国語(2年)

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 国語(2年)
科目番号 0023 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 物質工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 「精選現代文B」(三省堂)、「精選国語総合」(三省堂)、「Sメソッドによる伝え合う力のトレーニング(四訂版)」(本校教員)、「漢検ダイレクト2級」(日本漢字能力検定協会)
担当教員 中田 幸子

到達目標

1.それぞれの文章に応じた適切な読み書きができる。
2.自分の考えを論理的に構築し、表現することができる。
3.ことばや文章に親しみ、豊かな心情や想像力を養うことができる。
4.他者との違いを理解し、自己を創造し、高めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
現代文論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことが正確にできる。また、論理的な文章の代表的構成法を正確に理解できる。代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について正確に説明できる。 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できない。代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できない。
古文・漢文代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることが正確にできる。代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができない。
表現社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして正確に実践できる。社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ① 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 ② 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 ⑥ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1.自ら学び自ら考える意欲を喚起して、主体的に生きてゆく力を育む国語(日本語)の力を育成する。
2.日本の言語文化の伝統を受け継ぎ、豊かな文化環境を創造する。
3.さまざまなものの見方、考え方、感じ方にふれ、物事を総合的に捉えることのできる、幅広い人間性、豊かな感性を育てる。
4.伝え合う力を確かなものにするため、表現学習を重視し、理解学習と総合化した体系的な国語教育を目指す。
5.言語事項を総合的に学習し、国語(日本語)に関する知識を深めることにより、国語(日本語)に対する関心を高め、国際社会に生きる国語(日本語)の力を獲得させる。
授業の進め方・方法:
・教員による講義を中心とするのではなく、課題を学生が主体的に取り組むことを中心として進める授業とする。現代文は、基本的な作品から応用的な作品まで幅広く扱い、古文・漢文は、基本を重視した授業内容とする。表現の授業は、現代社会において求められる能力を引き出すことに、ポイントをおいて授業を進める。
・授業内容は、授業の進度等によって変更がありうる。その際には授業で予告し、シラバスも変更する。
注意点:
・中間試験・期末試験を70%程度、小テスト・口頭発表・提出物・授業への取り組みの積極性等を30%程度で評価する。なお、今年度において漢検準2級・2級・準1級に合格した場合は、級に応じて加点する。読書体験発表会での発表、各種コンクールへの参加や入賞など、日本語表現分野での優れた取り組みについても加点する。
・積極性に欠け、授業中、寝ているような学生に対しては、大幅に減点する。
・提出物においては、必ず締め切りを守ること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、【表現】読書体験記
【随想】わかりやすいはわかりにくい?①②
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。
2週 【随想】わかりやすいはわかりにくい?③④⑤
論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
3週 【随想】最初のペンギン①②③、漢字① 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。
4週 【漢文】思想・漢詩①②③、漢字②
代表的な古文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。
5週 【漢文】思想・漢詩④⑤⑥、漢字③ 代表的な古文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。
6週 【小説】山月記①②③、漢字④
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。
7週 【小説】山月記④⑤⑥、漢字⑤ 代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。
8週 前期中間試験 試験範囲までの問題を解けるようにする。
2ndQ
9週 答案返却と説明、
【古文】徒然草①②
古文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。
10週 【古文】徒然草③④⑤、漢字⑥ 古文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。
11週 【評論】メディアと歴史①②③、
漢字⑦
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
12週 【評論】メディアと歴史④⑤⑥、
漢字⑧
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
13週 【表現】情報の読み方、扱い方①②③、漢字⑨
漢字⑨
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
14週 【小説】鞄①②③、漢字⑩
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。
15週 前期定期試験、答案返却と説明 試験範囲までの問題を解けるようにする。
16週
後期
3rdQ
1週 【評論】虚ろなまなざし①②③、漢字⑪ 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
2週 【評論】虚ろなまなざし④⑤【評論】病と科学① 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
3週 【評論】病と科学②③④、漢字⑫ 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
4週 【評論】病と科学⑤【表現】ミニディベート①② 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。
5週 【表現】ミニディベート③④⑤、漢字⑬ 相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。
6週 【漢文】史話・故事①②③ 代表的な漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。
7週 【漢文】史話・故事④⑤⑥、漢字⑭ 代表的な漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。
8週 後期中間試験 試験範囲までの問題を解けるようにする。
4thQ
9週 答案返却と説明
  【古文】平家物語①②
古文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻、内容の奥深さなどを味わうことができる。
10週 【古文】平家物語③④⑤、漢字⑮(漢検2級の総括) 古文・漢文について、音読・朗読することにより、特有のリズムや韻、内容の奥深さなどを味わうことができる。
11週 【古文】平家物語⑥、【評論】無常ということ①② 古文について、音読・朗読することにより、特有のリズムや韻、内容の奥深さなどを味わうことができる。
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。
12週 【評論】無常ということ③④⑤ 文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。
13週 【評論】無常ということ⑥
【評論】無常ということ⑥【表現】調査から発表へ①②
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。
14週 【表現】調査から発表へ③④⑤ 作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。
15週 【批評】「選べる社会」の難しさ①② 他者の意見や視点を理解し、尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築することができる。
16週 学年末試験、答案返却と説明 試験範囲までの問題を解けるようにする。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。2前3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。2前14
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。2
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。2
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。2
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。2
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。2
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。2
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。2
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。2後15
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。2
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。2
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。1
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2
他者の意見を聞き合意形成することができる。2
合意形成のために会話を成立させることができる。2
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。1
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。2
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。2
事実をもとに論理や考察を展開できる。2
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2

評価割合

試験課題、発表等、授業での積極性日本語表現分野での取り組み合計
総合評価割合70300100
基礎的能力70300100