工作実習

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 工作実習
科目番号 0028 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 「機械工作法」コロナ社(2010)
担当教員 田中 好一

到達目標

1.フライス盤作業について説明でき,この作業が安全にできる.
2.溶接作業について説明でき,この作業が安全にできる.
3.旋盤作業について説明でき,この作業が安全にできる.
4.CNC基礎について理解でき,この作業ができる.
5.鋳造作業について説明でき,この作業が安全にできる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
フライス盤作業を行い、安全で正確な作業が行えることフライス盤作業について説明でき,この作業が安全で正確にできるフライス盤作業について説明でき,この作業が安全にできるフライス盤作業について説明できず,この作業が安全で正確にできない
溶接の概念を理解し、安全な作業が行えること溶接作業について説明でき,この作業が安全で正確にできる溶接作業について説明でき,この作業が安全にできる溶接作業について説明できず,この作業が安全で正確にできない
旋盤作業を理解し、安全で正確な作業が行えること旋盤作業について説明でき,この作業が安全で正確にできる旋盤作業について説明でき,この作業が安全にできる旋盤作業について説明できず,この作業が安全で正確にできない
CNC工作機械のプログラムを理解し、作業が行えることCNC作業について説明でき,この作業が安全で正確にできる CNC作業について説明でき,この作業が正確にできるCNC作業について説明できず,この作業が安全で正確にできない
鋳造の概念を理解し、安全で正確な作業が行えること鋳造作業について説明でき,この作業が安全で正確にできる鋳造作業について説明でき,この作業が安全にできる鋳造作業について説明できず,この作業が安全で正確にできない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1.工作機械の基礎的な操作が安全で正確にできる。
2.工作実習に関する基礎が理解できる。
3.CNC工作機械の基礎が理解できる。
授業の進め方・方法:
1. 実習の内容は5テーマ(フライス盤作業、溶接作業、旋盤作業、CNC基礎、鋳造作業)で、1テーマ(約8名)を6週、年間30週で 
   実習を行う.
2. 場合によっては課題を出し,提出を求める.

注意点:
・学生へのメッセージ
 1.実習中は、聞いたこと気の付いたことをノートに記録し、理解できなかったことは必ず質問すること。
 2.授業は、必ず出席すること.また欠席する場合は,担当教員に事前に連絡すること.
 3.各テーマ実習終了後のレポートは必ず提出のこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.フライス盤作業①
(実習内容,Vブロック品の説明,六面体荒削り)
実習内容(Vブロックの製作)が理解できる
2週 2.フライス盤作業②
(六面体荒削り・仕上削り)
六面体荒削り・仕上削りが理解でき,作業ができる
3週 3.フライス盤作業③
(六面体仕上削り)
六面体の仕上削りが理解でき,作業ができる
4週 4.フライス盤作業④
(V溝切削加工)
V溝の切削が理解でき,作業ができる
5週 5.フライス盤作業⑤
(V溝の切削・I溝の切削加工)
V溝・I 溝の切削加工が理解でき,作業ができる
6週 6.フライス盤作業⑥
(I溝の切削加工・完成品の検査)
I 溝の切削加工ができ,完成品の検査ができる
7週 7.溶接作業①
(溶接全体の説明,溶接機・配線の説明)
溶接全体が理解でき,溶接機・配線を理解できる
8週 8.溶接作業②
(被覆アーク溶接の解説,アークの発生,ビード引きの練習)
被覆アーク溶接が理解でき,アークの発生,ビード引きができる
2ndQ
9週 9. 溶接作業③
(被覆アーク溶接の練習)
安定したビード引きができる
10週 10.溶接作業④
(被覆アーク溶接を用いた引張り試験片の製作)
引張り試験片が製作できる
11週 11.溶接作業⑤
(ガス溶接,ガス溶断の解説と実習)
ガス溶接作業の安全・注意事項の理解,ガス溶接・ガス溶断ができる
12週 12.溶接作業⑥
(引張り試験)
鉄鋼材料に関する知識の理解,引張り試験が理解できる
13週 13.旋盤作業①
(段付きシャフト製作図の説明,外丸荒削り加工)
製作図が理解でき,外丸荒削り加工ができる
14週 14.旋盤作業②
(全長の仕上げ加工と外丸荒削り加工)
全長の仕上げ加工ができ,外丸荒削り加工ができる
15週 15.旋盤作業③
(溝入れ加工と外丸中仕上げ加工)
溝入れ加工ができ,外丸中仕上げ加工ができる
16週
後期
3rdQ
1週 16.旋盤作業④
(外丸仕上げ加工)
外丸仕上げ加工ができる
2週 17.旋盤作業⑤
(おねじの加工)
ねじ加工の原理を理解し,加工できる
3週 18.旋盤作業⑥
(テーパ加工 面取り加工)
テーパ加工 面取り加工の原理を理解し,加工できる
4週 19.CNC基礎①
(NCプログラムの概要説明)
NCプログラムの概要が理解できる
5週 20. CNC基礎②
(NCプログラムの製作)
NCプログラムが製作できる
6週 21. CNC基礎③
(NCプログラムの製作)
NCプログラムが製作できる
7週 22.CNC基礎④
(材料の切断とプログラムのチェック)
加工材料の切断とプログラムのチェックができる
8週 23.CNC基礎⑤
(プログラムを用いた自動加工)
プログラムを用いてマシニングセンタの自動加工ができる
4thQ
9週 24.CNC基礎⑥
(プログラムを用いた自動加工)
プログラムを用いてマシニングセンタの自動加工ができる
10週 25.鋳造作業①
(砂型鋳造で使う道具の説明,鋳物砂の整粒)
砂型鋳造で使う道具を理解し,鋳物砂の整粒ができる
11週 26.鋳造作業②
(万力の部品の説明,中子の製作,砂型製作の説明)
中子を理解し,砂型ができる
12週 27.鋳造作業③
(万力部品の砂型製作の練習)
砂型を理解し,砂型が自分でできる
13週 28.鋳造作業④
(自分で砂型を製作)
自分で砂型を最初から最後まで製作できる
14週 29.鋳造作業⑤
(アルミニウムの鋳込み作業)
アルミニウムの溶解を理解し,鋳造の難しさを理解する
15週 30.鋳造作業⑥
(鋳物で作った万力部品の仕上げ作業と鋳物部品のスケッチ)
鋳物部品の仕上げが出来,製作品を立体的にスケッチできること
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。3
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。3
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。3
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。3
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。3
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。3
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。3
やすりを用いて平面仕上げができる。3
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。3
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。3
アーク溶接の基本作業ができる。3
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。3
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。3
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。3
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。3
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。3
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。3
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00010090100
基礎的能力0000000
専門的能力00010090100
分野横断的能力0000000