応用数学

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 応用数学
科目番号 0039 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 新井一道 他「新微分積分Ⅱ」,「新微分積分Ⅱ問題集」(大日本図書)
担当教員 平木 正俊

到達目標

1.微分方程式の基本的な概念を説明できる。
2.変数分離形・同次形・1階線形など1階の微分方程式が解ける。
3.定数係数線形微分方程式を中心に2階の基本的な微分方程式が解ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1微分方程式の基本的な概念を自ら説明できる。微分方程式の基本的な概念に関する問いに答えられる。微分方程式の基本的な概念に関する問いに答えられない。
評価項目2変数分離形、同時形、1階線形等の1階の基本的な微分方程式について、自ら説明でき、解ける。変数分離形、同時形、1階線形等の1階の基本的な微分方程式が解ける。変数分離形、同時形、1階線形等の1階の基本的な微分方程式が解けない。
評価項目3定数係数線形微分方程式等の2階の基本的な微分方程式について、自ら説明ができ、解ける。定数係数線形微分方程式等の2階の基本的な微分方程式が解ける。定数係数線形微分方程式等の2階の基本的な微分方程式が解けない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
求積法を中心にして、1階、2階の基本的な微分方程式について学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業方法は講義を中心として適宜課題を与える。
教科書を予習して授業に臨み、授業ではノートをしっかり取って、欠かさず復習をすること。
教科書の練習問題や問題集の問題を自分で解くことも重要である。
注意点:
本校数学科教員全員が、質問を受け付ける。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 微分方程式の意味 微分方程式の数式としての定義を理解し、階数、解、解曲線等の用語の意味を説明できる。
2週 微分方程式の解(1) 微分方程式と解の関係を理解し、一般解、特殊解、特異解の用語の意味を説明できる。
3週 微分方程式の解(2) 微分方程式の一般解から、初期条件を用いて特殊解を求めることができる。
4週 変数分離形(1) 変数分離形の微分方程式の解法手順を理解している。
5週 変数分離形(2) 基本的な変数分離形の微分方程式を解くことができる。
6週 同次形(1) 同時形の微分方程式の解法手順を理解している。
7週 同次形(2) 基本的な同時形の微分方程式を解くことができる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験返却と解説
10週 1階線形微分方程式(1) 線形微分方程式の数式的な定義を理解し、1階線形微分方程式の基本的な解法を理解している。
11週 1階線形微分方程式(2) 基本的な1階線形微分方程式の一般解を求めることができる。
12週 1階線形微分方程式(3) 1階線形微分方程式の一般解と初期条件を用いて、特殊解を求めることができる。
13週 1階線形微分方程式(4) 基本的な物理現象の条件から微分方程式をたて、解くことができる。
14週 いろいろな1階微分方程式(1) 問題演習を通して、いろいろな微分方程式の解法手順を理解する。
15週 前期末試験 問題演習を通して、いろいろな微分方程式の解法手順を理解する。
16週 いろいろな1階微分方程式(2)
後期
3rdQ
1週 2階微分方程式と解 2階微分方程式の一般解、初期条件、境界条件、特殊解等の用語の意味を理解し、説明できる。
2週 2階斉次線形微分方程式(1) 斉次線形微分方程式の数式的な定義を理解している。
3週 2階斉次線形微分方程式(2) 斉次線形微分方程式とその解の関係を理解している。
4週 2階非斉次線形微分方程式 斉次微分方程式と非斉次微分方程式の解の関係を理解している。
5週 2階定数係数斉次線形微分方程式(1) 2階定数係数斉次線形微分方程式の数式的な定義を理解し、一般解の求め方を理解している。
6週 2階定数係数斉次線形微分方程式(2) 基本的な2階定数係数斉次線形微分方程式を解くことができる。
7週 2階定数係数非斉次線形微分方程式(1) 2階定数係数非斉次線形微分方程式の数式的な定義を理解し、解の求め方を理解している。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験返却と解説
10週 2階定数係数非斉次線形微分方程式(2) 基本的な2階定数係数非斉次線形微分方程式を解くことができる。
11週 2階定数係数非斉次線形微分方程式(3) 基本的な2階定数係数非斉次線形微分方程式を解くことができる。
12週 いろいろな線形微分方程式(1) 基本的な連立微分方程式を解くことができる。
13週 いろいろな線形微分方程式(2) 定数係数でない線形微分方程式の基本的なものを解くことができる。
14週 線形でない2階微分方程式(1) 線形でない2階微分方程式の基本的なものを解くことができる。
15週 線形でない2階微分方程式(2) 線形でない2階微分方程式の基本的なものを解くことができる。
16週 学年末試験(後期期末試験)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。3
因数定理等を利用して、4次までの簡単な整式の因数分解ができる。3
分数式の加減乗除の計算ができる。3
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。3
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。3
複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。3
解の公式等を利用して、2次方程式を解くことができる。3
因数定理等を利用して、基本的な高次方程式を解くことができる。3
簡単な連立方程式を解くことができる。3
無理方程式・分数方程式を解くことができる。3
1次不等式や2次不等式を解くことができる。3
恒等式と方程式の違いを区別できる。3
2次関数の性質を理解し、グラフをかくことができ、最大値・最小値を求めることができる。3
