熱機関

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 熱機関
科目番号 0102 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 廣安博之、寶諸幸雄、大山宜茂「改訂 内燃機関」 コロナ社
担当教員 飯塚 俊明

到達目標

1. エンジンで用いられる熱サイクル、火花点火エンジン・圧縮着火 エンジンの原理と機能について説明できる。
2. エンジンの燃焼・燃料供給について説明できる。
3. 熱機関に関連した技術動向を説明できる。
4. エンジンの性能設計予測法を適用できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1エンジンで用いられる熱サイクル、火花点火エンジン・圧縮着火 エンジンの原理と機能について十分に説明できる。エンジンで用いられる熱サイクル、火花点火エンジン・圧縮着火 エンジンの原理と機能について説明できる。エンジンで用いられる熱サイクル、火花点火エンジン・圧縮着火 エンジンの原理と機能について説明できない。
評価項目2エンジンの燃焼・燃料供給について十分に説明できる。エンジンの燃焼・燃料供給について説明できる。エンジンの燃焼・燃料供給について説明できない。
評価項目3熱機関に関連した技術動向を十分に説明できる。熱機関に関連した技術動向を説明できる。熱機関に関連した技術動向を説明できない。
評価項目4エンジンの性能設計予測法を十分に適用できる。エンジンの性能設計予測法を適用できる。エンジンの性能設計予測法を適用できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ④ 説明 閉じる
JABEE (A) 説明 閉じる
JABEE (d-1) 説明 閉じる
JABEE (g) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
熱機関(エンジン)で用いられる熱サイクル、火花点火エンジン・圧縮着火 エンジンの原理と機能について理解を深める。エンジンの燃焼・燃料供給や熱機関に関連した技術動向について理解を深める。また、エンジンの性能設計予測法を習得し、適用できるようになることを目標とする。
授業の進め方・方法:
講義の中で適宜解説する例題について、考え方を理解することが必要である。また,熱力学や伝熱工学に関連づけることで一層理解が深まる.
注意点:
章末問題や課題を通して理解度の把握すること。また、積極的に取り組むことが重要である。

シラバス修正@2022年7月20日 → 前期15週と 前期16週を入れ替え

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、企業における技術開発 授業の進め方・評価方法について理解できる。企業での技術開発の流れ、要求される事を理解する。
2週 熱機関の歴史、エンジンを取り巻く環境 現在に至る熱機関の歴史を理解できる。熱機関を取り巻く環境の変化を説明できる。
3週 熱機関の作動原理、熱機関の分類と特徴、熱力学公式 熱機関の作動原理とその分類と特徴について理解でき、熱力学公式を計算に利用できる。
4週 熱サイクルと熱効率 熱サイクルと熱効率について理解でき、計算に利用できる。
5週 実際のサイクル、要求混合比 実際のサイクル、要求混合比について理解でき、計算に利用できる。
6週 火花点火機関の燃焼室と混合気形成 ガソリンエンジンの燃焼室と混合気形成について理解でき、計算に利用できる。
7週 火花点火エンジンの燃焼室 内燃機関の性能を左右する燃焼室について理解でき、計算に利用できる。
8週 前期中間試験 試験実施
2ndQ
9週 火花点火エンジンの燃料供給装置 火花点火機関の燃料供給装置について説明できる。
10週 層状吸気機関、希薄燃焼 層状吸気機関、希薄燃焼の原理と必要性について説明できる。
11週 ガソリン直噴エンジン ガソリン直噴エンジンについて説明できる。
12週 空燃比の設定、点火装置 空燃比の設定、点火装置について理解でき、計算に利用できる。
13週 エンジン性能と動力計測  エンジン性能と動力計測について理解でき、計算に利用できる。
14週 エンジン性能:熱効率と仕事 エンジン性能:熱効率と仕事について理解でき、計算に利用できる。
15週 吸気系と排気系、容積効率 吸気系と排気系、容積効率について理解でき、計算に利用できる。
16週 前期定期試験 これまでの範囲を説明できる。
後期
3rdQ
1週 エンジンの燃焼室・電子制御 燃焼室とコンピュータによるエンジン制御の仕組みについて説明できる。
2週 バルブタイミング、吸気慣性効果 バルブタイミング、吸気慣性効果について説明できる。
3週 燃焼の基礎、燃焼反応方程式 燃焼の基礎、燃焼反応方程式およびモル数について理解でき、計算に利用できる。
4週 圧縮着火機関、噴射系への要求 圧縮着火機関、噴射系への要求について説明できる。
5週 噴射系の構成、コモンレール、噴射ノズル 噴射系の構成、コモンレール、噴射ノズルについて説明できる。
6週 噴射特性、噴霧特性 噴射特性、噴霧特性について説明できる。
7週 ディーゼル燃焼室の形式・比較、ディーゼル機関の燃焼 ディーゼル燃焼室の形式、およびディーゼル機関の燃焼について説明できる。
8週 後期中間試験 試験実施
4thQ
9週 火花点火機関の燃焼、燃焼可視化ムービー 火花点火機関の燃焼について説明できる。
10週 異常燃焼、排気系とマフラー 火花点火エンジンの異常燃焼、排気系とマフラーについて説明できる。
11週 ディーゼルエンジンの燃焼 ディーゼルエンジンの燃焼について説明できる。
12週 ディーゼル噴霧の蒸発、熱発生率 ディーゼル噴霧の蒸発、熱発生率について理解でき、計算に利用できる。
13週 石油の精製、2サイクル、過給 石油の精製、2サイクル、過給について説明できる。
14週 高性能エンジンの設計法 高性能エンジンの設計法について理解でき、計算に利用できる。
15週 エンジン性能の予測手法 エンジン性能の予測手法について理解でき、計算に利用できる。
16週 後期定期試験 これまでの範囲を説明できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力00
専門的能力100100