科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 文学
科目番号 0018 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 紅野敏郎、千葉俊二 他編『日本近代短篇小説選 昭和篇1』(岩波文庫)紅野敏郎、千葉俊二 他編『日本近代短篇小説選 昭和篇2』(岩波文庫)
担当教員 胸組 芙佐子

到達目標

1.昭和初期から戦後期の短篇小説に親しみ、言語表現に関心を持つことができる。
2.作品分析の方法を知り、対象を多面的に考察できる。
3.情報を収集して、プレゼンテーションやレポートの形で自らの考えを論理的に表現することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1昭和初期から戦後期の短篇小説に親しみ、言語表現に関心を持つことが十分にできる。昭和初期から戦後期の短篇小説に親しみ、言語表現に関心を持つことができる。昭和初期から戦後期の短篇小説に親しみ、言語表現に関心を持つことができない。
評価項目2作品分析の方法を明確に知り、対象の多面的な考察が十分にできる。作品分析の方法を知り、対象を多面的に考察できる。作品分析の方法を知り、対象を多面的に考察できない。
評価項目3情報を収集して、プレゼンテーションやレポートの形で自らの考えを論理的に表現することが十分にできる。情報を収集して、プレゼンテーションやレポートの形で自らの考えを論理的に表現することができる。情報を収集して、プレゼンテーションやレポートの形で自らの考えを論理的に表現することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ① 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 ② 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 ⑥ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
昭和初期から戦後期の小説について関心を深め作品の分析方法を学ぶと同時に、表現力の向上を図る。
授業の進め方・方法:
受講者が作家や作品について事前に調査し、プレゼンテーションの形で発表する授業である。担当する作家・作品だけでなく、授業で取り上げる文学の様々な世界に触れてほしい。
注意点:
発表を40%程度、レポートを40%程度、提出物等、授業に対する積極性などを20%程度で評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、発表振り分け 日本近代文学の位置づけを知る。プレゼンテーションの方法を理解する。
2週 近代の文学と昭和の時代(近代文学史の概説として) 近代文学史の概略を理解する。
3週 平林たい子「治療室にて」 平林たい子「治療室にて」について理解する。
4週 井伏鱒二「鯉」 井伏鱒二「鯉」について理解する。
5週 堀辰雄「死の素描」 堀辰雄「死の素描」について理解する。
6週 横光利一「機械」 横光利一「機械」について理解する。
7週 梶井基次郎「闇の絵巻」 梶井基次郎「闇の絵巻」について理解する。
8週 小林多喜二「母たち」 小林多喜二「母たち」について理解する。
2ndQ
9週 伊藤整「生物祭」 伊藤整「生物祭」について理解する。
10週 室生犀星「あにいもうと」 室生犀星「あにいもうと」について理解する。
11週 北条民雄「いのちの初夜」 北条民雄「いのちの初夜」について理解する。
12週 宮本百合子「築地河岸」 宮本百合子「築地河岸」について理解する。
13週 小論文・レポートの書き方について① 小論文・レポートの書き方について理解する。
14週 映像と文学① 映像作品を味わう。
15週 映像と文学② 映像作品を味わう。
16週
後期
3rdQ
1週 岡本かの子「家霊」 岡本かの子「家霊」について理解する。
2週 中島敦「文字禍」 中島敦「文字禍」について理解する。
3週 石川淳「焼跡のイエス」 石川淳「焼跡のイエス」について理解する。
4週 原民喜「夏の花」 原民喜「夏の花」について理解する。
5週 坂口安吾「桜の森の満開の下」 坂口安吾「桜の森の満開の下」について理解する。
6週 野間宏「顔の中の赤い月」 野間宏「顔の中の赤い月」について理解する。
7週 武田泰淳「もの喰う女」 武田泰淳「もの喰う女」について理解する。
8週 永井龍男「胡桃割り」 永井龍男「胡桃割り」について理解する。
4thQ
9週 林芙美子「水仙」 林芙美子「水仙」について理解する。
10週 安部公房「プルートーのわな」 安部公房「プルートーのわな」について理解する。
11週 戦後から現代へ 戦後から現代にかけての文学史の概要について理解する。
12週 小論文・レポートの書き方について② 小論文・レポートの書き方について理解する。
13週 映像と文学③ 映像作品を味わう。
14週 映像と文学④ 映像作品を味わう。
15週 まとめ 1年間の授業内容を振り返る。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0000000
基礎的能力0400200400
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000