コラボワークI

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 コラボワークI
科目番号 0036 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 タクナル、リアセック(2016)
担当教員 山下 進,増淵 寿,平田 克己,飯島 洋祐,西井 圭,上田 誠,安高 尚毅

到達目標

1.主体性や自己管理能力が身に付いている。
2.他者を尊重しながらチームでディスカッションや作業ができる。
3.情報を収集・整理して自分の意見やアイデアを出すことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
スケジュール管理、報告、連絡、相談、目標の立案を実行することができる。【自立】自分で考えるとともに他者とも協力して実行できる。教員の指示も受けながら自分で考えて実行できる。教員の指示を受けてもできない
他者の意見を尊重しながら自分の意見を述べて、チーム全体を合意形成に導くことができる【協働】自分で考えるとともに他者とも協力して実行できる。教員の指示も受けながら自分で考えて実行できる。教員の指示を受けてもできない
収集した情報を整理しまとめ、自分の意見やアイディアを加えて他人に伝えることができる【創造】 自分で考えるとともに他者とも協力して実行できる。教員の指示も受けながら自分で考えて実行できる。教員の指示を受けてもできない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ② 説明 閉じる

教育方法等

概要:
自立、協働、創造の能力を養成することを目的とし、多様な環境(他学科や他学年の学生との交わり、学外の人々との交わりなど)の中で、チームにどんな貢献ができるかを考えて自立的に役割を果たし、メンバーと協働し、チームワーク力を発揮して、創造性が養われる学習活動を行う。問題解決をするためのケースを使用し、協働で、問題解決に取り組む。
授業の進め方・方法:
学科混合で5クラス編成して5教室に分かれて授業を行う。さらにその中で学科横断のチームでグループディスカッションやグループワークの活動をすすめる。前期は教科書を用いて1〜2週完結の決められたテーマに沿ってチーム課題に取り組み、自立、協働、創造に関する基礎的スキルを身に付る。後期は身につけた基礎的スキルを用いてより実際的な課題に取り組む。第1週、中間週および最終週に自己チェックを行い、各自で目標設定をして授業に取り組むとともに、毎回の授業の最後にふりかえりシートに記入し、次回の目標を立てる。
注意点:
この科目は静かに席についているだけでは何も身につきません。積極的に授業に取り組む姿勢が成績評価につながります。
以下の項目について点数化し合計100点満点で評価した結果、60点以上を「合」、60点未満を「否」として最終的な成績を付ける。ただし、授業を1/4を超えて欠席した場合は点数によらず原則「否」とする。なお、前期の評価項目と配点は以下のとおりです。
[前期の評価項目と配点]
(1)授業に取り組む姿勢やふりかえりシートの内容(60点)
(2)グループワークにおける成果物の内容(25点)
(3)自身の汎用的スキルの学生自己評価(10点)
(4)グループワークにおけるチームへの貢献度の学生相互評価(5点)
※後期シラバス内容を更新(2021.12.20)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
ディスカッションワーク(1)相互理解ゲーム「ギャップの王様」
・チームの相互理解を行い、話しやすい関係性をつくる。
・議論をする上での基本姿勢「自己開示」「積極的な質問・フィードバック」の重要性に関して、全体で賛同を得る。
2週 軽く議論をしてみよう
ディスカッションワーク(2)意見交換「こわい先生」
ディスカッションワーク(3)議論ゲーム「無人島」
・議論することへの抵抗感をなくし、積極的に議論を盛り上げていく姿勢をつくる
・他者から多種多様な意見が出ることを体感し、そこに耳を傾けることの大切さを知る
3週 自分の意見を伝える
ディスカッションワーク(4)ミニワーク「告白」
ディスカッションワーク(5)人生相談A,B
ディスカッションワーク(6)チームで作ろう!「キャンペーン標語」
・自分の意見を持つことの大切さを知る
・自分の意見を述べる際に、根拠となる理由を示す必要性を知る
・意見の伝え方のポイントを体感的に学ぶ
4週 本格的に議論してみよう(ワーク)
プロジェクトワーク(7)文化祭の動物園
・議論を通じた問題解決(今回は企画立案)をやりきり、達成感と自信を持つ
5週 本格的に議論してみよう(プレゼンテーション) ・議論や成果をもっとよいものにしようという意識の大切さに気づく
・プレゼンテーションをするにあたり、相手の立場にたってモノを考えることの大切さに気づく
6週 情報を集める(ワーク)
プロジェクワーク(8)さまざまなダイエット法を紹介する