分数関数や無理関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3
簡単な場合について、関数の逆関数を求め、そのグラフをかくことができる。3
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。3
指数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3
指数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3
対数の意味を理解し、対数を利用した計算ができる。3
対数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3
対数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3
角を弧度法で表現することができる。3
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3
加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。3
三角関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3
三角比を理解し、簡単な場合について、三角比を求めることができる。3
一般角の三角関数の値を求めることができる。3
2点間の距離を求めることができる。3
内分点の座標を求めることができる。3
2つの直線の平行・垂直条件を利用して、直線の方程式を求めることができる。3
簡単な場合について、円の方程式を求めることができる。3
放物線、楕円、双曲線の図形的な性質の違いを区別できる。3
簡単な場合について、不等式の表す領域を求めたり領域を不等式で表すことができる。3
積の法則と和の法則を利用して、簡単な事象の場合の数を数えることができる。3
簡単な場合について、順列と組合せの計算ができる。3
等差数列・等比数列の一般項やその和を求めることができる。3
総和記号を用いた簡単な数列の和を求めることができる。3
不定形を含むいろいろな数列の極限を求めることができる。3
無限等比級数等の簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。3
ベクトルの定義を理解し、ベクトルの基本的な計算(和・差・定数倍)ができ、大きさを求めることができる。3
平面および空間ベクトルの成分表示ができ、成分表示を利用して簡単な計算ができる。3
平面および空間ベクトルの内積を求めることができる。3
問題を解くために、ベクトルの平行・垂直条件を利用することができる。3
空間内の直線・平面・球の方程式を求めることができる(必要に応じてベクトル方程式も扱う)。3
行列の定義を理解し、行列の和・差・スカラーとの積、行列の積を求めることができる。3
逆行列の定義を理解し、2次の正方行列の逆行列を求めることができる。3
行列式の定義および性質を理解し、基本的な行列式の値を求めることができる。3
線形変換の定義を理解し、線形変換を表す行列を求めることができる。3
合成変換や逆変換を表す行列を求めることができる。3
平面内の回転に対応する線形変換を表す行列を求めることができる。3
簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。3
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。3
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。3
合成関数の導関数を求めることができる。3
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。3
逆三角関数を理解し、逆三角関数の導関数を求めることができる。3
関数の増減表を書いて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。3
極値を利用して、関数の最大値・最小値を求めることができる。3
簡単な場合について、関数の接線の方程式を求めることができる。3
2次の導関数を利用して、グラフの凹凸を調べることができる。3
関数の媒介変数表示を理解し、媒介変数を利用して、その導関数を求めることができる。3
不定積分の定義を理解し、簡単な不定積分を求めることができる。3
置換積分および部分積分を用いて、不定積分や定積分を求めることができる。3
定積分の定義と微積分の基本定理を理解し、簡単な定積分を求めることができる。3
分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分を求めることができる。3
簡単な場合について、曲線で囲まれた図形の面積を定積分で求めることができる。3
簡単な場合について、曲線の長さを定積分で求めることができる。3
簡単な場合について、立体の体積を定積分で求めることができる。3
2変数関数の定義域を理解し、不等式やグラフで表すことができる。3
合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。3
簡単な関数について、2次までの偏導関数を求めることができる。3
偏導関数を用いて、基本的な2変数関数の極値を求めることができる。3
2重積分の定義を理解し、簡単な2重積分を累次積分に直して求めることができる。3
極座標に変換することによって2重積分を求めることができる。3
2重積分を用いて、簡単な立体の体積を求めることができる。3
微分方程式の意味を理解し、簡単な変数分離形の微分方程式を解くことができる。3
簡単な1階線形微分方程式を解くことができる。3
定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる。3
簡単な1変数関数の局所的な1次近似式を求めることができる。3
1変数関数のテイラー展開を理解し、基本的な関数のマクローリン展開を求めることができる。3
オイラーの公式を用いて、複素数変数の指数関数の簡単な計算ができる。3

評価割合

試験課題・小テスト等相互評価態度ポートフォリオ合計
総合評価割合9010000100
基礎的能力9010000100
専門的能力000000
分野横断的能力000000