到達目標
1.各種の分離精製法の原理と概要が理解できること。
2.各種の分離精製法を実際に直面する分離精製問題に応用できること。
3.機器分析の前処理技術を理解できること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
| 各種の分離精製法の原理と概要がきちんと理解できる。 | 各種の分離精製法の原理と概要が理解できる。 | 各種の分離精製法の原理と概要が理解できない。 |
| 各種の分離精製法を実際に直面する分離精製問題にきちんと応用できる。 | 各種の分離精製法を実際に直面する分離精製問題に応用できる。 | 各種の分離精製法を実際に直面する分離精製問題に応用できない。 |
| 機器分析の前処理技術がきちんと理解できる。 | 機器分析の前処理技術が理解できる。 | 機器分析の前処理技術が理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
通常の合成反応では100%純粋に目的物が得られることは稀であり、未反応の出発物質や副生成物が混在してく ることが常である。本講義では、混合物から純粋な各成分を単離する分離精製技術を概説するとともに、環境 試料などの分析に不可欠な前処理技術などにも展開する。製薬企業及び国立研究機関で合成化学の実務を経験した教員が、物質の分離、精製、分析についての講義を行う。
授業の進め方・方法:
極めて広範囲で学習すべき事項が多いが、出来るだけ焦点を絞って講義するので、良く授業を聞き、ノートをきちんと取ること。また授業内容をより理解するために、資料配布も行う。定期試験は,授業で学習した内容からほとんど出題するので、授業中、真剣に取り組み、学習内容をしっかり定着させるよう努力すること。
注意点:
毎回の授業後には、ノートの内容を見直して、復習すること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
序論 |
分離精製技術の重要性、不純物の由来について理解する。
|
2週 |
再結晶法 |
再結晶の原理と方法、再結晶法の限界について理解する。
|
3週 |
蒸留法(1) |
常圧蒸留の方法、分留管の機能、常圧蒸留の問題点について理解する。
|
4週 |
蒸留法(2) |
減圧蒸留の方法、水蒸気蒸留の原理と利点について理解する。
|
5週 |
溶媒抽出法 |
溶媒抽出の原理、分配係数について理解する。
|
6週 |
昇華法、透析法、遠心分離法 |
昇華法、透析法、遠心分離法の原理と方法について理解する。
|
7週 |
(中間試験) |
|
8週 |
クロマトグラフィー(1) |
クロマトグラフィーの種類と分類、移動相と固定相の種類について理解する。
|
2ndQ |
9週 |
クロマトグラフィー(2) |
薄層クロマトグラフィーの方法、Rf値、カラムクロマトグラ フィーの方法について理解する。
|
10週 |
クロマトグラフィー(3) |
高速液体クロマトグラフィーの原理とその利用法について理解する。
|
11週 |
クロマトグラフィー(4) |
ガスクロマトグラフィーの原理とその利用法について理解する。
|
12週 |
機器分析技術 |
各種分析機器の原理と測定法、定量法について理解する。
|
13週 |
合成反応における分離精製技術 |
各種分離精製技術の利用法と組み合わせについて理解する。
|
14週 |
機器分析における前処理技術 |
実際の分析における実試料の前処理法について理解する。
|
15週 |
(期末試験) |
|
16週 |
総復習 |
期末試験の解説と、これまでの総復習を行う。
|
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |