建築構造力学Ⅲ

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 建築構造力学Ⅲ
科目番号 0052 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 寺本隆幸著:建築構造力学Ⅱ[不静定構造物・振動応答解析編]、森北出版株式会社
担当教員 堀 昭夫

到達目標

1.静定ラーメン・トラスの部材応力と節点変位を評価できる。
2.撓角法の公式の誘導ができ、不静定ラーメンを解くことができる。
3.応力法で簡単な不静定ラーメン・トラスを解くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
静定ラーメン・トラスの部材応力と節点変位を評価できる。静定ラーメン・トラスの部材応力と節点変位の計算方法を十分に理解し、評価できる。静定ラーメン・トラスの部材応力と節点変位の計算方法を概ね理解し、評価できる。静定ラーメン・トラスの部材応力と節点変位の計算方法を評価できない。
撓角法の公式の誘導ができ、不静定ラーメンを解くことができる。撓角法の公式を誘導でき、不静定ラーメンを解くことができる。撓角法の基本式を覚え、不静定ラーメンを解くことができる。撓角法で不静定ラーメンを解くことができない。
応力法で簡単な不静定ラーメン・トラスを解くことができる。応力法の解法を理解し、不静定ラーメン・トラスを解くことができる。応力法で簡単な不静定ラーメン・トラスを解くことができる。応力法で不静定ラーメン・トラスを解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ③ 説明 閉じる
JABEE (C) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
不静定構造物の応力や変形の解法を修得する科目である。
授業の進め方・方法:
講義と演習を並行して実施する。また、自学自習の演習課題を毎週出題する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、不静定構造入門1 変形の適合条件を理解する。
2週 不静定構造入門2 静定構造に置き換えて、不静定構造を解くことができる。
3週 応力法:原理と基本的な考え方 応力法の原理と基本的な考え方を理解する。
4週 応力法:不静定ラーメンの解法(1) 応力法で不静定ラーメンを解くことができる。
5週 応力法:不静定ラーメンの解法(2) 応力法で不静定ラーメンを解くことができる。
6週 応力法:不静定トラスの解法(1) 応力法で不静定トラスを解くことができる。
7週 応力法:不静定トラスの解法(2) 応力法で不静定トラスを解くことができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 応力法の復習 応力法で不静定ラーメンとトラスを解くことができる。
10週 撓角法:原理と基本的な考え方 撓角法の原理と基本的な考え方を説明できる。
11週 撓角法:節点が移動しないラーメン1 撓角法で節点が移動しないラーメンを解くことができる。
12週 撓角法:節点が移動しないラーメン2 撓角法で節点が移動しないラーメンを解くことができる。
13週 撓角法:節点が移動するラーメン1 撓角法で節点が移動するラーメンを解くことができる。
14週 撓角法:節点が移動するラーメン2 撓角法で節点が移動するラーメンを解くことができる。
15週 撓角法:総復習 撓角法で円滑にラーメンを解くことができる。
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造力の定義、単位、成分について説明できる。4
はりの断面に作用する内力としての応力(軸力、せん断力、曲げモーメント)、応力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)について説明することができる。4
応力と荷重の関係、応力と変形の関係を用いてはりのたわみの微分方程式を用い、幾何学的境界条件と力学的境界条件について説明でき、たわみやたわみ角を計算できる。4
不静定構造物の解法の基本となる応力と変形関係について説明できる。4
構造物の安定性、静定・不静定の物理的意味と判別式の誘導ができ、不静定次数を計算できる。4
静定基本系(例えば、仮想仕事法など)を用い、不静定構造物の応力と、支点反力を求めることができる。4
いずれかの方法(変位法(たわみ角法)、固定モーメント法など)により、不静定構造物の支点反力、応力(図)を計算できる。4

評価割合

試験提出物相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力3515000050
専門的能力3515000050
分野横断的能力0000000