酵素工学

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 酵素工学
科目番号 0040 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 喜多恵子 著,「応用酵素学概論」,コロナ社
担当教員 上田 誠

到達目標

1,酵素の主な産業利用分野(アミノ酸,核酸,糖質など)での機能を説明できる。
2,酵素を利用するための特徴を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1酵素の主な産業利用分野(アミノ酸,核酸,糖質など)での機能を正確に説明できる。酵素の主な産業利用分野(アミノ酸,核酸,糖質など)での機能を説明できる。酵素の主な産業利用分野(アミノ酸,核酸,糖質など)での機能を説明できない。
評価項目2酵素を利用するための特徴を正確に説明できる。酵素を利用するための特徴を説明できる。酵素を利用するための特徴を説明できない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ④ 説明 閉じる
JABEE (A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
酵素の性質と産業利用について学ぶ.
講義はスライド資料および教科書による教授と専用プリントにより行う.
この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてレポートを実施します。
授業の進め方・方法:
1. 授業方法は講義を中心に進める。
2. 授業内容に応じて演習問題を課題として出し、解答の提出を求める。
注意点:
酵素利用の概説を広く産業的な例から学ぶ。反応メカニズム詳細について5年の生物有機化学で実施する。
自学自習レポートのテーマについては、授業内容・方法に記述している。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 酵素とは、酵素の産業利用概説
(酵素の産業利用に関する演習問題を解く)
酵素と産業利用について理解する
2週 酵素の構成と構造
(酵素の構成に関する演習問題を解く)
酵素の構成と構造について理解する
3週 酵素反応の特徴
(酵素反応の特徴に関する演習問題を解く)
酵素反応の特徴を理解する
4週 酵素の研究法①
(酵素の分離に関する演習問題を解く)
酵素の研究法を理解する
5週 酵素の研究法②
(酵素の精製に関する演習問題を解く)
酵素の研究法を理解する
6週 バイオ医薬とアフィニティクロマトグラフィ
(酵素の生成に関する演習問題を解く)
バイオ医薬とアフィニティクロマトグラフィを理解する
7週 酵素利用開発要素技術
(酵素の性質解明に関する演習問題を解く)
酵素利用開発の要素技術を理解する
8週 後期中間試験 これまでの範囲を理解する
4thQ
9週 リパーゼ
(リパーゼの利用に関する演習問題を解く)
リパーゼを理解する
10週 アミノ酸発酵(代謝制御)
(アミノ酸の制御発酵に関する演習問題を解く)
アミノ酸発酵を理解する
11週 アミノ酸合成酵素法
(アミノ酸の酵素合成に関する演習問題を解く)
アミノ酸合成酵素法を理解する
12週 糖質分解酵素
(糖質の分解に関する演習問題を解く)
糖質分解酵素を理解する
13週 核酸とタンパク質に作用する酵素
(タンパク質の分解に関する演習問題を解く)
核酸とタンパク質に作用する酵素を理解する
14週 診断用・研究用酵素
(研究用酵素に関する演習問題を解く)
診断用・研究用酵素を理解する
15週 バイオリファイナリー
(セルラーゼに関する演習問題を解く)
バイオリファイナリーを理解する
16週 後期定期試験 これまでの範囲を理解する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野生物化学タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。4
単糖と多糖の生物機能を説明できる。4
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。4
多糖の例を説明できる。4
脂質の機能を複数あげることができる。4
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。4
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。4
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。4
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。4
ヌクレオチドの構造を説明できる。4
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。3
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。3
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力0000000
専門的能力90000010100
分野横断的能力0000000