塑性力学 ※

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 塑性力学 ※
科目番号 0011 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻(機械工学コース) 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 (社)日本塑性加工学会「例題で学ぶはじめての塑性力学」森北出版(2009)
担当教員 増山 知也

到達目標

1.材料の塑性挙動についての理解し,単純化した応力状態における弾塑性問題を数学モデルによって展開できる.
2.降伏条件を理解し,降伏条件を用いた弾塑性解析の計算ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1材料の弾塑性問題を単純化した数学モデルによって求める方法について明確に説明でき,これに関する演習問題を正確に解くことができる.材料の弾塑性問題を単純化した数学モデルによって求める方法について説明でき,これに関する演習問題を解くことができる.材料の弾塑性問題を単純化した数学モデルによって求める方法について説明できず,これに関する演習問題を解くことができない.
評価項目2降伏条件を用いた弾塑性解析について明確に説明でき,これに関する演習問題を正確に解くことができる.降伏条件を用いた弾塑性解析について説明でき,これに関する演習問題を解くことができる.降伏条件を用いた弾塑性解析について説明できず,これに関する演習問題を解くことができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ④ 説明 閉じる
JABEE (A) 説明 閉じる
JABEE (d-1) 説明 閉じる
JABEE (g) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
材料の弾塑性問題を簡単な数学モデルによって学ぶ.

授業の進め方・方法:
授業方法は講義と演習を組み合わせて行う.
授業内容に応じて演習問題を課題として出し,解答の提出を求める.

注意点:
公式の暗記や与えられた公式を使うために時間を費やすだけではなく,問題の本質をとらえ,自分自身で考察する工学的センスを養うプロセスこそが重要です.
本科で学修した材料力学を含め,該当週以前の内容の事後学修に努めてください.また,教科書を先読みする事前学習をし,疑問点などを整理して授業に臨んでください.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 力学基礎 力学基礎を理解できる
2週 材料力学 弾塑性力学の目的を理解できる
3週 応力とひずみ 弾塑性挙動(応力とひずみ)について理解できる
4週 塑性変形のメカニズム
塑性変形のメカニズムについて理解する
5週 主応力
面と応力の関係を理解できる
6週 応力の不変量
座標系によらない応力値があることを理解できる
7週 応力の不変量
座標系によらない応力値があることを理解できる
8週 前期中間試験 これまでの範囲を説明できる
2ndQ
9週 試験返却,降伏条件の考え方 問題の意義を理解できる.降伏条件の考え方について理解できる.
10週 降伏条件の具体化 降伏条件の具体化について理解できる.
11週 相当応力 相当応力の考え方を理解できる
12週 降伏曲線 降伏曲線について理解できる
13週 曲げに対する初等解法 塑性問題の近似解放(初等解法)について理解できる
14週 塑性加工 塑性加工について理解できる
15週 薄板の成形 薄板の成形について理解できる
16週 定期試験 これまでの範囲を説明できる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学荷重が作用した時の材料の変形を説明できる。5
応力とひずみを説明できる。5
ねじりを受ける丸棒のせん断ひずみとせん断応力を計算できる。5
材料引張試験の方法を理解し、応力-ひずみ線図を説明できる。5
塑性変形の起り方を説明できる。5

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力0000000
専門的能力70000030100
分野横断的能力0000000