論理設計

科目基礎情報

学校 茨城工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 論理設計
科目番号 0107 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位II: 2
開設学科 電子情報工学科(2016年度以前入学生) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 必要に応じてプリントを配布
担当教員 村田 和英

到達目標

1.CPUの構成要素の働き、CPUの動作原理を理解する。
2.CPUの設計方法を理解する。
3.アセンブリ言語による簡単なプログラミングができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1CPUの構成要素の働き、CPUの動作原理を理解し説明できる。CPUの構成要素の働き、CPUの動作原理の概要を理解している。CPUの構成要素の働き、CPUの動作原理の概要を理解していない。
評価項目2CPUの設計方法を理解し説明できる。CPUの設計方法の概要を理解している。CPUの設計方法の概要を理解していない。
評価項目3アセンブリ言語による簡単なプログラミングができる。アセンブリ言語の各命令の機能、使い方について理解している。アセンブリ言語の各命令の機能、使い方について理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (A)(イ) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (B)(ロ) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンピュータの動作原理について説明し、レジスタトランスファ論理に基づくCPUの設計法の基礎的事項を取り扱う。パケット交換機の設計経験を有する教員が、コンピュータシステムの設計について講義する。
授業の進め方・方法:
授業は通常の講義形式で行う。課題レポートを提出する。
注意点:
1.3年生で学んだ「論理回路」を復習しておくこと。
2.講義ノートの内容を見直し、講義に関係する演習問題や宿題とした課題を解いておくこと。
3.講義で省略された式の導出を各自行うこと。
4.講義で示した次回予定の部分を予習しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 加減算回路 演算回路の基本である加算回路の構成方法を理解する。加算回路の桁上げ先見回路、2の補数による減算回路の構成法について理解する。
2週 算術論理演算回路 算術論理演算回路の構成法について理解する。状態レジスタの役割、および使用方法について理解する。
3週 コンピュータシステムの構成とCPUの機能 CPUとメモリ、入出力装置との関係について理解する。CPU内の各種機能ブロックの働きについて理解する。
4週 CPUの命令と動作 機械命令の構造・種類、およびアドレス指定方式について理解する。CPUの命令サイクルについて理解する。
5週 簡単なCPUの構成と動作 CPU内の各機能ブロックの相互関係を理解し、各種命令の働きについて理解する。
6週 制御信号生成回路の構成法 制御信号生成回路の設計手順を理解し、データ転送命令の制御信号生成回路を設計する。
7週 課題の実施 1週から6週までの授業内容についての課題を実施する。
8週 SIMCOMの構成と命令 SIMCOMの構造を理解する。データ転送命令、演算命令、および順序制御命令の働きを理解する。
2ndQ
9週 アセンブリ言語によるプログラミング レジスタとメモリ間のデータ転送命令、演算命令、および分岐命令によるプログラミングを通して、アセンブリ言語を理解する。
10週 サブルーチン機能(1) SIMCOMにおけるサブルーチン機能を理解する。
11週 サブルーチン機能(2) プログラミングを通して、サブルーチン機能の使い方を理解する。
12週 入出力装置制御 プログラム制御方式を用いた入出力装置のインタフェース回路について理解する。
13週 インタフェース回路例 入出力装置のインタフェース回路の具体例を通して理解を深める。
14週 演習 8週から13週までの授業内容について、演習により理解を深める。
15週 (期末試験は実施しない)
16週 総復習

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力0000000
専門的能力01000000100
分野横断的能力0000000