電子回路

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電子回路
科目番号 0046 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子創造工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 アナログ電子回路演習(培風館)
担当教員 飯島 洋祐

到達目標

1.ダイオードの動作原理を説明できる。
2.バイポーラトランジスタ、FETの動作原理を説明できる。
3.トランジスタの基本的な増幅特性を説明できる。
4.hパラメータを用いて信号等価回路が描ける。
5.電力増幅回路、演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。
6.基本的な発振回路の構成を理解し、その応用としての変調・復調の仕組みを理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1半導体の基本的な性質について明確に説明でき、これに関する演習問題を正確に解くことができる。半導体の基本的な性質について説明でき、これに関する演習問題を解くことができる。半導体の基本的な性質について説明できず、これに関する演習問題を解くことができない。
評価項目2基本的な電子回路の機能について明確に説明でき、これに関する演習問題を正確に解くことができる。基本的な電子回路の機能について説明でき、これに関する演習問題を解くことができる。基本的な電子回路の機能について説明できず、これに関する演習問題を解くことができない。
評価項目3基本的な電子回路の解析方法について明確に説明でき、これに関する演習問題を正確に解くことができる。基本的な電子回路の解析方法について説明でき、これに関する演習問題を解くことができる。基本的な電子回路の解析方法について説明できず、これに関する演習問題を解くことができない。
評価項目4基本的な電力増幅回路、発振回路等の動作原理を明確に説明できる。基本的な電力増幅回路、発振回路等の動作原理を説明できる。基本的な電力増幅回路、発振回路等の動作原理を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ④ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
半導体の基本的な性質、基本的な電子回路の機能・解析方法を理解する。
授業では、教科書を用いた講義形式で行い、適宜、補足資料および演習問題による計算練習を授業にて行う。
講義と授業後の課題・レポートを通して、電子回路の理解を深め、応用回路(電力増幅回路、演算増幅器、発振回路など)の基礎を習得する。
授業の進め方・方法:
1. 授業は講義形式で行う。
2. 講義で学んだことを、課題およびレポートを通して理解を深め、身につけていく。
注意点:
・授業前には事前学習を行い、授業後には復習を含めて課題、レポートにしっかり取り組むこと。
・課題、レポートは期日までに指定の場所に提出すること。
・電子回路はCPUなどの大規模集積回路設計の基礎となる科目である。電子回路の基礎をしっかり身につけること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 半導体素子の特性、ダイオードの機能
バイポーラトランジスタ、FETの仕組みと静特性
半導体の種類、ダイオードの機能を理解し、バイポーラトランジスタとFETの仕組みと静特性にを理解する。
2週 バイポーラトランジスタ、FETの3接地方式と増幅機能 バイポーラトランジスタ、FETの3接地方式と増幅機能について理解する。
3週 信号等価回路(バイポーラトランジスタ)
バイポーラトランジスタの信号等価回路について理解する。
4週 信号等価回路(FET)
FETの信号等価回路について理解する。
5週 hパラメータを用いた等価回路
hパラメータを用いた信号等価回路の表し方について理解する。
6週 基本増幅回路(直流等価回路)
基本増幅回路についての直流等価回路を理解する。
7週 基本増幅回路(バイアス回路)
基本増幅回路についてのバイアス回路を理解する。
8週 中間試験 これまでの学習内容を理解する。
2ndQ
9週 基本増幅回路の特徴 基本増幅回路の特徴を理解する。
10週 負帰還増幅回路の特徴(増幅率、安定性) 負帰還増幅回路の増幅率、安定性を理解する。
11週 負帰還増幅回路の特徴(周波数特性) 負帰還増幅回路の周波数(帯域)特性を理解する。
12週 CR結合増幅回路と電力増幅回路 CR結合増幅回路と電力増幅回路の構成と特徴を理解する。
13週 演算増幅器
演算増幅器の特徴を理解し、基本的な動作を理解する。
14週 発振回路
基本的な発振回路の仕組みを理解する。
15週 変調・復調回路 基本的な変調・復調回路の仕組みを理解する。
16週 定期試験 これまでの学習内容を理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。4前1
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。4前2,前3,前5,前6
FETの特徴と等価回路を説明できる。4前4
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。4前9,前10,前11
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。4前7,前9,前12
演算増幅器の特性を説明できる。4前13
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。4前13
発振回路の特性、動作原理を説明できる。4前14
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。4前15

評価割合

試験課題等の取り組み合計
総合評価割合4060100
基礎的能力000
専門的能力4060100
分野横断的能力000