる。特許調査の手法を理解できない。
評価項目2日常の研究活動等の中から特許として権利化できるアイデアを見つけ育てる方法を理解し、知的財産に結び付けることができる。日常の研究活動等の中から特許として権利化できるアイデアを見つけ育てる方法を理解し、その知識を使用できる。日常の研究活動等の中から特許として権利化できるアイデアを見つけ育てる方法を理解できない。
評価項目3出願明細書の作成方法について理解し、特許の執筆ができる。出願明細書の作成方法について理解し、特許を読んで理解するなど知識を使用できる。出願明細書の作成方法について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (C) (ヘ) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
知的財産、特に特許を取得するために必要な知識及び、特許にできる発明を日常の研究活動などから見つけ出し、育てる方法を理解し、従来技術の調査方法やそのまとめ方、出願明細書の作成方法ついて理解する。メーカーの研究所、開発センターで200件以上の特許出願した経験と事業部で知的財産を管理運用した経験を活かし、アイデア発想、特許出願、知的財産の活用について講義する。
授業の進め方・方法:
知的財産、特に特許について実際に企業で行ってきた発明の創出、育成、活用について講義を行い、実際に特許明細書等を作成していただくので、特許にしたいアイデアがあればそのアイデアを、なければ現在行っている研究の新しい点について説明できるよう準備してきてください。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 知的財産とその活用の概略 知的財産とその活用の概略について理解する。
2週 発明の見つけ方、育て方 日常の研究活動の中から特許として権利化できる発明の見つけ方、育て方について理解する。
3週 特許調査の方法 特許庁の電子図書館を利用した特許調査の方法について理解する。
4週 発明の発展 発明を発展させる方法について理解する。
5週 特許出願書類の書き方 特許請求の範囲、明細書、図面について理解する。
6週 特許出願の手続き 出願の時期、必要な書類について理解する。
7週 ブレーンストーミングによるアイデア発想 グループで、ブレーンストーミング、KJ法を用いたアイデア発想を行い、アイデア発想法について理解する。。
8週 アイデアのまとめ アイデア発想の結果をまとめグループごとに発表
2ndQ
9週 研究活動からの発明抽出 各自の研究内容から発明要素を見つけることを理解する。
10週 権利化までの手順 発明を特許として権利化するまでの手順について理解する。
11週 発明の市場性、収益性 発明の市場性、収益性とその調査について理解する。
12週 企業における知的財産の管理と活用1 企業における特許権の管理と活用について理解する。
13週 企業における知的財産の管理と活用2 企業におけるその他の知的財産の管理と活用について理解する。
14週 電子出願と外国出願 電子出願と外国出願について理解する。
15週 (期末試験)
16週 総復習

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力0000000
専門的能力60400000100
分野横断的能力0000000