現代社会と倫理

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 現代社会と倫理
科目番号 0031 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『テオーリア 最新倫理資料集』第一学習社
担当教員 上野 哲

到達目標

1. 哲学者・倫理学者の認識論をもとに、自分自身の価値観や常識を批判的に見つめ直すことができる。
2. 民主主義の特性と公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる。
3. 先哲の思想を手がかりにして、現代社会における自己の生き方及び他者との共存の重要性について考えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目11. 哲学者・倫理学者の認識論をもとに、自分自身の価値観や常識を批判的に見つめ直すことが充分にできる。1. 哲学者・倫理学者の認識論をもとに、自分自身の価値観や常識を批判的に見つめ直すことができる。1. 哲学者・倫理学者の認識論をもとに、自分自身の価値観や常識を批判的に見つめ直すことができない。
評価項目22. 民主主義の特性と公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて充分理解できる。2. 民主主義の特性と公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる。2. 民主主義の特性と公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できない。
評価項目33. 先哲の思想を手がかりにして、現代社会における自己の生き方及び他者との共存の重要性について考えることが充分にできる。3. 先哲の思想を手がかりにして、現代社会における自己の生き方及び他者との共存の重要性について考えることができる。3. 先哲の思想を手がかりにして、現代社会における自己の生き方及び他者との共存の重要性について考えることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
倫理学の基本原理及び認識論の考え方とその批判的考察に焦点をあて、民主主義社会における多様性尊重の実現に向けた主体的な関わり方を模索する。
授業の進め方・方法:
達成目標1~3について、前期後期それぞれに実施する「前期定期試験」及び「後期中間試験」「後期定期試験」(計3回)において、60%以上の得点により達成とする。
注意点:
特になし。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 現代社会における倫理問題の解法 左記内容を理解する
2週 現代社会における倫理的思考の道具 左記内容を理解する
3週 倫理学の2大基本原理 左記内容を理解する
4週 民主主義と功利主義 左記内容を理解する
5週 規則功利主義と行為功利主義 左記内容を理解する
6週 基本的人権と義務論 左記内容を理解する
7週 自己決定とパターナリズム 左記内容を理解する
8週 絶対主義と相対主義 左記内容を理解する
2ndQ
9週 プラトンによるイデア論 左記内容を理解する
10週 カントによる物自体 左記内容を理解する
11週 ヘーゲルによる「事実」と「ウソ」 左記内容を理解する
12週 デカルトによる物心二元論 左記内容を理解する
13週 イギリス経験論と大陸合理論 左記内容を理解する
14週 和辻哲郎による相対的自分と絶対的自分 左記内容を理解する
15週 ニーチェによる運命論と必然性 左記内容を理解する
16週 前期まとめ 左記内容を理解する
後期
3rdQ
1週 現代社会における「時間」の謎 左記内容を理解する
2週 「存在」と「時間」 左記内容を理解する
3週 ゼノンによるパラドクス 左記内容を理解する
4週 デモクリトスによるパラドクス 左記内容を理解する
5週 デモクリトスによる原子論 左記内容を理解する
6週 カントとポアンカレによる宇宙仮説 左記内容を理解する
7週 空間の次元性 左記内容を理解する
8週 多様性尊重のために(1) -矛盾の共存- 左記内容を理解する
4thQ
9週 多様性尊重のために(2) -主客対置と意識の問題- 左記内容を理解する
10週 多様性尊重のために(3) -他我問題Ⅰ- 左記内容を理解する
11週 多様性尊重のために(4) -他我問題Ⅱ- 左記内容を理解する
12週 多様性尊重のために(5) -「みなし」構造- 左記内容を理解する
13週 多様性尊重のために(6) -概念と実存の優位性- 左記内容を理解する
14週 多様性尊重のために(7) -先入見は排除できるか- 左記内容を理解する
15週 後期まとめ 左記内容を理解する
16週 全体まとめ -現代社会における自己実現- 左記内容を理解する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000