機械製図Ⅰ

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 機械製図Ⅰ
科目番号 0012 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 機械製図,林洋次監修(実教出版)
担当教員 日下田 淳

到達目標

1.図面に用いる正しい線と文字を書くことができる。
2.製図器具を用いて正確な図形を描くことができる。
3.投影法の基礎を学び,三角法投影図を描くことができる。
4.立体的な図示法や展開図を描くことができる。
5.製作図の基礎について,三面図を描くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1製図器具を正しく使用し,線,文字,第三角法による投影図を正確に描くことができる。図器具を使用し,線,文字,第三角法による投影図を描くことができる。製図器具を使用し,線,文字,第三角法による投影図を描くことができない。
評価項目2立体的な図示法や展開図を正確に描くことができる。立体的な図示法や展開図を描くことができる。立体的な図示法や展開図を描くことができない。
評価項目3機械製図の三面図を理解し,正確に図面を描くことができ,明確に説明することができる。機械製図の三面図を理解し,正しく図面を描くことができる。機械製図の三面図を理解し,正しく図面を描くことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ② 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械製図の基礎として,製図用具やドラフターの使い方,図学,三面図等の製図の基礎について学びます。
授業の進め方・方法:
1.授業は講義と実習(課題作図)を組み合わせて行います。
2.講義は,教科書を見ながらスライドや板書にて説明します。
3.実習(課題作図)は,各自進めてもらいます。適宜注意点の説明も行います。
注意点:
・製図道具は,毎回必ず持参してください。
・課題は丁寧に描き,記入漏れがないかチェックしてから提出して下さい。
・課題は期限までに提出すること。期限までに提出するために,授業時間外に作業を行う必要もあります。
・機械製図はJIS(日本工業規格)で定められた表現方法があります。そのため,繰返し図面を描き記号の意味を覚えるように努力しましょう。
・製図に関するルールは大変数多くあります。授業の進度に関係なく教科書を読むようにしてください。必然的に予習復習に繋がります。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 機械製図の概要、文字の練習《課題1》 機械製図の概要を理解することができる。
図面に用いられる文字を書くことができる。
課題1:図面に用いられる文字
2週 基礎的な線の練習①《課題2》 図面に用いられる線の種類や書き方を理解し,実際にかくことができる。
課題2:図面に用いられる文字と線
3週 基礎的な線の練習②《課題2》 図面に用いられる線の種類や書き方を理解し,実際にかくことができる。
課題2:図面に用いられる文字と線(2週目)
4週 基本的な図形のかき方①《課題3》 線分や角の等分線,円に接する六角形,直線や円弧に接する曲線のかき方を理解し,実際にかくことができる。
課題3:基本的な図形
5週 基本的な図形のかき方②《課題3》 線分や角の等分線,円に接する六角形,直線や円弧に接する曲線のかき方を理解し,実際にかくことができる。
課題3:基本的な図形(2週目)
6週 物体の表し方《課題4》 3次元の物体を平面の図に描く方法を理解し,実際に投影図として描くことができる。
課題4:投影図の練習
7週 投影図のえがき方①《課題5》 等角図と投影図の関係を理解し,実際に投影図を描くことができる。
課題5:押さえ板の投影図
8週 前期中間試験 これまでに学習した内容を理解し,解答することができる。
2ndQ
9週 試験返却
投影図のえがき方②《課題5》
等角図と投影図の関係を理解し,実際に投影図を描くことができる。
課題5:押さえ板の投影図(2週目)
10週 投影図のえがき方②《課題5》 等角図と投影図の関係を理解し,実際に投影図を描くことができる。
課題5:押さえ板の投影図(3週目)
11週 立体的な図示法①《課題6》 等角図と投影図の関係を理解し,実際に等角図を描くことができる。
課題6:押さえ板の等角図
12週 立体的な図示法②《課題6》 等角図と投影図の関係を理解し,実際に等角図を描くことができる。
課題6:押さえ板の等角図(2週目)
13週 立体的な図示法③《課題6》 等角図と投影図の関係を理解し,実際に等角図を描くことができる。
課題6:押さえ板の等角図(3週目)
14週 展開図①《課題7》 展開図を理解し,正しく展開図をかくことができる。
課題7:展開図の作図と組み立て
15週 展開図②《課題7》 展開図を理解し,正しく展開図をかくことができる。
課題7:展開図の作図と組み立て(2週目)
16週 前期定期試験 これまでに学習した内容を理解し,解答することができる。
後期
3rdQ
1週 試験返却
機械製図法
図面の様式・かき方などの機械製図の基本的な決まりを理解することができる。
2週 図形の表し方《課題8》 主投影図,補助・部分・局部・回転投影図等の投影法および断面図示の方法を理解し,実際にかくことができる。
課題8:断面図示の練習
3週 寸法記入法①《課題9》 寸法記入法を理解し,正しく図面に寸法を記入することができる。
課題9:支持台
4週 寸法記入法②《課題9》 寸法記入法を理解し,正しく図面に寸法を記入することができる。
課題9:支持台(2週目)
5週 寸法記入法③《課題9》 寸法記入法を理解し,正しく図面に寸法を記入することができる。
課題9:支持台(3週目)
6週 公差・表面性状①《課題10》 公差,はめあい,表面性状などを理解し、正しく図面に記入することができる。
課題10:軸受け
7週 公差・表面性状②《課題10》 公差,はめあい,表面性状などを理解し、正しく図面に記入することができる。
課題10:軸受け(2週目)
8週 後期中間試験 これまでに学習した内容を理解し,解答することができる。
4thQ
9週 試験返却
公差・表面性状③《課題10》
公差,はめあい,表面性状などを理解し、正しく図面に記入することができる。
課題10:軸受け(3週目)
10週 ねじ製図法①《課題11》 ねじに関する製図規則を理解し,ねじをかいた図面を読み取ることができる。
課題11:ねじの塗分け
11週 ねじ製図法②《課題11》 ねじに関する製図規則を理解し,ねじをかいた図面を読み取ることができる。
課題11:ねじの塗分け(2週目)
12週 ねじ製図①《課題12》 これまでの内容のまとめとして,ボルトナットを作図することができる。
課題12:ボルト・ナット
13週 ねじ製図②《課題12》 これまでの内容のまとめとして,ボルトナットを作図することができる。
課題12:ボルト・ナット(2週目)
14週 ねじ製図③《課題12》 これまでの内容のまとめとして,ボルトナットを作図することができる。
課題12:ボルト・ナット(2週目)
15週 ねじ製図④《課題12》 これまでの内容のまとめとして,ボルトナットを作図することができる。
課題12:ボルト・ナット(2週目)
16週 後期定期試験 これまでに学習した内容を理解し,解答することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。3前1
製図用具を正しく使うことができる。3前1
線の種類と用途を説明できる。4前3
物体の投影図を正確にかくことができる。4前8
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。3後9
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。2後9
部品のスケッチ図を書くことができる。2前8
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。3
機械設計ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。1

評価割合

各試験課題合計
総合評価割合4060100
基礎的能力4060100
専門的能力000
分野横断的能力000