工業力学Ⅱ

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 工業力学Ⅱ
科目番号 0011 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 吉村,米内山:機械系教科書シリーズ17「工業力学」コロナ社
担当教員 那須 裕規

到達目標

1.質点の運動状態と作用する力との関係が理解できる.
2.慣性モーメントが理解できる.
3.剛体の運動状態と作用する力との関係が理解できる.
4.運動量,力積,仕事,エネルギ,動力が理解できる.
5.摩擦現象を理解し,運動に与える影響が理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
運動学,剛体の動力学について明確に説明でき,これに関する演習問題を正確に解くことができる.運動学,剛体の動力学について説明でき,これに関する演習問題を解くことができる.運動学,剛体の動力学について説明できず,これに関する演習問題を解くことができない.
運動と力積、仕事、動力、エネルギについて明確に説明でき,これに関する演習問題を正確に解くことができる.運動と力積、仕事、動力、エネルギについて説明でき,これに関する演習問題を解くことができる.運動と力積、仕事、動力、エネルギについて説明できず,これに関する演習問題を解くことができない.
摩擦現象について明確に説明でき,これに関する演習問題を正確に解くことができる.摩擦現象について説明でき,これに関する演習問題を解くことができる.摩擦現象について説明できず,これに関する演習問題を解くことができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ④ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1.工業で必要となる力学を中心に授業を行なう.
授業の進め方・方法:
1.講義を中心に行なう.
2.適宜練習用のプリントを配布し、授業中に問題を解く.
注意点:
・課題を出しますので必ず提出して下さい.成績に反映します.また,電卓を使用しますので用意して下さい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 運動学(1) 並進運動を理解する
2週 運動学(2) 並進運動を理解する
3週 運動学(3) 回転運動、円運動を理解する
4週 運動学(4) 相対運動を理解する
5週 並進運動をする物体の動力学(1) ニュートンの運動の法則を理解する
6週 並進運動をする物体の動力学(2) 慣性力を理解する
7週 並進運動をする物体の動力学(3) 求心力と遠心力を理解する
8週 前期中間試験 これまでの範囲を理解する
2ndQ
9週 前期中間試験の解説
剛体の動力学(1)
角運動方程式と慣性モーメントを理解する
10週 剛体の動力学(2) 様々な形状の慣性モーメントを理解する
11週 剛体の動力学(3) 様々な形状の慣性モーメントを理解する
12週 剛体の動力学(4) 剛体の平面運動を理解する
13週 運動量と力積(1) 運動量,力積,運動量保存の法則を理解する
14週 運動量と力積(2) 角運動量,力積のモーメント,角運動量保存の法則を理解する
15週 演習問題解説 これまでの内容に関する問題を解くことができる
16週 前期定期試験 これまでの範囲を理解する
後期
3rdQ
1週 前期定期試験の解説
運動量と力積(3)
衝突について理解する
2週 運動量と力積(4) 衝突について理解する
3週 運動量と力積(5) 衝突について理解する
4週 運動量と力積(6) 流体の圧力について理解する
5週 仕事,動力,エネルギ(1) 仕事について理解する
6週 仕事,動力,エネルギ(2) 動力について理解する
7週 仕事,動力,エネルギ(3) エネルギについて理解する
8週 後期中間試験 これまでの範囲を理解する
4thQ
9週 後期中間試験の解説
摩擦(1)
静摩擦,動摩擦について理解する
10週 摩擦(2) 静摩擦,動摩擦の例題を解けるようにする
11週 摩擦(3) 摩擦角,転がり摩擦について理解する
12週 摩擦(4) ベルトの摩擦について理解する
13週 摩擦(5) くさびについて理解する
14週 摩擦(6) ねじの原理について理解する
15週 演習問題解説 摩擦に関する問題を解けるようにする
16週 後期定期試験 これまでの範囲を理解する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学速度の意味を理解し、等速直線運動における時間と変位の関係を説明できる。4
加速度の意味を理解し、等加速度運動における時間と速度・変位の関係を説明できる。4
運動の第一法則(慣性の法則)を説明できる。4
運動の第二法則を説明でき、力、質量および加速度の関係を運動方程式で表すことができる。4
運動の第三法則(作用反作用の法則)を説明できる。4
周速度、角速度、回転速度の意味を理解し、計算できる。4
向心加速度、向心力、遠心力の意味を理解し、計算できる。4
仕事の意味を理解し、計算できる。4
てこ、滑車、斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。4
エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。4
位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。4
動力の意味を理解し、計算できる。4
すべり摩擦の意味を理解し、摩擦力と摩擦係数の関係を説明できる。4
運動量および運動量保存の法則を説明できる。4
物体が衝突するさいに生じる現象を説明できる。4
剛体の回転運動を運動方程式で表すことができる。4
平板および立体の慣性モーメントを計算できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000