建築史I

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 建築史I
科目番号 0055 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 日本建築学会編「日本建築史図集」「図集日本都市史」「近代建築史図集」
担当教員 安高 尚毅

到達目標

1.生活環境および文化と建築の関わりについて明確に説明できる。
2.日本の原始、古代、中世、近世、近代、現代の建築の潮流について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1生活環境および文化と建築の関わりについて明確に説明できる。生活環境および文化と建築の関わりについて説明できる。生活環境および文化と建築の関わりについて明確に説明できない。
評価項目2日本の原始、古代、中世、近世、近代、現代の建築の潮流について説明できる。日本の原始、古代、中世、近世、近代、現代の建築の潮流について理解が不十分。日本の原始、古代、中世、近世、近代、現代の建築の潮流について説明できない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この講義では、日本の現代生活空間がいかに成立してきたかを、建築史を基本とし、時系列に沿って講述する。日本の生活空間の歴史的展開を、古代・中世・近世・近代・現代の5期に分けて講じる。現代の生活空間の履歴解読に資するため、その基を形成した近世を特に重視し、歴史の講義では一般的でない近世の展開である近代・現代についても講ずる。本講義の目的は、日本建築における基本的知識を習得するとともに、現代日本の空間を読み解く能力を養い、都市や建築が単なる生活の必要だけで成立しているのではなく、芸術的、社会的、哲学的背景をもっていることを認識することである。よって、講義全体は必ずしもクロノジカルに並んでいるわけではないことを付け加えておく。
授業の進め方・方法:
スライド資料とプリントにより授業を進める。
注意点:
1. 日本の歴史的建造物や町並みに関する情報を日頃から収集し、理解を深めてほしい。
2. 京都・奈良での名刹を直に接することを推奨する。
3. 事前学習として指定した資料を読了しておくこと。
4. 事後学習として課題の提出を求める。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 はじめに 歴史学とは何か、日本とは何か、建築史とは何か、日本建築の特質とは何かを説明できる
2週 日本古代の生活環境(その1) 原日本の建築と都市的場を説明できる
3週 日本古代の生活環境(その2) 都城と宮殿、平城京、平安京を説明できる
4週 日本古代の生活環境(その3) 神社と寺院、平等院鳳凰堂、寝殿造りを説明できる
5週 日本中世の生活環境(その1) 貴族と武家の建築、なぜ新興宗教が生まれたかを説明できる
6週 日本中世の生活環境(その2) 中世の境内と町、邸館と町屋を説明できる
7週 日本中世の生活環境(その3) 寝殿造りから書院造へと戦国城下町を説明できる
8週 中間試験 日本古代・中世建築の概要が説明できる
4thQ
9週 日本近世の生活環境(その1) 境内の解体と町の解放、京都の近世都市化、織豊政権の城下町建設、茶室の隆盛を説明できる
10週 日本近世の生活環境(その2) 城下町の都市空間を説明できる
11週 日本近世の生活環境(その3) 在方町と農村集落の空間を説明できる 
12週 日本近世の生活環境(その4) 三都の巨大化、民衆の都市空間を説明できる
13週 日本近現代の生活環境(その2) 城下町の近代化と日本近代建築を説明できる
14週 日本近現代の生活環境(その3) 機能主義の建築を説明できる
15週 日本近現代の生活環境(その4) 丹下健三から安藤忠雄までの現代日本建築の歴史的展開を説明できる
16週 期末試験 日本建築史の概要が説明できる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。2
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。2
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。2
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。2
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。2
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。2
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。2
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。2
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。2
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。2
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。2
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。2
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。2
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000