鉄筋コンクリート構造

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 鉄筋コンクリート構造
科目番号 0052 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 白井伸明他「探求 鉄筋コンクリート構造」、彰国社 (2018)
担当教員 本多 良政

到達目標

1.鉄筋コンクリート構造の特徴が説明できる。
2.鉄筋コンクリ-ト造建物がどのように構成されているか、またその力学が理解できる。
3.鉄筋コンクリート構造の各部材(梁、柱、耐震壁、スラブ、基礎等)が設計できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1RC構造の特徴について明確に説明できるRC構造の特徴について説明できるRC構造の特徴について明確に説明できない
評価項目2RC造建物の構成と力学について明確に説明できるRC造建物の構成と力学について説明できるRC造建物の構成と力学について明確に説明できない
評価項目3RC構造の各部材の設計について明確に説明でき,これに関する演習問題を正確に解くことができるRC構造の各部材の設計について説明でき,これに関する演習問題を解くことができるRC構造の各部材の設計について明確に説明できず,これに関する演習問題を正確に解くことができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ④ 説明 閉じる
JABEE (C) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
鉄筋コンクリート構造の特徴や各部材の設計について学ぶ。
本授業では許容応力度設計までを対象とする。
授業の進め方・方法:
授業方法は講義形式で行う。毎時間、資料を配布し、関連する知識を思い出してもらいながら進めていく。
毎時間、小テストを行う。また、課題の回答を提出してもらうことがある。
注意点:
・話題になっている鉄筋コンクリート構造の建物を見学して欲しい。
・授業前に授業の内容を確認しておくこと。
・毎時間、小テストを実施します。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業概要、鉄筋コンクリ-ト構造の歴史 授業の内容を説明できる 
RC構造の歴史を説明できる
2週 鉄筋コンクリ-ト構造の原理、特徴、種類1 RC構造の原理を説明できる
3週 鉄筋コンクリ-ト構造の原理、特徴、種類2 RC構造の特徴を説明できる
4週 材料の性質と許容応力度1 RC構造に使用するコンクリート、鉄筋の材料の性質を説明できる
5週 材料の性質と許容応力度2 RC造に使用するコンクリート、鉄筋の許容応力度、鉄筋の付着応力度について説明できる
6週 RC造建物の耐震設計法1 許容応力度設計法と終局強度設計法の違いを説明できる
7週 RC造建物の耐震設計法2 RC構造の構造解析をする際の基本過程を説明できる
8週 中間試験 これまでの範囲を説明できる
2ndQ
9週 答案返却
梁の曲げに対する補強1
曲げを受ける部材の断面算定するときの基本仮定を説明できる
10週 梁の曲げに対する補強2 曲げを受けるはりの状態を説明できる
11週 梁の曲げに対する補強3 曲げを受けるはりの曲げに対する設計方法を説明できる
12週 柱の軸方向力と曲げに対する補強1 曲げを受けるはりの曲げに対する設計ができる
13週 柱の軸方向力と曲げに対する補強2 軸力と曲げを受ける柱の状態を説明できる
14週 柱の軸方向力と曲げに対する補強3 軸力と曲げを受ける柱の軸力と曲げに対する設計方法を説明できる
15週 梁、柱の曲げ設計 これまでの範囲を確認する
16週 期末試験 軸力と曲げを受ける柱の軸力と曲げに対する設計方法を説明できる
後期
3rdQ
1週 答案返却
梁、柱のせん断補強1
せん断力が作用している柱と梁の部材内部の状態を説明できる
2週 梁、柱のせん断補強2 はりのせん断に対する設計ができる
3週 梁、柱のせん断補強3 柱のせん断に対する設計ができる
4週 梁、柱のせん断補強4 曲げ材の部材設計ができる
5週 柱梁接合部1 鉄筋の付着、定着を説明できる
6週 柱梁接合部2 付着に対する設計ができる
7週 付着、定着、継ぎ手 柱梁接合部の応力状態を説明できる
8週 中間試験 これまでの範囲を確認する
4thQ
9週 答案返却
耐震壁の設計1
柱梁接合部の設計ができる
10週 耐震壁の設計2 耐震壁を説明できる
11週 耐震壁の設計3 耐震壁の設計ができる
12週 スラブの設計1 スラブの概要を説明できる
13週 スラブの設計2 スラブの設計ができる
14週 基礎の設計1 基礎の概要を説明できる
15週 基礎の設計2 基礎の設計ができる
16週 期末試験 これまでの範囲を確認する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野材料スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。3前4,前5,前8
コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。3前4,前5,前8
鋼材の応力~ひずみ関係について説明でき、その特異点(比例限界、弾性限界、上降伏点、下降伏点、最大荷重、破断点など)の特定と性質について説明できる。3前4,前5,前8
構造鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について説明できる。4前1,前2,前3,前8
構造計算の設計ルートについて説明できる。4前4,前6,前8
建物の外力と変形能力に基づく構造設計法について説明できる。4前6,前7,前8,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後16
断面内の応力の分布について説明できる。4前9,前10,前15,前16,後1
許容曲げモーメントを計算できる。4前10,前11,前15,前16
主筋の算定ができる。4前10,前11,前15,前16
釣合い鉄筋比について説明ができる。4前10,前11,前15,前16
中立軸の算定ができる。4前11,前15,前16
許容せん断力を計算できる。4後2,後3,後4,後8
せん断補強筋の算定ができる。4後3,後4,後8
終局曲げモーメントについて説明できる。4前15,前16
終局剪断力について説明できる。4後4
断面内の応力の分布について説明できる。4前12,前13,前14,前15,前16,後1
許容曲げモーメントを計算できる。4前13,前14,前15,前16
MNインターラクションカーブについて説明できる。4前12,前13,前14,前15,前16
主筋の算定ができる。4前13,前14,前15,前16
釣合い鉄筋比について説明ができる。4前14,前15,前16
中立軸の算定ができる。4前14,前15,前16
許容せん断力を計算できる。4後2,後3,後4,後8
せん断補強筋の算定ができる。4後3,後4,後8
終局曲げモーメントについて説明できる。4前15,前16
終局剪断力について説明できる。4後4
基礎形式(直接、杭)の分類ができる。4後14,後15,後16
基礎形式別の支持力算定方を説明できる。4後14,後15,後16
地震被害を受けた建物の破壊等の特徴について説明できる。3前1,前8
施工・法規継手(重ね、圧接、機械式、etc.)の仕組みについて説明できる。3後7
定着の仕様とメカニズムについて説明できる。3後7

評価割合

試験発表相互評価態度レポート小テスト合計
総合評価割合500003020100
基礎的能力0000000
専門的能力500003020100
分野横断的能力0000000