国語(2年)

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 国語(2年)
科目番号 0025 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 物質工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 「精選現代文B」(三省堂)、「精選国語総合」(三省堂)、「Sメソッドによる伝え合う力のトレーニング(四訂版)」(本校教員)、「漢検ダイレクト2級」(日本漢字能力検定協会)
担当教員 山崎 明,柴田 美由紀

到達目標

1.日本語を通じて的確に理解し適切に表現する能力を伸ばし、伝え合う力を高めることができる。
2.論理的かつ主体的に思考し、判断し、表現する姿勢を持つことができる。
3.伝統的な言語文化への関心を深め、豊かな心情や想像力を養うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語を通じて的確に理解し適切に表現する能力が十分に伸張され、伝え合う力が十分に高められている。 日本語を通じて的確に理解し適切に表現する能力が伸張され、伝え合う力が高められている。 日本語を通じて的確に理解し適切に表現する能力が伸張されておらず、伝え合う力が高められていない。
評価項目2論理的かつ主体的に思考し、判断し、表現する姿勢が十分に養われている。論理的かつ主体的に思考し、判断し、表現する姿勢が養われている。論理的かつ主体的に思考し、判断し、表現する姿勢が養われていない。
評価項目3伝統的な言語文化への関心が十分に深まり、また、豊かな心情や想像力が十分に養われている。伝統的な言語文化への関心が深まり、また、豊かな心情や想像力が養われている。伝統的な言語文化への関心が深まっておらず、また豊かな心情や想像力が養われていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ① 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 ② 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 ⑥ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代文・古典(古文・漢文)・表現・語彙の4領域をバランスよく学習することで、日本語を通じて的確に理解し適切に表現する能力を伸ばすだけでなく、伝統的な言語文化への関心を深め、豊かな心情や想像力を養う。また、4技能(話す・聞く・書く・読む)における言語活動の実践を通じて、伝え合う力の育成を図るだけでなく、論理的かつ主体的に思考し、判断し、表現する姿勢を養う。
授業の進め方・方法:
授業は講義・演習形式で行う。いずれの形式であっても、学生には口頭発表や作文、板書等を通じて、自分の考えを表現する機会を設ける。また、計画的に漢字テストと速読ドリルを行い、国語の運用において必要な知識を習得してもらう。表現の授業は適宜『S メソッドによる伝え合う力のトレーニング(四訂版)』(本校教員)を用いて行う。
注意点:
中間試験・期末試験を70%程度、小テスト・口頭発表・提出物・授業への取り組みの積極性等を30%程度で評価する。なお、今年度において漢検準2級・2級・準1級に合格した場合は、級に応じて加点する。読書体験発表会での発表、各種コンクールへの参加や入賞など、日本語表現分野での優れた取り組みについても加点する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、【表現】読書体験記、【随想】「最初のペンギン」①②
授業の進め方・評価方法を理解する。随想の内容を理解し、考えを深める。
2週 【随想】最初のペンギン③④⑤⑥、漢字テスト①、速読①
随想の内容を理解し、考えを深める。漢字能力と語彙力を向上させる。
3週 【漢文】史話①②③④、漢字テスト②
漢文の内容を理解する。漢字能力と語彙力を向上させる。
4週 【漢文】史話⑤⑥⑦⑧、漢字テスト③、速読②
漢文の内容を理解する。漢字能力と語彙力を向上させる。
5週 【表現】ディベート①②③④、漢字テスト④
討論の方法を理解し、実践する。漢字能力と語彙力を向上させる。
6週 【表現】ディベート⑤⑥⑦⑧、漢字テスト⑤、速読③ 討論の方法を理解し、実践する。漢字能力と語彙力を向上させる。
7週 【詩歌】「二十億光年の孤独」他①②③④ 詩の内容を理解し、鑑賞する。
8週 前期中間試験 これまでの範囲を理解する。
2ndQ
9週 答案返却と説明、 【評論】「スポーツとナショナリズム」①②③、漢字テスト⑥ 試験の解答を理解する。評論の内容を理解し、考えを深める。
10週 【評論】「スポーツとナショナリズム」④⑤⑥⑦、漢字テスト⑦、速読④ 評論の内容を理解し、考えを深める。漢字能力と語彙力を向上させる。
11週 【小説】「山月記」①②③④、漢字テスト⑧ 小説の内容を理解し、鑑賞する。漢字能力と語彙力を向上させる。
12週 【小説】「山月記」⑤⑥⑦⑧、漢字テスト⑨、速読⑤ 小説の内容を理解し、鑑賞する。漢字能力と語彙力を向上させる。
13週 【表現】調査から発表へ①②③④、漢字テスト⑩ 情報を収集し整理する方法を理解する。また、調査結果を工夫して発表する。
14週 【表現】調査から発表へ⑤⑥⑦⑧、速読⑥ 情報を収集し整理する方法を理解する。また、調査結果を工夫して発表する。
15週 前期定期試験答案返却と説明、【随想】「地球上の旅人」①② 試験の解答を理解する。近体詩のきまりを理解し、作品を鑑賞する。
16週
後期
3rdQ
1週 【漢詩】漢詩のきまり、「江雪」、漢字テスト⑪ 漢詩の内容を理解し、鑑賞する。漢字能力と語彙力を向上させる。
2週 【漢詩】「香炉峰下…」①② 漢詩の内容を理解し、鑑賞する。
3週 【小説】「レキシントンの幽霊」①②、漢字テスト⑬ 小説の内容を理解し、鑑賞する。漢字能力と語彙力を向上させる。
4週 【小説】「レキシントンの幽霊」③④、速読⑦ 小説の内容を理解し、鑑賞する。
5週 【小説】「レキシントンの幽霊」⑤⑥、漢字テスト⑬ 小説の内容を理解し、鑑賞する。漢字能力と語彙力を向上させる。
6週 【詩歌】「永訣の朝」①②、速読⑧ 詩歌の内容を理解し、鑑賞する。
7週 【詩歌】「永訣の朝」③④ 詩歌の内容を理解し、鑑賞する。
8週 後期中間試験 これまでの範囲を理解する。
4thQ
9週 答案返却と説明、 【評論】「日本文化の雑種性」①② 試験の解答を理解する。評論の内容を理解し、考えを深める。
10週 【評論】「日本文化の雑種性」③④、速読⑨ 評論の内容を理解し、考えを深める。
11週 【評論】「日本文化の雑種性」⑤⑥ 評論の内容を理解し、考えを深める。
12週 【古文】平家物語①②、速読⑩ 古文の内容を理解し、鑑賞する。
13週 【古文】平家物語③④ 古文の内容を理解し、鑑賞する。
14週 【古文】平家物語⑤⑥ 古文の内容を理解し、鑑賞する。
15週 【古文】平家物語⑦⑧ 古文の内容を理解し、鑑賞する。
16週 後期定期試験の答案返却と説明 試験の解答を理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。2前3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。2前14
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。2
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。2
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。2
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。2
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。2
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。2
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。2
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。2後15
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。2
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。2
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。1
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2
他者の意見を聞き合意形成することができる。2
合意形成のために会話を成立させることができる。2
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。1
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。2
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。2
事実をもとに論理や考察を展開できる。2
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2

評価割合

試験その他合計
総合評価割合7030100
基礎的能力7030100