伝熱工学

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 伝熱工学
科目番号 0046 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 北山直方「図解伝熱工学の学び方」オーム社
担当教員 加藤 岳仁

到達目標

1.機械工学における熱エネルギーの有効利用の重要性を説明できること
2.熱の移動の概念を理解し,伝熱の基本的な計算ができること
3.熱移動の様式に則した伝熱計算や実験式の適用ができること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 熱エネルギーの有効利用の重要性について熱エネルギーの有効利用の重要性について十分に説明できる熱エネルギーの有効利用の重要性について説明できる熱エネルギーの有効利用の重要性について説明できない
評価項目2 伝熱の基本的な計算について伝熱の基本的な計算が十分にできる伝熱の基本的な計算ができる伝熱の基本的な計算ができない
評価項目3 熱移動の様式に則した伝熱計算や実験式の適用について熱移動の様式に則した伝熱計算や実験式の適用が十分にできる熱移動の様式に則した伝熱計算や実験式の適用ができる熱移動の様式に則した伝熱計算や実験式の適用ができない

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
機械工学における熱エネルギーの有効利用の重要性を理解し、伝熱の基本的な計算及び熱移動の様式に則した伝熱計算や実験式の適用ができることを目指す
授業の進め方・方法:
中間試験および期末試験,小テスト,提出物および必要に応じて出題した課題により総合的に評価し,60%以上の得点により達成とする.
注意点:
定期試験および小テストは自学自習課題の内容を含む.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 熱伝導の基礎 熱伝導の基礎概念について理解できる
2週 熱流束とフーリエの法則 熱流束とフーリエの法則が説明できる
3週 熱伝導現象 熱伝導現象が説明できる
4週 熱伝達率と平板の熱通過 熱伝達率と平板の熱通過の計算ができる
5週 円管の熱通過とその解法 円管の熱通過とその解法が説明できる
6週 小試験 熱伝導の基礎概念について理解でき、基礎的な計算ができる
7週 熱交換器の種類と温度差 熱交換器の種類と温度差について説明できる
8週 温度効率とエネルギー効率 温度効率とエネルギー効率が説明できる
2ndQ
9週 温度分布の式と全放熱量 温度分布の式と全放熱量について理解でき、基本的な計算ができる
10週 温度分布の式と全放熱量,フィン効率 温度分布の式と全放熱量,フィン効率について説明できる
11週 フィン付伝熱面・円管からの放熱量 フィン付伝熱面・円管からの放熱量についての計算ができる
12週 自然対流熱伝達 自然対流熱伝達について説明できる
13週 ふく射伝熱の基礎とふく射伝熱の熱移動 ふく射伝熱の基礎とふく射伝熱の熱移動を理解し、基本的な計算ができる
14週 例題演習 伝熱工学に関する基本的な計算ができる
15週 期末試験問題の解説と解法について 伝熱の概念について理解し、種々問題について計算による解法を示すことができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。4
原子や分子の熱運動と絶対温度との関連について説明できる。4
時間の推移とともに、熱の移動によって熱平衡状態に達することを説明できる。4
物体の熱容量と比熱を用いた計算ができる。4
熱量の保存則を表す式を立て、熱容量や比熱を求めることができる。4
熱力学第一法則と定積変化・定圧変化・等温変化・断熱変化について説明できる。4
不可逆変化について理解し、具体例を挙げることができる。4
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。4
熱流体熱力学で用いられる各種物理量の定義と単位を説明できる。4
熱力学の第一法則を説明できる。4
熱力学の第二法則を説明できる。4

評価割合

試験小テスト・提出物合計
総合評価割合9010100
基礎的能力000
専門的能力9010100
分野横断的能力000