物理化学Ⅰ

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 物理化学Ⅰ
科目番号 0023 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 バーロー「物理化学(上)」東京化学同人(1999)
担当教員 渥美 太郎

到達目標

1.  気体の物理的性質を理解し,関連した問題を解くことができる.
2.  気体の分子運動論および量子化学の初歩を理解し,関連した問題を解くことができる.
3.  熱力学第一法則ついて理解し,関連した問題を解くことができる.
4.  熱力学第二,第三法則ついて理解し,関連した問題を解くことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1気体の物理的性質を理解し,関連した問題を80%以上解くことができる.気体の物理的性質を理解し,関連した問題を60%以上解くことができる.気体の物理的性質を理解していない.関連した問題を解くことができない.
評価項目2気体の分子運動論および量子化学の初歩を理解し,関連した問題を80%以上解くことができる.気体の分子運動論および量子化学の初歩を理解し,関連した問題を60%以上解くことができる.気体の分子運動論および量子化学の初歩を理解していない.関連した問題を解くことができない.
評価項目3熱力学第一法則ついて理解し,関連した問題を80%以上解くことができる.熱力学第一法則ついて理解し,関連した問題を60%以上解くことができる.熱力学第一法則ついて理解していない.関連した問題を解くことができない.
評価項目4熱力学第二,第三法則ついて理解し,関連した問題を80%以上解くことができる.熱力学第二,第三法則ついて理解し,関連した問題を60%以上解くことができる.熱力学第二,第三法則ついて理解していない.関連した問題を解くことができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
物理化学の熱力学分野について学ぶ.
授業の進め方・方法:
講義と演習.
注意点:
前期中間,前期定期試験,後期中間,後期定期試験の合計点が240点以上(各試験100点満点の予定)で合格とする.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 気体の物理的性質(1) ボイルの法則,シャルルの法則について理解する.
2週 気体の物理的性質(2) 理想気体の状態方程式について理解する.
3週 気体の物理的性質(3) 混合気体の計算について理解する.
4週 気体の物理的性質(4) 実在気体の状態方程式について理解する.
5週 気体の物理的性質(5) 臨界点について理解する.
6週 気体の物理的性質(6) ファンデルワールス方程式と臨界点について理解する.
7週 気体の物理的性質(7) 1から6週目までの演習問題について理解する.
8週 中間試験 1から7週目までの範囲を理解する.
2ndQ
9週 気体の分子論(1) 分子運動論について理解する.
10週 気体の分子論(2) 分子エネルギーと速さについて理解する.
11週 気体の分子論(3) 分子エネルギーの分類について理解する.
12週 気体の分子論(4) 粒子波と波動方程式について理解する.
13週 気体の分子論(5) 一次元の許容並進エネルギーについて理解する.
14週 気体の分子論(6) 三次元の許容並進エネルギーについて理解する.
15週 気体の分子論(7) 9から14週目までの演習問題について理解する.
16週 定期試験 9から15週目までの範囲を理解する.
後期
3rdQ
1週 化学系のエネルギー(1) 熱力学第一法則について理解する.
2週 化学系のエネルギー(2) エンタルピーと化学反応について理解する.
3週 化学系のエネルギー(3) 標準生成エンタルピー,および反応進行度について理解する.
4週 化学系のエネルギー(4) 熱容量,およびエンタルピー変化の温度依存性について理解する.
5週 化学系のエネルギー(5) 気体の熱容量の分子論について理解する.
6週 化学系のエネルギー(6) 結晶,液体,金属の熱容量について理解する.
7週 化学系のエネルギー(7) 1から6週目までの演習問題について理解する.
8週 中間試験 1から7週目までの範囲を理解する.
4thQ
9週 熱力学第二および第三法則(1) 熱力学第二法則について理解する.
10週 熱力学第二および第三法則(2) エントロピーと自発性について理解する.
11週 熱力学第二および第三法則(3) オットーサイクル,カルノーサイクルについて理解する.
12週 熱力学第二および第三法則(4) エントロピーの化学への応用について理解する.
13週 熱力学第二および第三法則(5) 化学変化の方向について理解する.
14週 熱力学第二および第三法則(6) エントロピーと確率について理解する.
15週 熱力学第二および第三法則(7) 9から14週目までの演習問題について理解する.
16週 定期試験 9から15週目までの範囲を理解する.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野物理化学気体の法則を理解して、理想気体の方程式を説明できる。4前1,前2
気体の分子速度論から、圧力を定義して、理想気体の方程式を証明できる。4前9,前10
実在気体の特徴と状態方程式を説明できる。4前4
臨界現象と臨界点近傍の特徴を説明できる。4前5,前6
混合気体の分圧の計算ができる。4前3
熱力学の第一法則の定義と適用方法を説明できる。4後1
エンタルピーの定義と適用方法を説明できる。4後2
化合物の標準生成エンタルピーを計算できる。4後3
エンタルピーの温度依存性を計算できる。4後4
内部エネルギー、熱容量の定義と適用方法を説明できる。4後4
熱力学の第二・第三法則の定義と適用方法を説明できる。4後9
純物質の絶対エントロピーを計算できる。4後10
化学反応でのエントロピー変化を計算できる。4後12,後13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000