電子回路設計

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 電子回路設計
科目番号 0089 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気電子創造工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 アナログ電子回路演習(培風館)
担当教員 飯島 洋祐

到達目標

1.ダイオード、バイポーラトランジスタ、FETが説明でき、基本的回路が計算できる。
2.増幅回路、演算増幅器の特性および基本的回路の計算ができる。
3.発信回路、変調・復調の特性が説明でき、これに関する動作原理ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ダイオード、バイポーラトランジスタ、FETの特徴が明確に説明でき、基本的回路を理解しながら計算できる。ダイオード、バイポーラトランジスタ、FETの特徴が説明でき、基本的回路が計算できる。ダイオード、バイポーラトランジスタ、FETの特徴が説明できない。基本的回路が計算できない。
評価項目2増幅回路、演算増幅器の特性および基本的回路の動作が明確に説明できる。増幅回路、演算増幅器の特性および基本的回路の動作が説明できる。増幅回路、演算増幅器の特性および基本的回路の動作が説明できない。
評価項目3発信回路、変調・復調の特性および動作原理が明確に説明できる。発信回路、変調・復調の特性および動作原理が説明できる。発信回路、変調・復調の特性および動作原理が説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ④ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電子回路の基礎としてダイオード・トランジスタ・FETの特性と基本的な回路計算と、その応用として発信回路と変調・復調回路の特性・動作原理を学ぶ。
授業の進め方・方法:
1.授業方法は講義と演習を組み合わせて行う。
2.授業内容に応じて演習問題を課題として出し、回答の提出を求める。
注意点:
学生へ:
電子回路は電子機器に搭載される集積回路などのデバイスを理解する上で基礎となる科目です。電子回路の回路計算の理解には、電気回路や数学の基礎知識が必要になります。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス・電子回路解析の基礎知識 キルヒホッフの法則などの電子回路解析に必要な定理・法則が説明できる。
2週 電子回路解析の基礎知識 2端子対回路やデシベル・周波数特性の表現を理解し、説明できる。
3週 半導体素子の特性 ダイオードの特性が説明でき、基本的回路の計算ができる。
4週 半導体素子の特性 トランジスタの特性が説明でき、基本的回路の計算ができる。
5週 半導体素子の特性 FETの特性が説明でき、基本的回路の計算ができる。
6週 トランジスタの等価回路 低周波等価回路が説明でき、基本的回路の計算ができる。
7週 トランジスタの等価回路 高周波等価回路が説明でき、基本的回路の計算ができる。
8週 中間試験 これまでの内容の理解度が確認できる。
4thQ
9週 基本増幅回路 トランジスタのバイアス回路の特性が説明でき、基本的回路の計算ができる。
10週 基本増幅回路 FETのバイアス回路の特性が説明でき、基本的回路の計算ができる。
11週 基本増幅回路 基本増幅回路が説明でき、基本的回路の計算ができる。
12週 負帰還増幅回路 負帰還増幅回路の原理が説明でき、基本的回路の計算ができる。
13週 電力増幅回路 電力増幅回路の種類が説明でき、基本的回路の計算ができる。
14週 演算増幅回路 演算増幅回路の特性が説明でき、基本的回路の計算ができる。
15週 発振回路とその応用 発振回路の特性と変調・復調回路が説明でき、基本的回路の計算ができる。
16週 これまでの復習 これまでの内容の理解度が確認できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。3
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。2
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。2
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。2
演算増幅器の特性を説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力70000030100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000