科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 文学
科目番号 0030 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 「日本近代文学の二十人」(オリジナル教材)
担当教員 柴田 美由紀

到達目標

1.日本近代文学の代表的作家の作品に触れ、創造的営為の素晴らしさや言語表現の豊かさについて関心を深めることができる。
2.作品分析の方法を知り、物事を主体的かつ多面的に考察できる。
3.情報を収集・整理して、プレゼンテーションや小論文の形で論理的かつ効果的に表現することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本近代文学の代表的作家の作品に触れ、創造的営為の素晴らしさや言語表現の豊かさについて関心を深めることが十分にできる。日本近代文学の代表的作家の作品に触れ、創造的営為の素晴らしさや言語表現の豊かさについて関心を深めることができる。日本近代文学の代表的作家の作品に触れ、創造的営為の素晴らしさや言語表現の豊かさについて関心を深めることができない。
評価項目2作品分析の方法を明確に知り、物事を主体的かつ多面的に考察することが十分にできる。作品分析の方法を知り、物事を主体的かつ多面的に考察できる。作品分析の方法を知らず、物事を主体的かつ多面的に考察することができない。
評価項目3情報を収集・整理して、プレゼンテーションや小論文の形で論理的かつ効果的に表現することが十分にできる。情報を収集・整理して、プレゼンテーションや小論文の形で論理的かつ効果的に表現することができる。情報を収集・整理できず、プレゼンテーションや小論文の形で論理的かつ効果的に表現することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ① 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 ② 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 ⑥ 説明 閉じる
JABEE (E) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本近代文学を代表する20名の作家、歌人について知識と関心を深めると同時に、表現力の向上を図る。
授業の進め方・方法:
毎回の授業で一人の作家を取り上げる。担当学生に作家紹介プレゼンをしてもらった後、その内容を踏まえて講義を行う。
注意点:
発表・小論文・提出物について
◆発表:作家紹介プレゼンテーションを実施する。2人で班を組み、担当する作家とその作品について調査・情報整理・分析を行い、PowerPointを用いて15分間のプレゼンテーションを行う。質疑応答も行う。なお、クラスの人数が41名以上の場合は対象作家を適宜追加する。
 ◆小論文:授業で取り上げた作家の作品を読み、先行論を踏まえつつ作品を分析し、自分の考えを1000字以上の小論文にまとめる。小論文は前期と後期の2回提出する。
◆提出物:プレゼンごとに「文学記録シート」を記入して提出する(年間約20回)。状況に応じてその他の提出物を課す場合がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、プレゼンテーションの方法 日本近代文学の位置づけを知る。プレゼンテーションの方法を理解する。
2週 序章 ― 近世から近代へ 近世から近代にかけての文学史の流れを理解する。
3週 坪内逍遙 ― 文学の改良① 坪内逍遙について理解する。
4週 二葉亭四迷 ― 文学の改良② 二葉亭四迷について理解する。
5週 森鷗外 ― 浪漫主義① 森鷗外について理解する。
6週 与謝野晶子 ― 浪漫主義② 与謝野晶子について理解する。
7週 尾崎紅葉 ― 紅露時代① 尾崎紅葉について理解する。
8週 幸田露伴 ― 紅露時代② 幸田露伴について理解する。
2ndQ
9週 樋口一葉 ― 女性作家の台頭 樋口一葉について理解する。
10週 泉鏡花 ― 幻想文学 泉鏡花について理解する。
11週 国木田独歩 ― 風景の発見 国木田独歩について理解する。
12週 田山花袋 ― 自然主義 田山花袋について理解する。
13週 小論文の書き方 ― 作品分析法、引用の方法 作品分析法、引用の方法について理解する。
14週 映像と文学① ―「高瀬舟」等 映像作品を味わう。
15週 提出物の返却と講評 小論文の書き方について理解を深め、今後に活かす。
16週
後期
3rdQ
1週 夏目漱石 ― 反自然主義 夏目漱石について理解する。
2週 谷崎潤一郎 ― 耽美主義 谷崎潤一郎について理解する。
3週 石川啄木 ― 生活派 石川啄木について理解する。
4週 志賀直哉 ― 白樺派 志賀直哉について理解する。
5週 芥川龍之介 ― 新思潮派 芥川龍之介について理解する。
6週 江戸川乱歩 ― 推理小説 江戸川乱歩について理解する。
7週 川端 康成 ― 新感覚派 川端康成について理解する。
8週 梶井基次郎 ― 新興芸術派 梶井基次郎について理解する。
4thQ
9週 太宰治 ― 新戯作派 太宰治について理解する。
10週 三島由紀夫 ― 戦後派 三島由紀夫について理解する。
11週 終章 ― 近代から現代へ 近代から現代にかけての文学史の流れについて理解する。
12週 映像と文学② ―「坊ちゃん」等 映像作品を味わう。
13週 映像と文学③ ―   〃 映像作品を味わう。
14週 映像と文学④ ―   〃 映像作品を味わう。
15週 提出物の返却と講評
総括
授業で学んだ20人の作家について振り返り、日本近代文学の全体像を理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合03000070100
基礎的能力03000070100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000