文学(リベラルアーツ)

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 文学(リベラルアーツ)
科目番号 0158 科目区分 一般 / 必履修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『ちくま近代評論選』(筑摩書房)
担当教員 中田 幸子

到達目標

1.日本近代文学の代表的作家の作品に触れ、創造的営為の素晴らしさや言語表現の豊かさについて関心を深めることができる。
2.作品分析の方法を知り、物事を主体的かつ多面的に考察できる。
3.情報を収集・整理して、プレゼンテーションや小論文の形で論理的かつ効果的に表現することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本近代文学の代表的作家の作品に触れ、創造的営為の素晴らしさや言語表現の豊かさについて関心を深めることが十分にできる。日本近代文学の代表的作家の作品に触れ、創造的営為の素晴らしさや言語表現の豊かさについて関心を深めることができる。日本近代文学の代表的作家の作品に触れ、創造的営為の素晴らしさや言語表現の豊かさについて関心を深めることができない。
評価項目2作品分析の方法を明確に知り、物事を主体的かつ多面的に考察することが十分にできる。作品分析の方法を知り、物事を主体的かつ多面的に考察できる。作品分析の方法を知らず、物事を主体的かつ多面的に考察することができない。
評価項目3情報を収集・整理して、プレゼンテーションや小論文の形で論理的かつ効果的に表現することが十分にできる。情報を収集・整理して、プレゼンテーションや小論文の形で論理的かつ効果的に表現することができる。情報を収集・整理できず、プレゼンテーションや小論文の形で論理的かつ効果的に表現することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本近代文学を代表する10名の作家、歌人について知識と関心を深めると同時に、表現力の向上を図る。
授業の進め方・方法:
毎回の授業で1人の作家を取り上げる。担当学生にプレゼンテーションをしてもらった後、その内容を踏まえて講義を行う。授業の最後に、確認テストを行う。
注意点:
発表・小論文・提出物について
◆発表:3人で班を組み、①担当する作家とその作品について調査・情報整理・分析を行う。②教科書を元に、作家が書いた評論について説明したり、教科書の問題に答えたりする。①、②ともPowerPointを用いて15~20分のプレゼンテーションを行う。質疑応答も行う。
◆小論文:授業で取り上げた作家の作品を読み、先行論を踏まえつつ作品を分析し、自分の考えを1000字程度の小論文にまとめる。小論文は学期末に提出する。
◆提出物:プレゼンごとに「評価シート」を記入して提出する(年間約10回)。状況に応じて、その他の提出物を課す場合がある。
※シラバスは、状況に応じて修正することがあるため、注意して下さい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、プレゼンテーションの方法・発表順決め 日本近代文学の位置づけを知る。プレゼンテーションの方法を理解する。
2週 序章 ― 近世から近代へ 近世から近代にかけての文学史の流れを理解する。
3週 福沢諭吉―近代的思想の導入/「学問のすすめ」・「新女大学」 福沢諭吉について理解する。
4週 二葉亭四迷― 文学の改良/「浮雲」・「私は懐疑派だ」 二葉亭四迷について理解する。
5週 森鷗外― 浪漫主義/「高瀬舟」・「妄想」 森鷗外について理解する。
6週 与謝野晶子― 浪漫主義/「みだれ髪」・「母性偏重を排す」 与謝野晶子について理解する。
7週 樋口一葉― 女性作家の台頭/「たけくらべ」・「みづの上日記」 樋口一葉について理解する。
8週 夏目漱石― 反自然主義/「こころ」・「私の個人主義」 夏目漱石について理解する。
2ndQ
9週 谷崎潤一郎― 耽美主義/「痴人の愛」・「春琴抄」 谷崎潤一郎について理解する。
10週 武者小路実篤 ― 白樺派/「友情」・「ゴッホの二面」 武者小路実篤について理解する。
11週 芥川龍之介 ― 新思潮派/「藪の中」・「舞踏会」 芥川龍之介について理解する。
12週 太宰治― 新戯作派/「人間失格」・「斜陽」 太宰治について理解する。
13週 小論文の書き方 ― 作品分析法、引用の方法 作品分析法、引用の方法について理解する。
14週 映像と文学 映像化された文学作品を味わう。
15週 「文学」の発表におけるディスカッションと講評 日本近代文学の全体像を理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合05000050100
基礎的能力05000050100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000