確率統計

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 確率統計
科目番号 0038 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 岡本和夫他 「新版 確率統計」(実教出版) ,自作プリント(必要に応じて適宜配布する)
担当教員 須甲 克也

到達目標

1.確率・確率分布の概念を理解し、いろいろな確率を求めることができる。
2.1次元および2次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差・相関係数・回帰曲線を求めることができる。
3.標本と推定・検定に関する概念を理解し、それに関する問題に適用することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1確率・確率変数・確率分布・事象の独立の概念を理解し、条件付き確率を始め、いろいろな確率を正確に求めることができる。確率・確率変数・確率分布・事象の独立の概念を大方理解し、条件付き確率を始め、いろいろな確率に関する演習問題を解くことができる。確率・確率変数・確率分布・事象の独立の概念を理解していない。条件付き確率を始め、いろいろな確率に関する問題を解くことができない。
評価項目21次元および2次元のデータを整理し、平均・分散・標準偏差・相関係数・回帰曲線を正確に求めることができる。1次元および2次元のデータに関して、平均・分散・標準偏差・相関係数・回帰曲線を求めることができる。1次元および2次元のデータに関して、平均・分散・標準偏差・相関係数・回帰曲線を求めることができない。
評価項目3標本と推定・検定に関する概念をしっかり理解し、それに関する問題を正確に解くことができる。標本と推定・検定に関する概念を大方理解し、それに関する演習問題を解くことができる。標本と推定・検定に関する概念を理解していない。推定・検定に関する演習問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
確率の基礎事項の修得とそれに基づく統計学の考え方、基本的手法について学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業方法は講義と演習を組み合わせて行い、必要に応じて自作のプリントを配布する。
注意点:
1.教科書を予習して授業に臨み、授業ではノートをしっかり取って、欠かさず、復習をすること。教科書の練習問題を自分で解くことも重要である。
2.中間試験、定期試験、補習試験、課題に置いて合計の成績が60点以上の者を合格とする。
3.中間試験、定期試験、補習試験の成績を80%、レポート(夏季課題 資料の整理)の成績を20%で評価
する。
4.本校数学科の教員全員が、数学全科目について質問を受け付ける。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 事象と確率、確率の基本性質 事象とそれに対して与えられる確率の概念を理解する。確率の基本性質を理解する。
2週 独立試行とその確率 独立試行の概念を理解し、その確率を求めることができる。
3週 反復試行とその確率 反復試行の概念を理解し、その確率を求めることができる。
4週 条件付き確率と乗法定理 条件付き確率を理解し、その確率を求めることができる。
5週 事象の独立 事象の独立の概念を理解する。
6週 ベイズの定理 ベイズの定理を理解し、それを用いる問題を解くことが出来る。
7週 1次元のデータの整理 1次元のデータを整理について理解する。
8週 前期中間試験 これまでの範囲を理解する。
2ndQ
9週 2次元のデータの整理 2次元のデータを整理について理解する。
10週 確率変数と確率分布 確率変数と確率分布の概念を理解し、それに関する問題を解くことができる。
11週 独立な確率変数 独立な確率変数の概念を理解する。
12週 二項分布 二項分布を理解し、それに関する問題を解くことができる。
13週 連続型確率分布と確率密度関数 連続型確率分布の概念および確率密度関数を理解する。
14週 正規分布 正規分布を理解し、それに関する問題を解くことができる。
15週 前期定期試験 これまでの範囲を理解する。
16週 二項分布と正規分布の関係 二項分布と正規分布の関係を理解する。
後期
3rdQ
1週 中心極限定理 中心極限定理に関して、定理の概念を理解する。
2週 母集団と標本 母集団と標本の概念を理解する。
3週 統計量と標本分布 統計量と標本分布を理解する。
4週 点推定 点推定の概念を理解する。
5週 母比率の区間推定 母比率の区間推定を理解する。
6週 母平均の区間推定 母平均の区間推定を理解する。
7週 問題演習(母比率・母平均の区間推定) 母比率・母平均の区間推定に関する問題を解くことができる。
8週 後期中間試験 これまでの範囲を理解する。
4thQ
9週 仮説と検定 仮説と検定の概念を理解する。
10週 母比率の検定 母比率の検定を理解する。
11週 母平均の検定(母分散が既知の場合) 母平均の検定(母分散が既知の場合)を理解する。
12週 問題演習(母比率・母平均の検定(母分散が既知)) 母比率・母平均の検定(母分散が既知)に関する問題を解くことができる。
13週 いろいろな確率分布(カイの2乗分布、 t 分布) カイの2乗分布、 t 分布を理解する。
14週 母平均の検定(母分散が未知の場合) 母平均の検定(母分散が未知の場合)を理解する。
15週 問題演習(母平均の検定(母分散が未知)) 問題演習(母平均の検定(母分散が未知))に関する問題を解くことができる。
16週 後期定期試験 これまでの範囲を理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学独立試行の確率、余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を理解し、簡単な場合について、確率を求めることができる。3
条件付き確率、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解し、簡単な場合について確率を求めることができる。3
1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。3
2次元のデータを整理して散布図を作成し、相関係数・回帰直線を求めることができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000