Advanced Mechanics

Course Information

College Oyama College Year 2022
Course Title Advanced Mechanics
Course Code 0013 Course Category Specialized / Elective
Class Format Lecture Credits Academic Credit: 2
Department Advanced Course of Mechanical Engineering Student Grade Adv. 1st
Term Second Semester Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials 特定の教科書は使用しない.必要に応じてプリントなどを配布する.
Instructor SHU Kin

Course Objectives

  本講義では,「機械力学」で修得した知識を基礎として,機械や機械部品の動的な力学系における非線形振動の諸現象に対する理解を深め,論理的に説明する能力を養うことを目標とする.
 具体的には,
 1. ラグランジュの運動方程式を理解し,応用できる.
 2. 非線形系に特有のカオス振動について説明できる.

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
 現実的な課題に対して,ラグランジュの運動方程式を用いて,機械システムの運動方程式を正確に導出できる. 現実的な課題に対して,ラグランジュの運動方程式を用いて,機械システムの運動方程式を導出できる. 現実的な課題に対して,ラグランジュの運動方程式を用いて,機械システムの運動方程式を導出できない.
 ポアンカレ写像,分岐,リヤプノフ指数などの複数の方法でカオス振動を判定することができる. カオス振動を判定することができる. カオス振動を判定することができない.

Assigned Department Objectives

JABEE (c) See Hide
JABEE (C) See Hide

Teaching Method

Outline:
 隔年開講(奇数年開講,2021年度は開講)

 機械システムの設計と制御において,力学モデルの構築や非線形振動を理解する必要がある.本講義では,移動ロボットなどの運動方程式を求めるのに有効なラグランジュの運動方程式を学ぶ.さらに,機械システムに発生する非線形振動現象,特にカオス振動の特徴と判定方法を学ぶ.
 
Style:
 予習(自己学習),講義,復習・レポート(自己学習)
 
Notice:
 学習方法:
  予習 → 参考書あるいは配布されたプリントの内容に目を通しておく.
  授業 → 講義の内容を理解し,例題を解いて確認する.
  復習 → 類似の問題あるいは課題を解いてみる.

 【参考書】
  1. 「裳華房 フィジックスライブラリー 解析力学」,久保謙一,裳華房,2001.
  2. Nonlinear Dynamics and Chaos, Second Edition, J. M. T. Thompson and H. Bruce Stewart, Jhon Wiley & Sons, 2002.
  3. Chaotic Dynamics: An Introduction, Gregory L. Baker and Jerry P. Gollub, Cambridge University Press, 1996.
  4. Modeling and Simulation in Scilab/Scicos, S.L. Campbell, J. Chancelier and R. Nikoukhah, Springer, 2006.

    講義の関連情報: http://www.oyama-ct.ac.jp/M/nds.html
 講義ノートなど(学内):  http://172.16.12.122/index.php

Characteristics of Class / Division in Learning

Active Learning
Aided by ICT
Applicable to Remote Class
Instructor Professionally Experienced

Course Plan

Theme Goals
2nd Semester
3rd Quarter
1st 座標と座標変換,仮想仕事原理  仮想仕事原理を理解し,応用できる.
2nd 剛体の平面運動  剛体の平面内での運動に対して,運動エネルギーとポテンシャルエネルギーを計算できる.
3rd ラグランジュの運動方程式  ラグランジュの運動方程式を理解し,応用できる.
4th ラグランジュの運動方程式の応用(1)  ラグランジュの運動方程式の応用ができる.
5th ラグランジュの運動方程式の応用(2)              同上
6th ラグランジュの運動方程式の応用(3)              同上
7th 運動方程式の無次元化,Scilab・Maxima  運動方程式の線形化・無次元化ができる.Scilab・Maximaが利用できる.
8th 非線形系の自由振動  非線形方程式の数値解を求めることができる.
4th Quarter
9th 非線形系の強制振動,カオス振動  ダフィング方程式を理解し,カオス振動の特徴を説明できる.
10th カオスと時系列解析  カオス時系列解析における一般的な方法を理解し,アトラクタの再構成をすることができる.
11th カオスとフラクタル  フラクタル次元の定義が説明できる.
12th 位相図とポアンカレ写像  ポアンカレ断面の定義が説明できる.
13th 分岐  分岐現象が説明できる.
14th リヤプノフ指数とカオスの判定  Lyapunov指数の定義を理解し,カオス振動の定量的,定性的な判定方法について説明できる.
15th カオスの利用・まとめ  カオスの利用状況が把握できる.
16th 期末試験  学習した知識の確認ができる.

Evaluation Method and Weight (%)

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他Total
Subtotal80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000