コンピュータアーキテクチャ

科目基礎情報

学校 茨城工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 コンピュータアーキテクチャ
科目番号 0006 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科 産業技術システムデザイン工学専攻 情報工学コース 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:PPT資料(英語)を配布 参考書:ヘネシー&パターソン「コンピュータの構成と設計:ハードウエアとソフトウエアのインタフェース」
担当教員 蓬莱 尚幸

到達目標

種々のアーキテクチャの概念と動作を理解し、コンピュータの構成方式と設計技術を習得します。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アーキテクチャの概念と動作、コンピュータの構成方式と設計技術を理解し説明できる。アーキテクチャの概念と動作、コンピュータの構成方式と設計技術を概ね理解できる。アーキテクチャの概念と動作、コンピュータの構成方式と設計技術を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (B) (ハ) 説明 閉じる
学習・教育目標 (B) (ロ) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現時点では、コンピュータのあらゆる分野の専門家は、ハードウェアとソフトウェア双方の知識を要求されています。種々のレベルにおけるハードウェアとソフトウェアの相互関係は、コンピュータの基礎を理解する枠組みともなります。本講義では、ハードウェアとソフトウェアの相互関係に焦点を当てて、コンピュータの構成方式と設計技法を学びます。
授業の進め方・方法:
主な関心がハードウェアとソフトウェア(換言すると、電子工学と計算機科学)のどちらにあるにせよ、コンピュータの構成方式と設計技法における中核的な考え方は同じです。
予習:講義資料を読み、授業項目に関する質問を1個以上用意しましょう。
復習:講義資料を見直し、理解不十分なところがあれば教員に聞くなどして解決しましょう。また、自己学習用に用意する演習問題にチャレンジしてみましょう。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 基礎知識 命令・アセンブリ言語・機械語、コンピュータの古典的な5つの要素、性能
2週 命令セット(1) 符号付数と符号なし数、命令形式、オペランド、演算、論理演算、条件判定用の命令
3週 命令セット(2) 文字と文字列、手続き、アドレッシングモード、並列処理と命令、実例、高水準言語からの翻訳
4週 RISCアーキテクチャ アドレッシングモードと命令形式、拡張機能(マルチメディア、ディジタル信号処理など)、実例の比較検討
5週 コンピュータにおける算術演算 加減乗除、浮動小数点演算、並列処理と算術演算
6週 論理設計の基礎 組合せ論理、ゲート、算術論理演算ユニット、メモリ要素、有限状態機械とクロック同期、フィールド・プログラマブル・デバイス
7週 (中間試験)
8週 プロセッサ(1) 論理設計とクロック方式、データバス、パイプライン処理の概要
2ndQ
9週 プロセッサ(2) データ・ハザードと制御ハザード、例外、並列処理と命令レベル並列性、実例
10週 ハードウェアへの制御の割付け 組合せ制御ユニットの実現、有限状態機械による制御の実現、シーケンサを使用した次ステート関数の実現、マイクロプログラムからハードウェアへの変換
11週 記憶階層(1) キャッシュ、キャッシュの性能の測定と改善
12週 記憶階層(2) 仮想記憶、仮想マシン、有限状態機械とキャッシュ制御、キャッシュ・コヒーレンス、実例
13週 ストレージと入出力 ディスク・ストレージ、フラッシュ・ストレージ、入出力装置の接続とインタフェース、入出力性能の測定法、RAID、実例
14週 並列処理 マルチコア、マルチプロセッサ、クラスタ、ハードウェア・マルチスレッディング、SISD/MIMD/SIMD/SPMD、ベクトル・アーキテクチャ、グラフィック処理ユニット、マルチプロセッサ・ネットワーク・トポロジ、ルーフライン、実例
15週 (期末試験)
16週 総復習

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000