フロンティア技術入門

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 フロンティア技術入門
科目番号 0016 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義・演習・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 H29
担当教員 柴田 美由紀,加藤 清考,田中 好一,山下 進,大島 隆一,小林 康浩,平田 克己,井上 一道,酒井 洋,西井 圭,秋元 祐太朗,中島 秀雄

到達目標

1.技術開発においてイノベーションの重要性を理解できる。(教育方針②)
2.課題に対してグループの中で主体的に行動できる。(教育方針②)
3.グループのメンバーとコミュニケーションを取りながら協力して作業ができる。(教育方針⑥)
4.作業目標を設定して計画的に作業できる。(教育目標②)
5.グループワークの成果をポスターおよび口頭で発表できる。(教育目標⑥)
6.課題に対する取り組み結果を簡単なレポートとしてまとめることができる。(教育目標⑥)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.技術開発においてイノベーションの重要性を理解できる。 (レポートで評価する。)重要性の理由を含めて極めて正確に理解できている。ほぼ理解できている。まったく理解できていない。
2.課題に対してグループの中で主体的に行動できる。 (グループワークの態度で評価する。)積極的にアイディアを出して指示以上のことができる。指示や他人の行動を見て行動できる。人任せで参加していない。
3.グループのメンバーとコミュニケーションを取りながら協力して作業ができる。 (グループワークの態度で評価する。)自分の意見をわかりやすく伝え、相手の意見を丁寧に聞き、メンバーに働きかけ巻き込み、協力して作業ができる。ある程度コミュニケーションを取りながら作業ができる。コミュニケーションを取ろうとせず、他人との共同作業に無関心である。
4.作業目標を設定して計画的に作業できる。 (グループワークの態度で評価する。)課題に対して的確な作業目標を設定して極めて計画的に作業できる。作業目標を設定して、未達なときもあるがある程度作業をやり遂げようとする。作業目標を設定せず、ほとんど作業を実行しない。
5.グループワークの成果をポスターおよび口頭で発表できる。 (制作したポスターで評価する。)発表内容・伝え方(デザイン)ともに極めて優秀である。発表内容または伝え方(デザイン)が一部未完成であるが、最低限の発表項目は満たしている。発表項目が大幅に不足したり、発表内容が相手にほとんど伝わらない。
6.課題に対する取り組み結果を簡単なレポートとしてまとめることができる。 (レポートで評価する。)極めて正確かつ具体的に取り組み結果をまとめることができる。やや正確性や具体性に欠けるが、自分なりにある程度まとめることができる。ほとんどまたは全く文章にまとめることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ② 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 ⑥ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この授業では、イノベーションの重要性を理解し、基本的な課題解決手法を用いて決められた課題に対してグループで解決する体験をとおして、グループワークの基本について学ぶ。課題は決められた性能を満足する独創的な紙製ブーメランの製作である。
授業の進め方・方法:
クラスおよび学科混成の5名程度の小グループでグループワークを行う。数グループに1人の割合で教員がファシリテーションとして付く。製作したブーメランは競技会で性能を確かめるとともにグループの取り組み成果をポスター形式で発表してもらう。
注意点:
授業は視聴覚室および体育館にて行う。冬場の体育館は寒いので各自防寒対策(上着や座布団など)をすること。最終的なブーメランの性能よりも、製作過程でのグループへの貢献度や積極性、コミュニケーションの態度などを評価する。
この科目では試験は実施しない。6つの到達目標のうち1つでも到達しない場合には科目不合格となる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、外部講師による講義 イノベーションの重要性を理解する。
2週 ブレーンストーミングの説明と実習 ブレーンストーミングで意見を出せる。
3週 市販紙製ブーメランを用いた投げ方の習得 紙製ブーメランの飛行特性を知る。
4週 ブーメランの飛行原理、設計ポイント ブーメランがなぜ旋回して飛ぶのかを説明できる。
5週 紙製ブーメランの試作 グループでコミュニケーションを取りながら限られた時間内で作業ができる。
6週 紙製ブーメランの試作 グループでコミュニケーションを取りながら限られた時間内で作業ができる。
7週 紙製ブーメランのチーム案検討、設計 グループ内でディスカッションをしてアイディアを出し合ってそれをまとめることができる。
8週 紙製ブーメランの製作、チューニング グループでコミュニケーションを取りながら限られた時間内で作業ができる。
4thQ
9週 紙製ブーメランの製作、チューニング グループでコミュニケーションを取りながら限られた時間内で作業ができる。
10週 紙製ブーメランの製作、チューニング グループでコミュニケーションを取りながら限られた時間内で作業ができる。
11週 競技会 グループでコミュニケーションを取りながら行動できる。
12週 プレゼンテーションの基礎 プレゼンテーションにおいて伝え方が重要であることを理解できる。
13週 ポスターの制作 グループで協力して、取り組み成果をまとめることができる。
14週 ポスターの制作、プレゼンテーションの準備 グループで協力して、取り組み成果を伝え方(デザイン)を工夫して時間内にまとめることができる。
15週 ポスター発表会 グループで取り組んだ成果をポスターを使って限られた時間で説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。2後2,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。2後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
集団において、集団の意見を聞き、自分の意見も述べ、目的のために合意形成ができる。2後7,後8,後9,後10,後13,後14
目的達成のために、考えられる提案の中からベターなものを選び合意形成の上で実現していくことができ、さらに、合意形成のための支援ができる。2後7,後8,後9,後10,後13,後14
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。2後7,後8,後9,後10
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。2後7,後8,後9,後10
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性チームワークの必要性・ルール・マナーを理解し、自分の感情の抑制、コントロールをし、他者の意見を尊重し、適切なコミュニケーションを持つとともに、当事者意識を持ち協調して共同作業・研究をすすめることができる。2後2,後3,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後13,後14
組織やチームの目標や役割を理解し、他者の意見を尊重しながら、適切なコミュニケーションを持つとともに、成果をあげるために役割を超えた行動をとるなど、柔軟性を持った行動をとることができる。2後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後13,後14
先にたって行動の模範を示すことができる。口頭などで説明し、他者に対し適切な協調行動を促し、共同作業・研究をすすめことができる。2後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後13,後14
目指すべき方向性を示し、先に立って行動の模範を示すことで他者に適切な協調行動を促し、共同作業・研究において、系統的に成果を生み出すことができる。リーダーシップを発揮するために、常に情報収集や相談を怠らず自身の判断力をも磨くことができる。2後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後13,後14

評価割合

レポート行動力(態度)ポスター合計
総合評価割合206020100
基礎的能力0000
専門的能力0000
分野横断的能力206020100