建築概論

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 建築概論
科目番号 0001 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 構造用教材(構造、構法関係の時間に使用)。その他、必要に応じてプリントの配布。
担当教員 大島 隆一,本多 良政,佐藤 篤史,安高 尚毅,中島 秀雄,崔 熙元,小林 基澄,大和 征良,加藤 浩司,文野 光

到達目標

1.生活と建築のかかわりを知ることができる
2.文化としての建築を知ることができる
3.「建築物を造る」を理解することができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1生活と建築の関わりについて明確に説明できる生活と建築のかかわりについて説明できる生活と建築のかかわりについて明確に説明できない
評価項目2文化としての建築について明確に説明できる文化としての建築について説明できる文化としての建築について明確に説明できない
評価項目3「建築物を造る」について明確に説明できる「建築物を造る」について説明できる「建築物を造る」について明確に説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築の一般論を知り、建築の基礎知識を習得する。 
授業の進め方・方法:
講義は建築学科全教員によるオムニバス形式となっている。
基本的に講義形式で進めていくが、ワークショップ形式で行う講義もある。
講義によっては小テストや課題を科すことがある。
注意点:
建築に関連する知識を深めるため日頃から周囲の風景や建築物に気を配るように心懸ける。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 建築概論の概要について理解する
2週 ワークショップ(建築とは) 建築に対して考えていることを共有する
3週 学内の建物を見る
学内の建物の見学を見学し、建物の仕組みついて理解する
4週 街にある建物とその構成 街にある建物について理解する
5週 安心して暮らせる建物や街をつくるために 建築の生産体系について理解する
6週 自然と建築、建物内の環境 建物周辺の環境と建物の関係や室内の環境について理解する
7週 ワークショップ(建築とは2) 建物とはどのようなものなのかを議論し、理解する
8週 中間試験 これまでの範囲を確認する
2ndQ
9週 建物と災害 建物と災害の関係について理解する
10週 建物に働く力 建物に作用する力の説明
11週 力と変形の関係 力と変形の関係
12週 建物の骨組み
建物に作用する力と骨組みの関係、各種構造の紹介
13週 建築とコンピューター CADやCG、各種解析等、建築業界とコンピューターとの関係について理解する
14週 ものづくりとしてのコミュニケーションツール-図面-
建築の図面について理解する
15週 ワークショップ(建築とは3) 建物の社会的な位置づけを議論し、理解する。
16週 期末試験 これまでの範囲を確認する
後期
3rdQ
1週 建物の変遷1
建物形式の変遷について理解する
2週 世界遺産と建築,知っておきたい近代建築 世界文化遺産(建物)について理解する
代表的な近代建築(日本、世界)や建築家を理解する
3週 建物の変遷2 構造、構法、設備の変遷について理解する
4週 海外の事例について 海外の建築事例を理解する
5週 建築の計画 建築計画について理解する
6週 室内空間計画(インテリア)
インテリアに関する考え方を理解する
7週 ワークショップ(人体寸法を知る)
室内空間や人体寸法を測り、空間認識を行う
8週 中間試験 これまでの範囲を確認する
4thQ
9週 建築の設備1 生活や住環境と設備の関わりについて理解する
10週 建築の設備2
建築に使われている設備について理解する
11週 建物の構法 建築構法や建物のディテールについて理解する
12週 建物に使われている材料
建物に使用されている材料
13週 建物の建設  建物の建設に関する事項を理解する
14週 建物の維持管理
建物の維持管理について理解する
15週 建築学体系
建築学科で学ぶ内容や建築を勉強した人の仕事について理解する
16週 期末試験 これまでの範囲を確認する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野材料建築材料の変遷や発展について説明できる。1後4,後6,後12
構造建築構造の成り立ちを説明できる。1前3,前6,前10,前11,前12,後3,後5,後10
建築構造(W造、RC造、S造、SRC造など)の分類ができる。1前12,後5,後6,後10
力の定義、単位、成分について説明できる。1前11
力のモーメントなどを用い、力のつり合い(合成と分解)に関する計算ができる。1前11
骨組構造物に作用する荷重の種類について説明できる。1前10
木構造の特徴・構造形式について説明できる。1前12,後6
S造の特徴・構造形式について説明できる。1前3,前12,後6
鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について説明できる。1前3,前12,後6
基礎形式(直接、杭)の分類ができる。1前12,後6
地震被害を受けた建物の破壊等の特徴について説明できる。1前9,前10,後3
環境・設備風土と建築について説明できる。1前6,後8,後10
気候、気象について説明できる。1前6,後8,後10
気温、温度、湿度および気温と湿度の形成について説明できる。1前6,後8,後10
雨、雪による温度、湿度の関係について説明できる。1前6,後8,後10
ヒートアイランドの現象について説明できる。1前6,後8,後10
大気汚染の歴史と現象について説明できる。1前6,後8,後10
都市環境における緑の役割について説明できる。1前6,後8,後10
伝熱の基礎について説明できる。1前6,後8,後10
空気汚染の種類と室内空気環境基準について説明できる。1前6,後8,後10
給水方式について説明できる。1後9,後10
室内環境基準について説明できる。1後9,後10
消火設備について説明できる。1前3,後9,後10
排煙設備について説明できる。1前3,後9,後10
火災報知設備について説明できる。1前3,後9,後10
自然再生可能エネルギー(例えば、風力発電、太陽光発電、太陽熱温水器など)の特徴について説明できる。1後10
エネルギー削減に関して建築的手法(建築物の外皮(断熱、窓など))を適用することができる。1後10
省エネルギー(コジェネレーション等を含む)について説明できる。1後10
計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。1前4,前5
近代の都市計画論について説明できる。1前4,前5
現代にいたる都市計画論について説明できる。1前4,前5
モデュールについて説明できる。1後6,後7
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。1後6,後7
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。1前4,後5
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。1前3,前4,後5
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。1前4,後5
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。1前4,後5
建築計画・設計の手法一般について説明できる。1前4,後5,後6
中世(例えば、ビザンチン、イスラム、ロマネスク、ゴシックなど)の特徴について説明できる。1前11,後1
近世(例えば、ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココなど)の特徴について説明できる。1前11,後1
古代(例えば、住宅建築、寝殿造、都市計画、神社建築、寺院建築など)の特徴について説明できる。1前11,後1
中世(例えば、住宅建築、神社建築、寺院建築(大仏様、禅宗様、折衷様など))の特徴について説明できる。1前11,後1
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。1前11,後1
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。1前5,前9,前11
日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。1後2,後4
施工・法規現場組織の編成について説明できる。1後1,後12,後13
工事の流れ(仮設・準備・基礎・地業・躯体・仕上げ・設備(電気・空調・給排水・衛生)・解体)について説明できる。1前5,後11,後12,後13
建築物の保守・維持管理の概要・現状について説明できる。1前5,前9,後14
設計・製図建築の各種図面の意味を理解し、描けること。1前13,前14,前15,後1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合30000070100
基礎的能力0000000
専門的能力30000070100
分野横断的能力0000000