・問題解決リテラシーのひとつ「情報収集」に注目し、どうやったら効果的に情報を集められるかを体感的に学ぶ
7週 情報を集める(プレゼンテーション) ・さまざまな情報収集の方法を知る
・有効な情報収集にあたり「拡散と収束」を実践する
8週 個性を活かす
プロジェクトワーク(9)「私のキャラ立ちパワーアップ会議」
・チーム内での個々の動きに対し、相互にポジティブフィードバックを行い、講座を通じた成長感を確認しあい、今後のさらなる積極的行動の手がかりを得る。
・(次回チームメンバーを変更するため)信頼関係を構築した現在のチームを卒業しても、また新たなチームで信頼関係を築こうとする心がまえをつくる。
2ndQ
9週 情報を分析する(ワーク)
プロジェクトワーク(10)新入生に、住む街をすすめる
・前回のワークで行った情報収集のスキルを活かし、 問題解決に向かう姿勢を強化する。
・情報分析の観点を学び、情報を整理してみる
10週 情報を分析する(プレゼンテーション) ・収集した情報を分析し、第三者への情報提供の際に、自らの分析結果に自信をもち、意思をこめて伝えることの重要性を理解する
・「情報分析の軸」を就職する際は、目的を意識しよう
11週 問題を提起する(ワーク)
プロジェクトワーク(11)ブラスバンドGIFTの憂鬱
・これまで学んだ「情報を収集し、分析したうえで自分たちの意見をまとめる、結論を出す」という経験を生かして、課題を発見する。
・前回のワークで行った情報収集のスキルを活かし、 問題解決に向かう姿勢を強化する。
12週 問題を提起する(プレゼンテーション) ・複雑に絡み合った問題に対し、事実に基づき、論理的に現状を整理し、意思と情熱をもって問題を提起することの重要さとむずかしさを実感する。
13週 計画を構想する(ワーク)
プロジェクトワーク(12)The Tower
・問題解決に向けた計画を構想し、実行するまでの一連のプロセスを体験学習し、ブラッシュアップのポイントをつかむ。
14週 計画を構想する(プレゼンテーション) ・限られた情報や権限を最大限に生かし、どう行動するかを考えて行動する重要さを学ぶ。
15週 まとめ
プロジェクトワーク(13)自分と仲間の成長
プロジェクトワーク(14)この講座を後輩にすすめてみよう
・議論を通じた問題解決力について、自分たちは何を学び、成長したかを語り、効力感を得る。
・今後どのように活用しようと思うかを、自分たちの言葉で語る。
16週 期末試験 実施せず
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 前期授業をふりかえる
後期授業の進め方や狙いを理解する
2週 テーマ「AIな社会の実現」(全体ワーク) 社会変化を理解し、それらを活用した新しい社会実現を議論する。
3週 テーマ「AIな社会の実現」(グループワーク) 情報を収集し、情報共有に向けて情報を分析した上で自分たちの意見をまとめる。
4週 テーマ「AIな社会の実現」(情報共有) 収集した情報を分析して、第三者への情報共有することで、自分自身での内容理解を深め、他の情報を収集する。
5週 テーマ「未来の食卓を考えよう!」(全体ワーク) 社会変化を理解し、それらを活用した新しい社会実現を議論する。
6週 テーマ「未来の食卓を考えよう!」(グループワーク) 情報を収集し、情報共有に向けて情報を分析した上で自分たちの意見をまとめる。
7週 テーマ「未来の食卓を考えよう!」(情報共有) 収集した情報を分析して、第三者への情報共有することで、自分自身での内容理解を深め、他の情報を収集する。
8週 テーマ「グローバル化」(全体ワーク) 社会変化を理解し、それらを活用した新しい社会実現を議論する。
4thQ
9週 テーマ「グローバル化」(グループワーク) 情報を収集し、情報共有に向けて情報を分析した上で自分たちの意見をまとめる。
10週 テーマ「グローバル化」(情報共有) 収集した情報を分析して、第三者への情報共有することで、自分自身での内容理解を深め、他の情報を収集する。
11週 テーマ「移動補助具の問題点と改善点」(全体ワーク) 社会変化を理解し、それらを活用した新しい社会実現を議論する。
12週 テーマ「移動補助具の問題点と改善点」(グループワーク) 情報を収集し、情報共有に向けて情報を分析した上で自分たちの意見をまとめる。
13週 テーマ「移動補助具の問題点と改善点」(情報共有) 収集した情報を分析して、第三者への情報共有することで、自分自身での内容理解を深め、他の情報を収集する。
14週 これまでの活動のまとめ これまでの活動の内容をまとめる
15週 振り返り会 これまでの活動の成果を振り返り、今後どのように活用しようと思うかを、自分たちの言葉で語る。
16週 期末試験 実施せず

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

授業への取り組み態度グループワークの成果物自己評価学生相互評価合計
総合評価割合6025105100
基礎的能力00000
専門的能力00000
分野横断的能力6025105100