鉄筋コンクリート構造

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 鉄筋コンクリート構造
科目番号 0080 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 白井伸明他「探求 鉄筋コンクリート構造」、彰国社 (2018)
担当教員 本多 良政

到達目標

1.鉄筋コンクリート構造の特徴が説明できる。
2.鉄筋コンクリ-ト造建物がどのように構成されているか、またその力学が理解できる。
3.鉄筋コンクリート構造の各部材(梁、柱、耐震壁、スラブ、基礎等)が設計できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1RC構造の特徴について明確に説明できるRC構造の特徴について説明できるRC構造の特徴について明確に説明できない
評価項目2RC造建物の構成と力学について明確に説明できるRC造建物の構成と力学について説明できるRC造建物の構成と力学について明確に説明できない
評価項目3RC構造の各部材の設計について明確に説明でき,これに関する演習問題を正確に解くことができるRC構造の各部材の設計について説明でき,これに関する演習問題を解くことができるRC構造の各部材の設計について明確に説明できず,これに関する演習問題を正確に解くことができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ④ 説明 閉じる
JABEE (C) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
鉄筋コンクリート構造の特徴や各部材の設計について学ぶ。
本授業では許容応力度設計までを対象とする。
授業の進め方・方法:
授業方法は講義形式で行う。毎時間、資料を配布し、関連する知識を思い出してもらいながら進めていく。
定期的に小テストを行う。また、課題の回答を提出してもらうことがある。
注意点:
・話題になっている鉄筋コンクリート構造の建物を見学して欲しい。
・授業前に授業の内容を確認しておくこと。
・定期的に小テストを実施します。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス、鉄筋コンクリート構造の概要 授業の内容を説明できる 
鉄筋コンクリート構造の仕組みについて説明できる
2週 材料について コンクリート、鉄筋、鉄筋の付着について説明できる
3週 建物に作用する力、材料の許容応力度 建物に作用する力について説明できる
鉄筋コンクリート構造の材料の許容応力度について説明できる
4週 建物のモデル化 鉄筋コンクリート構造のモデル化について説明できる
5週 軸力、曲げに対する考え方 軸力、曲げを受ける部材の設計に対する考え方を説明できる
6週 梁の曲げに対する設計 梁の曲げに対する設計をすることができる
7週 柱の軸力と曲げに対する設計 柱の軸力と曲げに対する設計をすることができる
8週 中間試験 これまでの範囲を説明できる
2ndQ
9週 答案返却
軸力、曲げに対する設計
軸力と曲げの終局耐力の算定ができる
10週 せん断力に対する考え方 せん断力に対する考え方を説明できる
11週 柱、梁のせん断力に対する設計 柱、梁のせん断力に対する設計をすることができる
12週 耐震壁に対する設計1 耐震壁に対する設計を説明できる
13週 耐震壁に対する設計2 耐震壁に対する設計をすることができる
14週 付着、柱梁接合部について 付着、鉄筋の定着、継手及び柱梁接合部の説明ができる
15週 基礎構造について 建物の基礎構造を説明できる
16週 期末試験 鉄筋コンクリート構造に関する内容を確認する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野材料スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。3前2,前3,前5,前8,前16
コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。3前2,前3,前5,前8,前16
鋼材の応力~ひずみ関係について説明でき、その特異点(比例限界、弾性限界、上降伏点、下降伏点、最大荷重、破断点など)の特定と性質について説明できる。3前2,前3,前5,前8,前16
構造鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について説明できる。4前1,前8,前16
構造計算の設計ルートについて説明できる。4前1,前3,前4,前8,前16
建物の外力と変形能力に基づく構造設計法について説明できる。4前1,前3,前4,前8,前16
断面内の応力の分布について説明できる。4前5,前6,前8,前15,前16
許容曲げモーメントを計算できる。4前6,前8,前15,前16
主筋の算定ができる。4前6,前8,前15,前16
釣合い鉄筋比について説明ができる。4前6,前8,前15,前16
中立軸の算定ができる。4前6,前8,前15,前16
許容せん断力を計算できる。4前11,前16
せん断補強筋の算定ができる。4前10,前11,前12,前13,前16
終局曲げモーメントについて説明できる。4前9,前15,前16
終局剪断力について説明できる。4前11,前16
断面内の応力の分布について説明できる。4前5,前7,前8,前16
許容曲げモーメントを計算できる。4前7,前8,前16
MNインターラクションカーブについて説明できる。4前7,前8,前16
主筋の算定ができる。4前7,前8,前16
釣合い鉄筋比について説明ができる。4前7,前8,前16
中立軸の算定ができる。4前7,前8,前16
許容せん断力を計算できる。4前11,前16
せん断補強筋の算定ができる。4前10,前11,前12,前13,前16
終局曲げモーメントについて説明できる。4前9,前15,前16
終局剪断力について説明できる。4前11,前16
基礎形式(直接、杭)の分類ができる。4前15,前16
基礎形式別の支持力算定方を説明できる。4前15,前16
地震被害を受けた建物の破壊等の特徴について説明できる。3前1,前3,前8,前16
施工・法規継手(重ね、圧接、機械式、etc.)の仕組みについて説明できる。3前14,前16
定着の仕様とメカニズムについて説明できる。3前14,前16

評価割合

試験発表相互評価態度レポート小テスト合計
総合評価割合500003020100
基礎的能力0000000
専門的能力500003020100
分野横断的能力0000000