コミュニケーションリテラシーⅠ

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 コミュニケーションリテラシーⅠ
科目番号 0016 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 プリント等を配付し使用する。
担当教員 岡田 晃,有坂 顕二,杉山 桂子,有坂 夏菜子,関根 健雄,柴田 美由紀,山崎 明,中田 幸子,吉村 理英

到達目標

日本語や英語を用いて相手の意見を的確に理解すること(読む・聞く)、自分の意見を整理し、効果的な方法で伝えること(書く・話す)によって、円滑なコミュニケーションを図ることができる。また、母語と外国語を関連づけて学ぶことを通して「ことばへの気づき」を得ながら、好奇心を持って積極的に言語活動に取り組むことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1言語活動を通じてコミュニケーション能力が向上したことが、十分に示せる。言語活動を通してコミュニケーション能力が向上したことが示せる。言語活動を通してコミュニケーション能力が向上したことが示せない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ⑥ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
以下の4テーマについて、講義および言語活動を展開することにより、「ことばへの気づき」を得ながら、日本語と英語のコミュニケーション能力(4技能:読む・書く・聞く・話す)の向上を図る。
【前期】A「比較言語-日本語と英語の違い-」(読む・書く)、B「文章表現-筋道を立てて表現する-」(読む・書く)
【後期】C「比較文化-比較して考える-」(読む・話す)、D「口頭表現-説得力を持って表現する-」(聞く・話す)
授業の進め方・方法:
合同授業と、クラスごとの授業を組み合わせて行う。授業はオムニバス形式で行い、国語科と英語科の連携のもと、各テーマの担当教員が、テーマに沿った内容の講義および言語活動を実施する。言語活動では、問題演習、読解、作文、プレゼンテーション・ディベート等を行う。なお、各テーマは独立した別個のものではなく、4テーマおよび当該科目のⅠとⅡが有機的につながるよう企図されたものである。
注意点:
試験は前期定期試験と後期定期試験の2回行う。成績の評価は、試験6割、その他4割で行う。その他には、小テスト、提出物、発表等を含む。授業の際は、辞書を持参すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 授業内容や方法について、概要を理解する。
2週 A「比較言語-日本語と英語の違い-」(読む・書く):日本語の品詞について 現代日本語における品詞の名称や品詞それぞれの機能について理解する。
3週 A:主語・述語、修飾語・被修飾語の関係 明快な文章を書くために、一文を整える①。
4週 A:日本語の語順について 明快な文章を書くために、一文を整える②。
5週 A:英語の品詞について 英語における品詞の名称や品詞それぞれの機能について理解する。
6週 A:英語の文型について 英語は語順で文中の語句の役割が決まるが、そのパターン(文型)が大きく分けて5つ(5文型)あることを理解する。
7週 A:英単語の成立・動詞と名詞のアクセントの違い 言語にはそれぞれの歴史があることや、アクセントの位置の違いで品詞が決まることを理解する。
8週 B「文章表現-筋道を立てて表現する-」(読む・書く):指示代名詞や接続詞をたよりに英文の文脈を読む① 順不同に列挙された英文や段落を正しい順序に並べかえる①。
2ndQ
9週 B:指示代名詞や接続詞をたよりに英文の文脈を読む② 順不同に列挙された英文や段落を正しい順序に並べかえる②。
10週 B:指示代名詞や接続詞をたよりに英文の文脈を読む③ 順不同に列挙された英文や段落を正しい順序に並べかえる③。
11週 B:論理的に伝える①文と文をつなぐ 接続関係をとらえる。(具体と抽象)
12週 B:論理的に伝える②文と文をつなぐ 論理的に構成する。(主張と根拠)
13週 B:論理的に伝える③全体を構成する ストーリーを立てる。
14週 B:論理的に伝える④文章の型 学生生活に必要な、レポートやメールの文章の型を学ぶ。
15週 AB:前期定期試験返却、前期のまとめ 前期定期試験解答について理解する、前期の学習内容を振り返る
16週
後期
3rdQ
1週 C「比較文化-比較して考える-」(読む・話す):「The difference in communication styles 」読解① コミュニケーション方法の違いに関する英文を読み、その内容を把握する。
2週 C:「The difference in communication styles 」読解② コミュニケーション方法の違いに関する英文を読み、その内容を把握する。
3週 C:「水の東西」読解① 比較の手法を用いた評論を読んで、内容を理解する。
4週 C:「水の東西」読解② 比較の手法を用いた評論を読んで、内容を理解する。
5週 C:「比較文化」について考える 比較の手法を用いて、文化について考察する。
6週 C:「比較文化」のポスター作り グループで、日本文化と異文化を比較して、相互の特徴について考察したポスターを作成する。
7週 C:「比較文化」についてのプレゼンテーション 前週に作成したポスターを用いて、発表する。
8週 D「口頭表現-説得力を持って表現する-」(聞く・話す):音声(日本語と英語の違い) 日本語と英語の音声の違いを学ぶ。
4thQ
9週 D:立論のための英語表現(ディスコースマーカー) ディスコースマーカーを学ぶ。
10週 D:反論のための英語表現(英語でディベート) 英語でディベートを行う。
11週 D:マイクロディベート準備① ディベートの立論の組み立てを理解する。
12週 D:マイクロディベート準備② 論証と根拠、有効な反論の方法について学ぶ。
13週 D:マイクロディベート試合① ディベートの試合の手順を理解し、試合を行う。
14週 D:マイクロディベート試合② 相手の意見を聞いて要点をつかむ方法を学ぶ。
15週 D:ディベートの総括 説得力ある話し方について考察する。
16週 CD:後期定期試験返却、後期のまとめ 後期定期試験解答について理解する、後期の学習内容を振り返る

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。1
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。1
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。1
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。1
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。1
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。1
他者の意見を聞き合意形成することができる。1
合意形成のために会話を成立させることができる。1
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。1
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
分野横断的能力60000040100