材料化学概論

科目基礎情報

学校 茨城工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 材料化学概論
科目番号 0028 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科(2016年度以前入学生) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:特に指定しない  参考書:柳田博明「セラミックスの化学」(丸善)、小川俊夫「高分子材料化学」(共立出版)
担当教員 宮下 美晴,鹿野 弘二

到達目標

1.セラミックスや半導体といった無機系材料の製法、構造、物性、用途等を説明できる。
2.実用に供されている各種プラスチック材料の製法、特徴、用途等を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
無機系材料とは何かを、具体例を挙げながら説明できる。無機系材料とはどのようなものかを概ね説明できる。無機系材料とは何かを説明できない。
各種無機系材料の製造法を具体的に説明できる。無機系材料の製造法を概ね説明できる。無機系材料の製造法を説明できない。
無機系材料の構造と物性を関連づけて説明できる。また、物性を活かした用途を説明できる。無機系材料の構造、物性、用途を挙げることができる。無機系材料の構造、物性、用途を説明できない。
有機・高分子材料とは何かを、具体例を挙げながら説明できる。有機・高分子材料とはどのようなものかを概ね説明できる。有機・高分子材料とは何かを説明できない。
各種有機・高分子系材料の製造法を具体的に説明できる。有機・高分子材料の製造法を概ね説明できる。有機・高分子材料の製造法を説明できない。
有機・高分子材料の特徴を説明できる。また、その特徴を活かした用途を説明できる。有機・高分子材料の特徴、用途を挙げることができる。有機・高分子材料の構造、物性、用途を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B)(ハ) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
工業的に多量に用いられている種々の材料を知り、その特性や用途を学ぶ。前半は主にセラミックスや半導体などの無機材料について、後半は有機・高分子材料(主としてプラスチック材料)についての理解を深める。
授業の進め方・方法:
講義を中心に授業を進める。各種材料について、黒板を使って解説をしていく。必要に応じて、適宜、資料を配付する。
注意点:
受講する者は化学の基礎について理解していることが望ましい。
毎回の授業後には、ノートや配布したプリントを見直して復習すること。また、参考書等を利用して次回授業の内容を予習すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 セラミックスとは 材料の分類、セラミックスとは何かを理解し説明できる。
2週 セラミックスの構造 セラミックスの構造、一般的製法を理解し説明できる。
3週 窯業製品 ガラス、セメント、陶磁器を理解し説明できる。
4週 耐熱材料 絶縁体材料、耐熱材料について理解し説明できる。
5週 半導体材料 半導体、半導体の応用について理解し説明できる。
6週 誘電体材料 圧電体、焦電体、強誘電体について理解し説明できる。
7週 中間試験
8週 有機・高分子材料とは 高分子材料、プラスチック材料とは何かを理解し説明できる。
2ndQ
9週 汎用プラスチック材料1 代表的な汎用プラスチックの製法、特性、用途を説明できる。
10週 汎用プラスチック材料2 代表的な汎用プラスチックの製法、特性、用途を説明できる。
11週 エンジニアリングプラスチック1 代表的なエンジニアリングプラスチックの製法、特性、用途を説明できる。
12週 エンジニアリングプラスチック2 代表的なエンジニアリングプラスチックの製法、特性、用途を説明できる。
13週 熱硬化性樹脂 代表的な熱硬化性樹脂の製法、特性、用途を説明できる。
14週 高分子材料の力学的性質 高分子材料の力学的性質を説明できる。
15週 期末試験
16週 総復習 これまでに学んだことのまとめと復習

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力00
専門的能力100100
分野横断的能力00