国語(2年)

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 国語(2年)
科目番号 0018 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 「精選現代文B」(三省堂)、「精選国語総合」(三省堂)、「Sメソッドによる伝え合う力のトレーニング」(オリジナル教材)、「漢検ダイレクト2級」(日本漢字能力検定協会)
担当教員 柴田 美由紀

到達目標

1.語句、漢字など言葉の知識について理解を深めることができる。
2.他者との意思疎通を円滑にするために、伝え合う力を高めることができる。
3.論理的な文章を適切に理解する力、論理的に思考し表現する力を伸ばすことができる。
4.言語文化への関心を深め、多様な価値観への理解や創造的感性を養うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1漢字や語句など、言葉の知識について十分に理解を深めることができる。漢字や語句など、言葉の知識について理解を深めることができる。漢字や語句など、言葉の知識について理解を深めることができない。
評価項目2他者と円滑に意思疎通するために、伝え合う力を十分に高めることができる。他者との意思疎通を円滑にするために、伝え合う力を高めることができる。他者との円滑な意思疎通のために伝え合う力を高めることができない。
評価項目3論理的な文章を適切に理解する力、論理的に考え表現する力を十分に伸ばすことができる。論理的な文章を適切に理解する力、論理的に考え表現する力を伸ばすことができる。論理的な文章を適切に理解する力、論理的に考え表現する力を伸ばすことができない。
評価項目4言語文化への関心を深め、創造的感性や多様な価値観への理解を十分に養うことができる。言語文化への関心を深め、創造的感性や多様な価値観への理解を養うことができる。言語文化への関心を深め、創造的感性や多様な価値観への理解を養うことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ① 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 ② 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 ⑥ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 現代文・表現・古文・漢文をバランスよく学習し、それによって、学生の話す・聞く・書く・読むという言語活動に関わる実践的能力を磨く。また、言語を用いたコミュニケーションや日本の伝統的な言語文化に対する興味や関心を育む。
授業の進め方・方法:
 授業は講義・演習形式で行う。いずれの形式であっても、学生には口頭発表や作文、板書等を通じて、自分の考えを表現する機会を設ける。また、計画的に漢字テストと速読ドリルを行い、国語の運用において必要な知識を習得してもらう。表現の授業は適宜『S メソッドによる伝え合う力のトレーニング(四訂版)』(本校教員)を用いて行う。
注意点:
・様々な表現活動を通じて「自分の言いたいことを頭の中で整理し、分かりやすい言葉で相手に伝える力」を身に付けてほしい。                                             
・今年度において漢検準2級・2級・準1級に合格した場合は級に応じて加点する。読書体験発表会での発表、各種コンクールへの参加や入賞など、日本語表現分野での優れた取り組みについても加点する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、【表現】発声・発音、【随想】「最初のペンギン」①② 一年間の学びの見通しを持つ。随想の内容を理解する。
2週 【表現】サイコロスピーチ、【評論】「未来世代への責任」①
チームで協働して表現活動を行う。評論の内容を理解する。
3週 【評論】「未来世代への責任」②③④ 評論の内容を理解する。
4週 【漢文】「論語」「孟子」①② 漢文の文学史的事項を理解する。
5週 【漢文】「論語」「孟子」③④⑤ 漢文の内容を理解する。
6週 【小説】「山月記」①②③ 小説の文学史的事項を理解する。
7週 【小説】「山月記」④⑤ 小説の内容を理解し読み味わう。
8週 前期中間試験 これまでの範囲を理解する。
2ndQ
9週 試験答案の返却と解説、【評論】「わかりやすいはわかりにくい?」①② 試験の解答を理解する。評論の内容を理解する。
10週 【評論】「わかりやすいはわかりにくい?」③④⑤ 評論の内容を理解する。
11週 【表現】ミニディベート①②③ ディベートの方法を理解し、実践する。
12週 【表現】ミニディベート④、【古文】「平家物語」① ディベートの方法を理解し、実践する。古文の文学史的事項を理解する。
13週 【古文】「平家物語」②③④ 古文の内容を理解する。
14週 【古文】「平家物語」⑤、【詩】「二十億光年の孤独」 古文の内容を理解し、読み味わう。詩の文学史的事項を理解し、内容を読み味わう。
15週 前期定期試験答案の返却と解説、【表現】調査から発表へ①② 試験の解答を理解する。チームで協働して表現活動を行う。
16週
後期
3rdQ
1週 【評論】「メディアと歴史」①②③ 評論の内容を理解する。
2週 【評論】「メディアと歴史」④⑤⑥ 評論の内容を理解する。
3週 【漢文】史話・故事①② 漢文の文学史的事項を理解する。
4週 【漢文】史話・故事③④⑤ 漢文の内容を理解する。
5週 【漢文】史話・故事⑥、【表現】調査から発表へ③ 漢文の内容を理解する。チームで協働して表現活動を行う。
6週 【表現】調査から発表へ④⑤、【小説】「鞄」① チームで協働して表現活動を行う。小説の文学史的事項を理解する。
7週 【小説】「鞄」②③ 小説の内容を理解し、読み味わう。
8週 後期中間試験 これまでの範囲を理解する。
4thQ
9週 試験答案の返却と解説、【評論】「身体〈の〉疎外」①② 試験の解答を理解する。評論の内容を理解する。
10週 【評論】「身体〈の〉疎外」③④⑤ 評論の内容を理解する。
11週 【評論】「身体〈の〉疎外」⑥、漢字学習の総括、【詩】「樹下の二人」 評論の内容を理解する。これまでの漢字学習を振り返る。詩の文学史的事項を理解し、読み味わう。
12週 【詩】「小諸なる古城のほとり」、【古文】「源氏物語」①
詩の文学史的事項を理解し、読み味わう。古文の文学史的事項を理解する。
13週 【古文】「源氏物語」②③④ 古文の内容を理解し、読み味わう。
14週 【古文】「源氏物語」⑤⑥
【表現】論理的表現法①
古文の内容を理解し読み味わう。論理的表現法を理解する。
15週 【表現】論理的表現法②③
論理的表現法を実践する。
16週 後期定期試験答案の返却と解説 試験の解答を理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。2
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。2
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。2
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。2
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。2
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。2
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。2
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。2
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。2
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。2
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。2
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。2
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。1
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2
他者の意見を聞き合意形成することができる。2
合意形成のために会話を成立させることができる。2
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。1
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。2
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。2
事実をもとに論理や考察を展開できる。2
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力7000030100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000