科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 文学
科目番号 0001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 池内紀ほか編『日本文学100年の名作 第1巻 夢見る部屋』(新潮文庫)池内紀ほか編『日本文学100年の名作 第2巻 幸福の持参者』(新潮文庫)
担当教員 茂木 謙之介

到達目標

1.大正期から昭和初期の短編小説について、歴史的文脈と関わらせながら論ずることができる。
2.テクスト分析の方法を知り、対象を多面的に考察できる。
3.プレゼンテーションやレポートの形で自らの考えを論理的に表現することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1大正期から昭和初期の短編小説について、歴史的文脈と関わらせながら論ずることが十分にできる。 大正期から昭和初期の短編小説について、歴史的文脈と関わらせながら論ずることができる。 大正期から昭和初期の短編小説について、歴史的文脈と関わらせながら論ずることができない。
評価項目2テクスト分析の方法を良く知り、対象を非常に多面的に考察できる。テクスト分析の方法を知り、対象を多面的に考察できる。テクスト分析の方法を知らず、対象を多面的に考察できない。
評価項目3プレゼンテーションやレポートの形で自らの考えを非常に論理的に表現することができる。プレゼンテーションやレポートの形で自らの考えを論理的に表現することができる。プレゼンテーションやレポートの形で自らの考えを論理的に表現することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ① 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 ② 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 ⑥ 説明 閉じる
JABEE (B) 説明 閉じる
JABEE (D) 説明 閉じる
JABEE (E) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
大正期から昭和初期の短編小説について学び、また表現力の向上を図る。
授業の進め方・方法:
授業方法は講義と発表を組み合わせて行う。
注意点:
発表は基本的に2人1組で、作家およびテクストについてパワーポイントもしくはハンドアウトを用いたプレゼンテーションを行う。担当する作家とテクストについて略歴および概要を示すとともに、自分たちのオリジナルの読解を提示し、質疑応答を含め30分程度で発表する。レポートは授業で取り上げた作家のテクストを読み、先行論を踏まえて分析し、自分の読みについてまとめる。前期と後期の2回提出する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.イントロダクション/発表振り分け                授業の進め方と、発表の仕方について理解する。
2週 2.大正昭和の時代と文学概説 大正昭和の時代と文学の概要について理解する。
3週 3.荒畑寒村「父親」 荒畑寒村「父親」について理解する。
4週 4.森鷗外「寒山拾得」 森鷗外「寒山拾得」について理解する。
5週 5.佐藤春夫「指紋」 佐藤春夫「指紋」について理解する。
6週 6.谷崎潤一郎「小さな王国」               谷崎潤一郎「小さな王国」 について理解する。
7週 7.宮路嘉六「ある職工の手記」 宮路嘉六「ある職工の手記」について理解する。
8週 8.芥川龍之介「妙な話」 芥川龍之介「妙な話」について理解する。
2ndQ
9週 9.内田百閒「件」 内田百閒「件」について理解する。
10週 10.長谷川如是閑「象やの粂さん」 長谷川如是閑「象やの粂さん」について理解する。
11週 11.宇野浩二「夢見る部屋」 宇野浩二「夢見る部屋」について理解する。
12週 12.稲垣足穂「黄漠奇聞」               稲垣足穂「黄漠奇聞」について理解する。
13週 13.江戸川乱歩「二銭銅貨」       江戸川乱歩「二銭銅貨」 について理解する。
14週 14.岡本綺堂「利根の渡」 岡本綺堂「利根の渡」について理解する。
15週 15.レポート作成法(初級編) レポート作成法(初級編)について理解する。
16週
後期
3rdQ
1週 16.梶井基次郎「Kの昇天」 梶井基次郎「Kの昇天」について理解する。
2週 17.黒島伝治「渦巻ける烏の群」 黒島伝治「渦巻ける烏の群」について理解する。
3週 18.島崎藤村「食堂」 島崎藤村「食堂」について理解する。
4週 19.夢野久作「瓶詰地獄」 夢野久作「瓶詰地獄」について理解する。
5週 20.水上瀧太郎「遺産」 水上瀧太郎「遺産」について理解する。
6週 21.龍胆寺雄「機関車に巣喰う」 龍胆寺雄「機関車に巣喰う」について理解する。
7週 22.林芙美子「風琴と魚の町」 林芙美子「風琴と魚の町」について理解する。
8週 23.尾崎翠「地下室アントンの一夜」 尾崎翠「地下室アントンの一夜」について理解する。
4thQ
9週 24.上林暁「薔薇盗人」 上林暁「薔薇盗人」について理解する。
10週 25.堀辰雄「麦藁帽子」 堀辰雄「麦藁帽子」について理解する。
11週 26.映像と文学① 映像化された文芸作品を味わう。
12週 27.映像と文学② 映像化された文芸作品を味わう。
13週 28.映像と文学③ 映像化された文芸作品を味わう。
14週 29.映像と文学④ 映像化された文芸作品を味わう。
15週 30.レポート作成法(中級編) レポート作成法(中級編)について理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。3
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。3
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。3
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。3
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。3
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。3
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。3
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。3
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。3
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。3
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0000000
基礎的能力0400100500
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000