人間と科学Ⅱ(倫理学)

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 人間と科学Ⅱ(倫理学)
科目番号 0002 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 使用しない。毎回資料を配布する。
担当教員 上野 哲

到達目標

1. 科学技術時代の到来に伴う新たな研究者倫理が必要になった背景を理解できる。
2. これからの時代に必要とされる研究職としての職業倫理について説明できる。
3. 研究倫理分野の問題解決策について,卒業研究に取り組む高専5年生として,説得力を伴う持論を展開できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1科学技術時代の到来に伴う新たな研究者倫理が必要になった背景を正しく理解できる。科学技術時代の到来に伴う新たな研究者倫理が必要になった背景を理解できる。科学技術時代の到来に伴う新たな研究者倫理が必要になった背景を理解できない。
評価項目2これからの時代に必要とされる研究職としての職業倫理について正しく説明できる。これからの時代に必要とされる研究職としての職業倫理について説明できる。これからの時代に必要とされる研究職としての職業倫理について説明できない。
評価項目3研究倫理分野の問題解決策について,卒業研究に取り組む高専5年生として,説得力を伴う持論を正しく展開できる。研究倫理分野の問題解決策について,卒業研究に取り組む高専5年生として,説得力を伴う持論を展開できる。研究倫理分野の問題解決策について,卒業研究に取り組む高専5年生として,説得力を伴う持論を展開できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ① 説明 閉じる
JABEE (D) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
応用倫理学とりわけ科学技術倫理をめぐる理解を深めることで研究者/企業人としての倫理観を高めることに重点をおく。
授業の進め方・方法:
科学技術倫理をめぐるトピックを扱い、ポートフォリオを作成する。達成目標1,2及び3について,全15回の授業を通して作成するポートフォリオで判断する。
ポートフォリオの提出は,第4講,第7講,第10講,第13講後の4回とする。ポートフォリオの評価基準の概要は以下の通りである。
●毎回の授業において設定した設問に対する考察(予習レポート)
レポートの評価基準 [設問条件の理解] 設問の内容を理解している。(2点)
[論理性] 論理的に記述されている。(2点)
                    [持論の展開]持論を展開している。(2点)
●3講に1回の割合で課す課題に対する考察(長文レポート)
レポートの評価基準 [設問条件の理解] 設問の条件を踏まえている。(2点)
                  [課題内容理解] 課題の内容を理解している。(2点)
           [論理性] 論理的に記述されている。(2点)
           [独自性] 独創的な視点に基づいて論述を試みている。(2点)
           [現実性] 現実的な考察をおこなっている。(2点)
[説得力]論理的・現実的な考察を独自の視点でおこなっている。(2点)
●ポートフォリオ全体の作成
             評価基準  [体系性]体系的に整理されて作成されている。(7点)
上記項目について,4回のポートフォリオ提出の際に点数化し,合計点(1回25点満点×4回提出=合計100点満点)が60%以上の場合、達成とする。
注意点:
特になし。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 科学技術時代の研究者倫理 ― 理想的な研究者とは ―
2週 倫理的不正行為に着目した科学技術史の再考
3週 研究者の倫理的不正行為が生じる背景 ― 生命倫理分野の問題(1)生殖技術の発展と権利の問題 ―
4週 研究者の倫理的不正行為が生じる背景 ― 生命倫理分野の問題(2)日本の生命観と西欧の生命観 ―
5週 研究者の倫理的不正行為が生じる背景 ― 生命倫理分野の問題(3)スポーツとドーピング問題 ―
6週 研究者の倫理的不正行為が生じる背景 ― 生命倫理分野の問題(4)「性」と「身体」の問題 ―
7週 研究者の倫理的不正行為が生じる背景 ― 生命倫理分野の問題(5)「健康」と「標準値」の関係 ―
8週 研究者の倫理的不正行為が生じる背景 ― 生命倫理分野の問題(6)脳死と臓器移植 ―
4thQ
9週 研究者の倫理的不正行為が生じる背景 ― 環境倫理分野の問題(1)「ハード/ソフトゾーニング」―
10週 倫理的な研究者になるための実践法を考える(1)― ホイッスルブローイング ―
11週 倫理的な研究者になるための実践法を考える(2)― 似非科学との対決 ―
12週 倫理的な研究者になるための実践法を考える(3)― 科学ジャーナリズムとの共存 ―
13週 倫理的な研究者になるための実践法を考える(4)― サラリーマン研究者としての社会的責任 ―
14週 倫理的な研究者になるための実践法を考える(5)― 一般市民としての社会的責任 ―
15週 倫理的な研究者になるための実践法を考える(6)― 軍事研究と研究資金 ―
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。1
因数定理等を利用して、4次までの簡単な整式の因数分解ができる。1
分数式の加減乗除の計算ができる。1
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。1
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。1
複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。1
解の公式等を利用して、2次方程式を解くことができる。1
因数定理等を利用して、基本的な高次方程式を解くことができる。1
簡単な連立方程式を解くことができる。1
無理方程式・分数方程式を解くことができる。1
恒等式と方程式の違いを区別できる。1
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。1
指数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。1
指数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。1
対数の意味を理解し、対数を利用した計算ができる。1
対数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。1
対数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。1
三角比を理解し、三角関数表を用いて三角比を求めることができる。一般角の三角関数の値を求めることができる。1
角を弧度法で表現することができる。1
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。1
加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。1
三角関数を含む簡単な方程式を解くことができる。1
積の法則と和の法則を利用して、簡単な事象の場合の数を数えることができる。1
簡単な場合について、順列と組合せの計算ができる。1
等差数列・等比数列の一般項やその和を求めることができる。1
総和記号を用いた簡単な数列の和を求めることができる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力000050050
専門的能力000050050
分野横断的能力0000000