線形代数 I

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 線形代数 I
科目番号 0059 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子創造工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「新線形代数」「新線形代数問題集」(大日本図書)
担当教員 佐藤 宏平,岡田 崇

到達目標

1.ベクトルの定義を理解し,和・差・内積が計算できる.
2.ベクトルを用いた方程式により,直線・平面・球を表すことができる.
3.行列の定義を理解し,和・差・積が計算できる.
4.行列の逆行列を求めることができる.
5.行列を用いて,連立1次方程式を解くことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ベクトルや行列の概念について明確に説明でき,これに関する演習問題を正確に解ける.ベクトルや行列の概念について説明でき,これに関する演習問題を解ける.ベクトルや行列の概念について説明できず,これに関する演習問題を解けない.
評価項目2連立1次方程式の解法を消去法・逆行列を用いて明確に説明でき,これに関する演習問題を正確に解ける.連立1次方程式の解法を消去法・逆行列を用いて説明でき,これに関する演習問題を解ける.連立1次方程式の解法を消去法・逆行列を用いて説明できず,これに関する演習問題を解けない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
高専教育の根幹となる数学について,基礎的な概念やそれらに付随する性質を習得する.
また,論理的思考力を養い,諸問題に対し客観的に判断する姿勢を養う.
授業の進め方・方法:
基本的に,授業は講義形式で行うが,適宜,演習の時間を設ける.また,必要に応じて宿題・レポートを課し,小テストを実施する.
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ベクトル ベクトルの定義を理解できる.
2週 ベクトルの演算 ベクトルに関する演算を理解し,計算ができる.
3週 ベクトルの成分 ベクトルの成分表示を理解し,それを用いて演算ができる.
4週 ベクトルの内積 内積の定義を理解し,計算ができる.
5週 ベクトルの平行と垂直 ベクトルの平行条件・垂直条件を理解できる.
6週 ベクトルの図形への応用 内分・外分について理解し,それらに関するベクトルの計算できる.
7週 直線のベクトル方程式 直線をベクトルによる方程式で表すことができる.
8週 中間試験
2ndQ
9週 平面のベクトルの線形独立・線形従属 平面ベクトルの線形独立・線形従属の定義を理解し,判別できる.
10週 空間座標 空間座標の定義を理解できる.
11週 ベクトルの成分・ベクトルの内積 空間ベクトルの成分表示や内積の定義を理解できる.
12週 直線の方程式 空間内の直線をベクトルによる方程式で表すことができる.
13週 平面の方程式 空間内の平面をベクトルによる方程式で表すことができる.
14週 球の方程式 空間内の球面をベクトルによる方程式で表すことができる.
15週 期末試験
16週 空間ベクトルの線形独立・線形従属(1) 空間ベクトルの線形独立・線形従属の定義を理解し,判別できる.
後期
3rdQ
1週 空間ベクトルの線形独立・線形従属(2) 空間ベクトルの線形独立・線形従属の定義を理解し,判別できる.
2週 行列の定義 行列の定義を理解できる.
3週 行列の和・差,数との積 行列の和・差・数との積が計算できる.
4週 行列の積(1) 行列の積を計算できる.
5週 行列の積(2) 行列の積を和の記号を用いて計算できる.
6週 転置行列 転置行列の定義を理解し,計算できる.
7週 総復習
8週 中間試験
4thQ
9週 逆行列 逆行列の定義を理解し,計算できる.
10週 連立1次方程式と行列 連立1次方程式を行列とベクトルをもちいて表すことができる.
11週 消去法 ガウスの消去法を理解し,計算できる.
12週 逆行列と連立1次方程式(1) 逆行列を用いて,連立1次方程式を解ける.
13週 逆行列と連立1次方程式(2) 解空間の次元が1以上の場合の連立1次方程式を逆行列を用いて解ける.
14週 行列の階数 行列の階数の定義を理解し,計算できる.
15週 総復習
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学ベクトルの定義を理解し、ベクトルの基本的な計算(和・差・定数倍)ができ、大きさを求めることができる。1
平面および空間ベクトルの成分表示ができ、成分表示を利用して簡単な計算ができる。1
平面および空間ベクトルの内積を求めることができる。1
問題を解くために、ベクトルの平行・垂直条件を利用することができる。1
空間内の直線・平面・球の方程式を求めることができる(必要に応じてベクトル方程式も扱う)。1
行列の定義を理解し、行列の和・差・スカラーとの積、行列の積を求めることができる。1
逆行列の定義を理解し、2次の正方行列の逆行列を求めることができる。1
行列式の定義および性質を理解し、基本的な行列式の値を求めることができる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力90000010100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000